眉山 | 今、想う事。感じる事。

今、想う事。感じる事。

気ままに不定期更新中★何を言いたいんだかわからないレビューや日々の色んな事を私なりの言霊に乗せて。

眉山

  

  

  

眉山(2007年、東宝)晴れ晴れ晴れ

http://bizan-movie.jp/index.html

監督:犬童一心  原作:さだまさし

出演:松嶋菜々子、宮本信子、大沢たかお、夏八木勲、他

  

  

  

東京で働く咲子は、故郷の徳島で暮らす母親の龍子が入院したと聞いて久しぶりに帰郷するが、

母が末期ガンだと知ってがく然とする。

咲子は母を看病する中で、医師の寺澤と出会う。

残された短い時間の中、咲子は寺澤に背中を押されるように

今まで知らなかった母の人生を知っていく。

  

  

末期ガンの母親と、母を看病するために帰郷した娘、

母の治療に尽力する医師が織りなす情感あふれる感動物語。

さだまさしのベストセラー小説を原作に、『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督が、

母の恋と娘の恋がつむぎ出す奇跡を映像化した。

母の想いを知り成長するヒロインに松嶋菜々子、彼女を支える医師に大沢たかお、

母親役を10年ぶりの映画出演となる宮本信子が演じる。

家族、恋人、友人、故郷について再考させられる。

(Yahoo!ムービーより引用)

  

  

  

劇場予告で流れていた阿波踊りのシーンに惹かれて、公開前から楽しみにしていた作品。

公開2日目日曜日のレイトショー、地元のシネコンにて鑑賞。

   

  

この作品を観て感じたのは、”愛”である。

宮本信子さん演じる母・龍子が自分の愛する人に対しての無償の愛を誠実に描いている。

松嶋さん演じる娘・咲子は、小さい頃に父親が死んだと聞かされて育った。

母はお店を切り盛りしながら、必死になって娘を育て、いつしか娘に対しての遠慮が

彼女を傷つけてしまった事に気付く。それでも母は後戻りが出来なかった。

東京で働く様になった咲子は、とてもキリキリして何かを張り詰めている様な感じだったのに対して、

四国に帰ってきて、母の側にいる時は、すっかり娘に戻っている。

この母と娘と死んでしまったと言われている父、そのヴェールに包まれた三角形が

母の入院をキッカケにどんどん解かれていく。

母のつらさ、母の強さ、母のやさしさ…それらを徐々に理解していく娘は、

ある一大決心をして、一旦東京に戻っていく。

  

  

とにかく、宮本信子さんがとてもとても素晴らしい。

江戸っ子気質の”粋”を持ち、女同士であるが故のプライド、葛藤、

そして死期迫る自分に対しての心構え、そして一途な愛…

10年振りの映画出演だそうだが、ブランクを微塵も感じさせない名演だった。

  

  

松嶋奈々子さんも、外の顔と内の顔を上手く演じ分け、

阿波踊りのシーンでは本当に素晴らしい演技を見せてくれた。

あの阿波踊りの現実なんだけど、どこか黄泉の国の様な世界を舞台に

母の夢を、娘の愛をとても上手く表現されていたと思う。

  

  

人間て、とても欲張りなんだなと思った。

相手の何もかもを欲しがるなんて、傲慢なんだなと。

愛するという事は”思いやり、尽くし、見守る”事なんだなと。

このお龍さんの愛を観て、そんな風に感じた。相手を思うことが大事なんだと。

  

   

この映画を観ると、阿波踊りを実際に観に行きたくなるのでは無いだろうか。

あの何とも言えない不思議な空間に足を踏み入れたら、

いつもとは違う自分になれるかもしれない…なあんて。

  

  

静かで暖かい作品である。大切な人と観て欲しい映画。

興味のある方は是非!

  

眉山/さだ まさし
¥520
Amazon.co.jp
  
  
  

ランキングに参加しています↓

良かったら、ポチっと押して下さいね^^

ビジネスブログ100選