いよいよ、始まった五輪シーズン。
男子の代表は、いったい誰の手に・・・・・。
このブログを以前から読んでいてくださってる方は、
私がゆづるくんと同じくらい、
大ちゃんに対しても、
五輪ゴールドメダリストになって欲しいという強い願いを抱いていることをご存知と思いますが、
五輪の残りの枠は、ぜひこの選手に・・・・と、
密かな願いを抱き続けてきた選手がいます。
その選手が、FaOIで、
それまでなかなか成功させられなかったクワドもしっかり決めてきたと聞き、
最後の切符はこの人に掴み取って欲しい!・・・という気持ちが、
いよいよ強くなってしまいました。
私の初アイスショーだったPIWで、
実は、私はこの選手に、改めて惚れ込んでしまい、
ふれあいでも、一番たくさんお話しをしました。
迷いに迷ったけど、
でも、やっぱり、最後にはこう伝えました。
「オリンピックに、
行ってくださいっ!!!!!」って。
たぶん、私はもう、涙目でした。
この選手の演技を、
滑る姿を、
世界中の一人でも多くの人に見て欲しいって思いが、
溢れて、溢れて、
噴き上がってきて、
もう、どうしようもないくらいに、
切なくて。
それは誰かというと・・・・
町田樹選手です。
初披露だった『白夜行』、
その時、
小説も、ドラマも、映画もまったく知らず、
というよりも、
その曲が『白夜行』だということすら知らずに、
いきなり演技を見た私の心の中に、
ダイレクトに、
『白夜行』の壮絶で切なく狂おしい物語が、
静かに、
でも、確実な強さを持って、
押し寄せてくる・・・・・。
嗚呼、まっちーは、
見つけたんだ!
自分の魅せるべきものが、何なのか!
この人は、
スケートを通して、
物語を体現する人なんだ・・・・。
まっちーの尊敬してやまない大輔さんの『道』のように、
いずれ、
『白夜行』は、
世界中のスケートファンの心に残る「物語」になる・・・
って、
確信しました。
そのために、
まっちーは、ジャンプの精度を上げるべく、
凄い練習を積んできたのに違いないって、思いました。
ジャンプは、全て音もなくクリーンに着氷。
それだけじゃない、
ジャンプで、
語っている!!!!
ゆづがスピンで語りだしたように、
まっちーは、
ジャンプが魂の叫びになっている・・・・。
凄かった。
背筋が凍るほどに。
生きることに絶望しながらも、
何かを求め、
捧げようとしている姿は、
まっちーが自ら描こうとしているものに、違いない・・・と。
深い海の水面に星が映り込んだような蒼いコスチュームも、
するすると切なく舞いながら「ぬるっ」と決め、そのまま波間に消えていくようなジャンプも、
全ては、まっちーが、自分のイメージを注ぎ込んで創り上げたものに違いない・・・・と。
それがはっきりと判った今、
改めて私は、このプログラムを世界中の人に見て欲しいと切実に願います。
フィギュアスケートが、音楽を体現する芸術的なスポーツであるということを、
このプログラム以上に切なく力強く伝えてくれるものは、無いかもしれない・・・。
流れ落ちる涙をぬぐうことも忘れ、
ただただ、リンクの上に表出した絶望と狂気と純真さに溢れた世界に浸りつつ、
私は確信していました・・・・。
音楽は、
そのリズムとメロディーと和声とで、
言語の違い、いや、文化の枠組みも越えて、
人の心に訴えかけてくる力があります。
その力を、スケートで伝えていける選手が、
町田くんなんだ・・・・って。
いよいよ凄いことになってきましたよ、日本男子。
音楽との融和性の尋常でなく高い大輔さんとゆづるくんのツートップに、
まっちーが絡みこんできちゃいましたよっ!
他のトップ選手も、しっかりと調子を上げてきてる。
DOIでは、見事に復活してわくわくさせられた織田くんの「ぬこ着氷」を、目の前で見せてもらいました。
小塚くんも、クワドがショーで跳べるくらいの状態に復活してきていると聞きました。
無良くんなんて、昨季の実績が背中を押し、溢れる自信が演技そのものを輝かす様をこれでもか!と見せ付けてくる。
うわー、どうしよう。
もとい、
どうなるんだろう・・・Y(>_<、)Y
はああ・・・・・・・、
やっぱりね、溜め息しか出ませんわ・・。
という訳で、溜め息ついでに、
PIWで撮らせていただいたお写真からちょびっとだけご披露させていただきますね。
(私のつたない写真が、そんなに出回ることもないだろうと思うのですが、
でも一応、目印にサインだけは入れました。無断転載はご遠慮下さい!!!)
左手だけ、深く暗い赤なんですよ。
血に染めたかのように・・・・。
そしたら、やっぱり、そうだったんですね。
衣装も、ご自分でプロデュースしたそうです。
私が撮った中では、この写真が一番明瞭にデザインが判りました。
私はもう、この時点でまっちーにときめいちゃって訳わからん状態になっていて・・・
あろうことか、
こんな言葉を叫び、
まっちーを動揺させてしまいました。
「その髪型、似合ってますっ!」
うそうそ、
そんなこと言いたかったんじゃないのっ!
この板前ヘアは、
まっちーの持ち味である、
頚椎から肩甲骨に続く一連の部位のしなるような柔らな動きを、
頭の先で止めてしまうから、
モッタイナイ!って、演技中は思っていたの。
やっぱり、長くて振り乱れる髪の方がいい、
それも衣装の一部だもの、って、
思っていたの。
でも、目の前に立ってるまっちーは、
この髪型でもすんごく魅力的で、
そう感じた自分に動揺してしまって、
思わず、こんな言葉を出してしまったの・・・。
その瞬間のまっちーの慄きようといったら・・・。
ほんとに、
「え~~~(゜д゜;)」って焦りまくって、慄いてて・・・。
ごめんなさ~い!!!!!
これは、私が見に行った2日め。
左奥であたふたしてるのは、大ちゃん。
プレゼントもお写真も、何もかも沢山で、
大変そう~!!!
『白夜行』の衣装を引き立たせるだろうと考えて、
「アンネの薔薇」みたいなサーモンピンクの薔薇を持っていったのだけど、
触れ合いでは、モノトーンのケツ薔薇衣装に着替えてらっしゃいました。
まっちーが目の前に来たので、まず、お手紙を入れたお花をお渡しし、
正面からパチリ。
私はもう、またまた一段とテンション高くなってたんだけど、
それでも、沢山、訊きたいことがあったんで、
結構、冷静。
「今回のプログラム、すごく心に沁みてきました。
(今度は、ちゃんと、感想を言いましたよ!)
振り付けはどなたがなさったんですか?」
(実は、まっちー本人だという噂はもう耳に入っていたのだけど、敢えて訊いてみたの)
まっちー(誇らしげに)「ボクです!!!」
「わーヽ(゚◇゚ )ノ、そうなんですね~ヾ(@°▽°@)ノ、
ほんとにね、あまりにも素敵で、泣いちゃいました~!」
(まっちー、ニコニコ)
「もう、私、恋しちゃいそうですぅぅぅぅ~(///∇//)」
(いい年して、よー言うよ~、なんですけどね~、すみません!!!思わず、言っちゃった~)
そしたら、まっちーったら、
「いいですよ~、
恋しちゃってください(キッパリ!)」
きゃー、まっち~~~(〃∇〃)、
恋心を受け止めてもらっちゃいました~!!!!!!
もう、どこまでも付いて行きますぅぅぅぅ~(≧▽≦)
隣の方が手を差し出したので握手しながらも、まだ、私としゃべってくれてます。
「あの~、お肌がすごく綺麗になりましたね。
一段と、イケメンですうう!(まっちー、照れる)
何かケアをなさったんですか?」
「いえ、何もしてないです。(ワールドに行けなくて)ずっと日本にいたからかな?」
(って、ちょっと悔しそうな、恥ずかしそうな表情に・・・)
「応援してます!!!!絶対に、オリンピックに行ってください!!!
まっちーの演技を、世界中の人に見て欲しいんです。
応援してますから!!!!」
まっちーは、また、キリっとした雰囲気に戻って、
「はいっ!」と、力強く答えてくれました。
後続の大輔さんが、なかなか進んで来れないのをいいことに、
私は随分いろいろとお話ししちゃいました。
もしかして、ヒンシュクものだったかも!?って、
両隣の方々にごめんなさいしたら、
「いえいえいえいえ、逆に、嬉しかったですよ。
色んなお話を一緒に聴けたし。
それに、話しかけてないと、スケーターさんたちは、
どんどん通り過ぎて行っちゃって、写真もあんまり撮れないから・・・。
話しかけてくださるので、逆に嬉しかったんですよ」って、笑顔で言ってくださいました。
ちなみに、両隣とも、大ちゃんファンの方々でした。
ところで、
何故、急に、町田選手のことを書きたくなったかというと、
大阪日日新聞の特集記事を読んだからです。
かなり長い記事なので、一部抜粋してご紹介しますが、
是非、全文をお読みくださいね。
◆大阪日日新聞 フィギュアスケート企画
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/130722/20130722060.html
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/130723/20130723025.html
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/130724/20130724036.html
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/130725/20130725048.html
◇すべての試合で総力
「昨季、世界ランキングの順位が24位から9位にランクアップ。急浮上のきっかけをグランプリシリーズ(GP)の第1戦アメリカ大会でつかんだ。ショートプログラム(SP)4位、フリー2位、総合3位。町田は初めてGPの表彰台に立った。披露したSP「F・U・Y・A」とフリー「火の鳥」が国際大会で高い評価を得たことが大きな自信となる。勢いがつき、続く中国大会で優勝。表彰台のてっぺんに立った。」
「ファイナルからわずか数週間後に行われる全日本での大勝負。過密なスケジュールの中、運動生理学的なコンディショニング、ピーキングの調整に苦難した。」
「ソチ五輪に向けて、強い決意を示すエピソードがある。13年の年明けに驚く行動をとった。髪を丸刈りにしたのだ。「シーズン途中であったのですが、もう気持ちはオリンピックシーズンに向かっていたので。気合を入れるために髪を切りました」。激闘に挑む覚悟を示し、いち早くシーズンに備えた。」
◇「4回転」の確率向上
「「僕はスケーティングが弱いので、大西先生にみっちり見てもらって少しでも良い滑りをしたい」 一念発起し、広島で教えるヘッドコーチの秦安曇氏と相談。大西勝敬コーチの門をたたいた。」
「「例えば、荒川静香さんのイナバウワー。あんな風な見せ場、セールスポイントを確立したい」と説明する師と「直接点数には関係なくても、全体的な底上げができる。そんなイメージのものを考えています」と明かす町田。ともに「観客に訴える何かを仕掛けたい」という意思を表した。」
「 一方、早くも結果を出しているものもある。4回転ジャンプだ。7月初旬のファンタジーオンアイス(福岡)で4回転の成功を披露している。その秘訣(ひけつ)を尋ねると、「ジャンプの無駄をシンプル化したんですよ」と明かしてくれた。」
「以前は試合で緊張している状態で、いくつものポイントを押さえることが難しかった。今はシンプルなジャンプを身につけたので、たとえ緊張していても『そこだけ押さえれば絶対に跳べる』と強気で跳べる。実際、確率も3倍、4倍に上がっているんですよ」と声を弾ませる。
(以下は、全文掲載)
◇芸術性追求 自ら振り付け
将来の夢の一つに、クリエーターになることを挙げる。アメリカの拠点、レイクアローヘッドで師事している振付師のフィリップ・ミルズ氏、元選手で町田のプログラムを振り付ける機会が多いステファン・ランビエール氏ら多彩な才能の持ち主に出会い、接するうちに感性はどんどんと磨かれていった。
フィギュアスケートは技術面と芸術面の両立を求められる独自のスポーツだ。その芸術的要素に引かれるといい、フィギュアスケートにまつわる何かをつくり上げたいという気持ちは自然と起こっていった。今季のエキシビションナンバー「白夜行」は、そんな彼のパフォーミングアートの結晶になっている。
読書が何よりの趣味で、東野圭吾の「白夜行」に出合い、その世界観に強く引き込まれた。「ドラマ、映画と続けて見た。どの作品も素晴らしくて、特にドラマの『白夜を行く』という曲が印象に残り、ぜひこの曲で滑ってみたいと思った」。同時に、主人公・桐原亮司の心情を存分に表すには自分自身で振り付けるしかないと直感した。
「自分のフィーリングとイメージを言語化して伝えることによって生まれるズレを避けたかった」と自作を決心。振り付けだけではなく、音響、照明、衣装のデザインまで一つのパッケージとしてつくり上げた。「衣装のブルーの部分は原作全体のイメージ、左手首の赤の部分は血を表現した。左だけにしたのは右側にはまだ良心が残っていることを意味している。そうすることで、悪と良心のはざまの葛藤を表したかった」
「作品のテーマは自己犠牲」。重い主題を根幹に置きながら、実際に見るこのプログラムは物悲しくも美しい。町田の感性、それがそのまま心の琴線に触れるような作品に仕上がっている。「演技の最後は氷に横たわって終わる。つまり、死を表現しているが、観客には絶望の中にも光を感じてもらいたい。原作の既読、未読にかかわらず、世界観に浸ってもらえたらうれしい」とは芸術家としての言葉だ。
「白夜行」を演じることは、特別の苦労があるという。「パフォーマーとしての自分と、総合監督としての自分が同居しないと成り立たない。そういうところにほかとは違う難しさがある」
しかし、だからこそ得られるものもある。「自分の全力を注いだ作品なので、観客の拍手が本当にうれしい。『白夜行』に関してはむしろ、パフォーマーとしての自分よりもアートの部分、その芸術性を褒めてもらえるほうがうれしいですね」
◇新しい「火の鳥」作りあげる
今季のフリーについて、昨季に高評価を得た『火の鳥』を持ち越すことを既に公表している。「先シーズン、グランプリシリーズ(GP)で『火の鳥』の羽ばたきを見せながら、全日本でイメージを崩してしまった。しかし、『火の鳥』は再生や輪廻(りんね)転生の神でもある。今季はこのプログラムをもう一度作り上げて、“再生”をテーマにしたい」
ロシアの作曲家、ストラビンスキーによるこのバレエ音楽は、ソチ五輪の舞台で映える楽曲だ。「『火の鳥』は聖火の象徴でもある」と自分の夢と重ね合わせ、続行を決めた。「今季はフィリップ・ミルズ先生と話し合って、より羽ばたけるようにブラッシュアップし、新しい『火の鳥』を作りあげたい。オリンピックシーズンにふさわしい、見応えのあるものに仕上げていくつもり」と声を弾ませる。
一方、ショートプログラム(SP)については彼なりの戦略があるのか、今は多くを口にしない。しかし「今季のSPは『THE 町田樹』と言える自信作だ」と教えてくれた。「これまでいろいろなプログラムを演じてきたが、このSPは演じるというより自分『町田樹』の表現だと言ってもいい」と胸を張る。
振り付けは6月上旬から、アメリカで2週間をかけた。「でも、まだ完成に至ってない。8月になったら、フリーのブラッシュアップと一緒に再び渡米し、今度は完璧なものに仕上げるつもり」と目を輝かせる。手応えがあるのか、帰国後の風貌はまた一段と精悍(せいかん)になり、自信に満ちている。
丹念に仕上げたプログラムを引っ提げ、GP1戦目のアメリカ大会、6戦目のロシア大会に出場する。「先シーズンよりし烈な戦いになると思う。レースに残るためにもGPで結果を出して、ファイナル(福岡)に出たい。けれど、あくまで照準は全日本に置いて。今年はさいたまスーパーアリーナという大きな会場なので、そこで納得のいく演技ができたら最高。自分がリンクのセンターにいて、満員の観客が総立ちするというような良いイメージだけを思い浮かべて、過酷な練習に耐えていきたい」。
「関大の先輩たち、高橋選手、織田選手は、オリンピックに出場するために命を懸けている。だから僕も同じ覚悟で勝負しなければ勝てないと思う。シーズンはそのくらいの気持ちで戦います」。自分史上最高傑作を作るために。完璧な演技をするために。そして夢をかなえるために。今季、町田はさらに羽ばたく。
(おわり)
わかったつもりでいても、
GPS~GPF~全日本という長丁場でのピーキングって、
本当に難しいんだということが、ずっしりと伝わってくる記事でした・・。
どの選手にも五輪に行って欲しいのだけど、
でも、まっちーには特に、世界中のフィギュアファンの方々に見てもらいたい!!!!!って気持ちが、これを読んだら、さらに強くなりました。
スケアメでのまっちーの輝きは尋常でなかった・・・。
誇り高き火の鳥のまま、
羽ばたくようにリンクを出て行く姿は、鳥肌が立つほどにカッコ良かった・・・。
あのまま、全日本まで駆け抜けたとしたら・・・・・。
でも、それがどれだけ難しいことかということを
嫌というほど、見せつけられた悔しいシーズンでしたね・・・・。
ああ、今年こそは・・・・!!!
とりあえず、髪だけは早く伸びてほしいです・・・(^_^;)
よろしければ、こちら↓へも、ぽちりと応援お願いします(^-^)/
フィギュアスケート ブログランキングへ
結弦くん度1%なのに、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。