ふと眺めていたインスタにて
東京都現代美術館で
造形作家・岡﨑乾二郎の企画展が
開催されていることを知り、
足を運んでみたら、
これが本当に素敵だった。
実はワタシ、恥ずかしながら
昨日まで岡﨑乾二郎という人を
知らなかった。
企画展を紹介するホームページには
絵画、彫刻のみならず、建築や環境文化圏計画、絵本、ロボット開発などの幅広い表現領域でも革新的な仕事を手がけ、さらには文化全般にわたる批評家としても活躍
とある。
タイトルは、
「而今而後(これから先、ずっと先も)」
という『論語』の一節から取られたもの。
2021年以降、
彼は社会的な情勢(AIをはじめとする科学技術の革新、環境危機、政治状況の混沌…)と
個人的経験(脳梗塞を患って半年間入院)の
二つの変化のなかで、
思考を位置づける時空の枠組みについて、
大きな転回を迎えたと言う。
──なんどでも世界は再生しつづける。而今而後(これから先、ずっと先も)。
ともすれば、色のない世界や
決して明るくない未来しか
想像できないこの時代にあって、
彼が生み出す作品は
瑞々しく、色彩豊かなものだった。
マットな質感もあれば
ツヤがあったり
クリアだったり、
同じ色でもキャンバスにのったら
全然違くて…
色の組み合わせも本当に多彩。
順路に沿って出会う空間の全てに
ハッとさせられた。
→つづく