モンキーターン30巻 | 月見書店日記(仮)

モンキーターン30巻

モンキーターンは毎回サンデーで読んでいたものの単行本は読んでなかったため、結構昔の話を忘れてたりするんですが、今回収録されてる「ずっと競艇選手で・・・」がやたら印象深く、強く記憶に残ってたのでチェック。


競艇祭での勝負と、長崎でのデートという異なる時系列の話を旨く絡ませるという構成が秀逸で、特に最後の5,6ページはコンビニの中なのに泣きそうになってすごく困った。前話で、波多野が言った「俺たちだけの世界」を凝縮し、かつ端的に、でも美しく描いたラストの2ページは今でもマイフェイバリットシーンの一つですね。

自分は青島派なんで<うわ、言った(笑)
青島ENDキボンヌだったんですが
「丘の上(普通の世界)」と「水の上(競艇の世界)」の対比構造が示され始め、この話の3コマ目の澄と水面を隔てるフェンスの意味に思いを馳せた時点で正直「澄ENDでもいいかなあ」と思いました。

波多野のためになにかしたいと思っても、二人を隔てるフェンスを前にしては
なにも出来ない、だからこそずっと見てあげることが、水の上にいる波多野との唯一のつながりである澄。なんだか健気やないかーつД`)・゚・。・゚゚・*:.。

そんなわけで自分の健気に対する弱さを再認識しつつ、波多野との新たな関係の中でより先を目指そうとする青島さんに激萌え&燃えな30巻でした。

河合先生お疲れ様です。




著者: 河合 克敏
タイトル: モンキーターン 30 (30)