委員ちょお手をどうぞ! | 月見書店日記(仮)

委員ちょお手をどうぞ!

図書委員長に眼鏡を!(挨拶)


バイトが終わったー!
最終日めっちゃ暇だったー!
大丈夫かこの店・・・orz

今日、渋谷でやっていた飲食店のバイトを(円満に)辞めてきました。年度末だし切り替えるにはいい時期だよねこんばんは月見です。


バイト行く前にふらっと啓文堂渋谷駅店によるのが俺の日課だったんですが
それも今日で終わり。
なんか感慨深いものを感じながら書店の中をうろついてたら特集コーナーのところで「委員ちょ」の文字を発見しました。
委員ちょキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

と思ったら山名沢湖先生の「委員長お手をどうぞ」でした。
委員ちょ間違い<惜しい

そんなわけで今日はこの「委員長にお手をどうぞ」のレビューをしてみようと思います。しばしお付き合いください。



山名沢湖先生の名前はいろんなとこで聞いていたのですが、読むのは今回が初めて。よりによって「委員長」というあたりが俺の業の深さを表してるような気がしますが・・・(汗)

中身は「委員長の数だけ物語があります」の帯のごとく、いろんな委員ちょたちが繰り広げるお話をまとめたオムニバス形式をとってます。

1:委員長お手をどうぞ(学級委員長)
表題作。そして学級委員長<これ重要
「あまりに委員長然としてるから」という理由で委員長に任命され、みんなからこき使われる損な役回りな委員長の奮闘に萌え。
そして
『「委員長だよね」とか
 「委員長だから」とか
 「委員長なのに」とか
  そればっかりだと
  ・
  ・
  ・
  やっぱ
  疲れるね』
 と永遠の委員長テーゼに悩む委員長が、自分を委員長たらしめている眼鏡、三つ編みをとって、素の自分にもどるシーンに燃え。
その後はその素の自分を見つけてくれた男の子と最後はしっかりラブコメしてるあたりも読後感が良く、委員長のエッセンスを凝縮した上質な短篇に仕上がっています。
委員長のエッセンスってなんだ(笑)


2:蝶々結びで保健委員長
ヒロイン的には一番好きかも(ぉ
手当て大好きっ娘が気合一発、保健委員として治療しまくる話。
うん、これであらかた説明が済んだ気がする(笑)

まあその手当てがあまりに気合入り過ぎたせいで、二度と手当てされないように学校中の男子が怪我に気をつけたことから
「自分のやってきたことは何だったのかな・・」
と自問する保健委員長に
「あなたなりの程よい『気合』を見つけなさい」とアドバイスする先生が飄々としてかっこいいです。
全体的に明るいノリで楽しめた作品でした。


3:風紀委員長と不思議の国
幼い頃とは全く変わってしまった風紀委員長。なんで変わってしまったのか?というお話。
学校というものに対してあんま違和感というものを感じずに育ってしまった自分としてはいまいち主人公たちに共感できなかったんですけど
「楽しいじゃん!変!」
と違和感そのものを楽しもうという「逆転の発想」にもっていったところは良かった。こういう視点もあるんだなと気付けたお話。
あとおかっぱ風紀委員長萌え<台無し


4:1,2,3で図書委員長
保健委員長と1,2を争う萌えツボに入った図書委員長のお話。
毎回たくさんの本を借りていく男の子に惹かれる図書委員長という王道ストーリーながら、男の子が実は本が好きでもなんでもなかったというどんでん返しで「本好きの委員長による復讐ストーリー」へともってった構成が上手いと思った。結局ラブコメしてるのはお約束。


やっぱポニーテールいいなあ<遠い目


5:ご指示下さい体育委員長
やっぱツインテールいいなあ<死んだ目
今回は委員長が男で、ヒロインは副委員長。
なんでも引き受けちゃう委員長に「たまにはど~んと構えてやらなきゃいけないことだけやれ~」とぶち切れちゃう副委員長が萌え。そういうおせっかいを焼く気持ちを「好き」だと気付いてないところとかも~っと萌え。萌え。<他に言うことないんか?



ほんとは6の美化まで書こうと思ったけどもうそろそろ寝ないと明日のサンクリに差し支えるので割愛。

でもこがわみさきさんのまんがもそうだけど、これ系のまんがに流れる独特の空気がすごく好きです。マンガ内の季節がたとえ冬でも、春の暖かさを感じることが出来るというか、そんな感じ。たまにはこんな空気にひたりながらまったり過ごすのもいいんじゃないでしょうか。

続刊するみたいなんで今後も期待です。委員ちょすきすきー。

著者: 山名 沢湖
タイトル: 委員長お手をどうぞ 1 (1)