二週間ほどロサンゼルス空港に留め置かれていたセカイモン経由の荷物が、昨日漸く到着しましたラブ

中身は勿論エスティの練香水なのですが、残念ながら2018年分のモノではありません。

ですが、後日このブログでご紹介予定です口笛

 

 

今日ご紹介する練香水はコチラ。

 

Legendary Lion(気品を感じさせるライオン) 2004年

練香水:ビヨンドパラダイス

 

ヤフオクにて入手

 

前回ご紹介したワンコと同じで、クラッチバッグデザイナーのジュディス・リーバー氏デザインのライオンですしし座

ワンコとライオンは別々に出品されていましたが、実は同じ出品者さんからの購入。

二点ともラインストーンの外れもなく、綺麗な状態ですキラキラ

 

 

真正面よりカメラ

猫科なので、「伏せ」しているように見えても

いつでも相手に飛び掛かれるように前脚が見えていますね滝汗

 

 

このようにライオンにマントを着せたり帯を巻くのって、

いかにも猛獣好きのアラブの大富豪とか

古代エジプトとか古代ペルシャをイメージするんですよね~汗

 

古代エジプトと云えばピラミッド

4年前の2014年に、かつてメンフィスの都があったサッカラの墓所で、ライオンのミイラが発見されたニュースをご存じでしょうか?

被葬者は、ツタンカーメン王の乳母・マイアではないかと云われています。

軍神マヘスの象徴であり百獣の王である雄ライオンのミイラが発見されたのは初めてだそうで電球

 

第18王朝の少年王ツタンカーメンの死因は他殺ではなく病死の可能性が高いそうですが、他殺説が全く消えた訳ではなく。

ファラオ自身の象徴であり神聖な獣であるはずのライオンのミイラを、王自身の墓に副葬するなら兎も角、乳母の墓にわざわざ埋葬するかな~???

古代エジプト人は人間以外にも様々な動物をミイラにしていますが、神であり王の象徴たるライオンを王墓ではなく乳母の墓に埋葬するなど、ちょっと考えにくいのだけれども。。。真顔

真実は遠い過去の歴史の闇の中ですね。

 

 

真後ろをカメラ お尻尾ナッシング~!

 

そういえば、スフィンクスの後ろ姿をご存じですか?

画像検索した際に玉響も初めて知りましたが、

ギザの大スフィンクスにはながーい尻尾があるんですびっくり

 

スフィンクスって、「ネメス」と呼ばれる頭巾を被ったファラオの頭部とライオンの身体を持った、古代エジプトでは神聖な存在。

王者の顎鬚を付け、敵を打破する力を持ち、神または王を守護するシンボルであると考えられています。

スフィンクスの後ろ姿については、画像をUPしてくれている方が沢山おられるので興味のある方は検索してみてくださいね電球

 

 

ちょっぴり寂しげな後ろ姿ですね汗

 

そういえば昨年2017年には、シベリア東部の永久凍土の中から5万年前のホラアナライオンの赤ちゃんのミイラが発見されました電球

ホラアナは洞穴のことで、5万年前のライオン達は洞穴に巣を作って子育てをしていたようですね。

アフリカライオンだと巣穴を掘って子育て。。。というイメージが無いのですが、ホラアナライオンは猫科のDNAが強かったのでしょうか。

DNAが復元できれば、将来的にはクローン技術での再生もありえるのだとか。

 

確か現在マンモスを再生すべく、マンモスのDNAを組み込んだ卵子を現代の象と何代も掛け合わせる試みをどこかの国で行っていると聞いたことがありますが、どうなったんでしょうね?

マンモスやライオン、サーベルタイガー等もだけれど、「ジュラシックパーク」みたいにならなければ良いけれど。。。滝汗笑い泣き

 

 

 

さて、話は変わって。

今年4月に97歳で他界されたジュディス・リーバー氏は、ハンガリーの首都ブダペストで生まれたハンガリー系ユダヤ人。

(サイトにより、姓がレーバーともライバーとも表記されています)

元々はコスメ関係の仕事に就くべく、ロンドンのキングス・カレッジで化学を学びましたが、戦争で断念。

1939年にハンガリーへ戻った後、自国のハンドバッグブランドで製造修業し、やがてハンガリーのハンドバッグ組合に女性初で参加するなど優秀なハンドバッグ職人となります。

 

第二次大戦中のハンガリーではナチス・ドイツによるユダヤ人狩りもありましたが、「シュッツ・パス」を入手することでホロコースト時代を家族共々生き延びました。

「シュッツ・パス」とは、ユダヤ人がスイスのフリーゾーンに滞在できるグリーンカードのようなもので、ジュディスの家が裕福だったからこそ家族分のシュッツ・パスを入手でき、ナチスによる大量虐殺より逃れられたようです真顔

 

1946年に抽象画家の米国人と結婚。

1948年、ご主人に伴われてニューヨークへ移住し、1963年に自社ブランド「ジュディス・リーバー」を設立。

1967年に発売したビーズ付きのバッグにより、ジュディス・リーバーの名声は不動のものとなったそう。

 

 

(クラッチバッグの画像は全てお借りしています)

左:ジャガー、右:多分ヒョウ

 

左:ライオン、右:狛犬か唐獅子

 

ライオンの模様がどう見ても豹かジャガーなんだけれど、

鬣があるのでライオン判定笑い泣き

 

左:眠り猫、右:シャムネコ

 

眠り猫は様々なカラーバージョンを見ました滝汗

シャムネコは愛くるしいのにな~きらきらきらきらきらきら

 

同じ眠り猫でも、個人的にはこちらのニャンコが好みキラキラ

でも、このバッグもお値段数十万円。。。汗

 

こちらは一角獣/ユニコーンですね電球

こちらも数十万円ですが、好みのデザインですラブ

 

氏は生涯に亘って約3,500点の作品を生み出したそうですが、幾つかはロンドンのV&A博物館、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館、N.Y.のメトロポリタン美術館等に収蔵される芸術品となりましたキラキラキラキラキラキラ

 

2008年に一線を退いたそうですが、2005年にご主人がデザインを手がけたLeiber Museumをニューヨーク州に設立。

リンク先のリーバー・ミュージアムは英文のみで、リーバー夫妻の作品を展示しています。

リーバー・ミュージアムには900点ものハンドバッグコレクションが展示されているそうですよ電球

機会があれば、日本国内で巡回展示会してくれないかな~???

氏の作品を見たいと願う女性やデザイナーやクリエイターは沢山いると思うものウインク

 

 

ジュディス・リーバー氏デザインのEL練香水。

デザインした6点のうち、丁度半分が手元にきましたウインク

ニャンコとライオンの顔部分にエナメルが無いので、

撮影しにくいことこの上なし。。。笑い泣き

 

特にニャンコは目の色が黄緑、耳にピンク、下顎にクリア色の

ラインストーンが嵌っているため、顔がぼけやすいんですよねえーん

間近で見ると可愛いのに爆弾

 

ジュディス・リーバー氏がエスティローダーで練香水容器のデザインを請け負ったのは、2004年の一年のみ。

練香水容器の製造は、遅くとも発売年の二年前よりデザイン完成・容器の鋳造・エナメル掛けやラインストーンの嵌め込みを経て、練香水を注入しているものと思われます。

 

2004年の一年のみということは、EL創始者であるMrs.ローダーと何か特別な取り決めでもあったのでしょうかね?

奇しくも2004年は、そのMrs.ローダーが他界した年。

お互いに高齢が理由だったんでしょうか?笑い泣き

 

Mrs.ローダーこと、エスティ・ローダー自身も両親がユダヤ人であり、2004年4月に97歳で他界しています。

奇妙な符合の一致ですが、エスティ自身はN.Y.生まれとはいえユダヤ人ということで、米国籍ではあっても様々な苦労があった筈。

ユダヤ人の女性同士ということで、何か通じるものがあったんでしょうね。

 

ジュディス・リーバー氏やジェイ・ストロングウォーター氏の他にも専属デザイナーが複数、エスティローダーと契約しているのでしょうけど。

練香水容器の内側に名が刻印されているのは、リーバー氏とストロングウォーター氏のみなんですよね

(尤も、ストロングウォーター氏は名前が長いので、大きめの容器にのみ刻印されているようです^^;)

 

*2018.11/2訂正*

ストロングウォーター氏やリーバー氏以外にも、容器に名を刻印されているデザイナーさんがいらしたので訂正します電球

 

一昨年より容器をデザインしているモニカ・リッチ・コーサン氏の場合は、2016年2017年とも名前ではなく、容器のテーマ毎に短い文言が刻印されています。

今年の練香水は、米国より無事に到着次第、このブログでご紹介予定です。

 

 

が、その前に。

今年は思いがけず様々なEL練香水とご縁が通じましたチュー

お譲り頂いた元の所有者さんには感謝でございます。