このブログを始めたとき、文章を書くのに参考にしていたのが、

大橋巨泉さんと泉麻人さんのエッセイでした。

海外ひまわり生活が長く、テレビタレントとして

昭和の芸能界で活躍していた巨泉さん視点はなかなか考えさせることが多く、

『週刊現代』に連載されていたエッセイはけっこう好きでした。

 

泉麻人さんの文章は軽いタッチで読みやすかったのです。

自分は泉さんの著書を以前から読んでいますが、

バブル景気前夜から、コラムニストとして活躍しはじめて

なんかうまく時代の波に乗った方だなぁ、とうらやましく思ったものです。

 

さて泉麻人さんの著書『昭和50年代東京日記』を読みました。

泉さんの高校から20代にかけての青春グラフィティ、といったところ。

慶応の付属高校に通っていた時分から渋谷界隈で遊び、

大学時代も所属する広告研究会が運営する葉山の海の家でバイト。

その後、マスコミ業界に就職して、独立、ときらきらした日々がまぶしい。。

でもけっこう昭和から平成に変わる際の日本のポップカルチャーがわかり、

楽しく読めました。

 

ちなみにこの著書でも触れられていますが、泉さんが大学生のとき、

蔵前国技館であったキャンディーズのコンサートで伊藤蘭が朗読をしている最中に

不届き物者が「たかのはな~」と叫ぶ、というエピソードがあります。

これは過去の泉さんの著書でも再三、取り上げられています。