今日の日本経済新聞(2005年5月1日付)から、「私の履歴」が新連載となります。
執筆するのは加藤寛氏。
タイトルは「役立ってこそ経済学―ピグーの理念を原動力に」でした。
そういえば、改めて、経済学は何のために勉強をするのかといわれれば、思わず口ごもってしまいます。そこを加藤氏はそこらへんをズバっと説明してくれるかなと思い少し期待して読んでみました。
そこで読んでみての雑感(ちょっと専門的になるけど)。
加藤氏は、かなりの恥ずかしがりやで、教壇に登るときでさえ、足が震えるそうです(ということは講演などはいわずもがな)。
そんな加藤氏が、あえてなぜ教壇や講演の場に立ち続けてきたか。
その原動力は、アーサー・C・ピグーが説いた、社会的情熱にあるそうです。
「カーライル(19世紀英国の歴史家)は言った。『驚異は哲学の始まりである』と。経済学の始まりはむしろ、みすぼらしい街の汚さと萎びた生活の侘しさに憤る社会的情熱である」(A・ピグー著『厚生経済学』より)
なんか難しい言葉引用していますが、私は、―経済学という学問は、貧乏な人が自分の生活の貧しさに怒りを覚え、どうしたら自分の生活水準が上がるかということを考え出したところから出来上がった―と解釈しましたがどうでしょうか。
なんにせよ、加藤氏の興味はピグーという経済学者から始まり、そこから、研究対象を旧ソ連経済の分析から経済政策・政策プロセスへと広げていったそうです。
そして「公共選択」学という学問で、
「経済学の使命は社会の厚生(福祉)を拡充する道筋の発見にある」
というピグーの考えにも共感していったというわけです。
つまり、経済学とは社会福祉であり、それはひいては、社会的弱者救済のための措置を勉強する学問だと言っているようにも感じるのですが、いかがでしょうか。
じゃあ、具体的には?と思ってしまいましたが・・・、
まあ、これからの連載で加藤氏の考える政策論が展開されると思いますので、それまで待つとしましょう。
加藤寛氏のプロフィール
日本の総合政策ブレーンの代表的存在として知られる経済学博士。大正15年岩手県生まれ。経済政策をはじめ政治・産業・社会問題・外交・防衛など幅広い分野に通じる気鋭の学者としてマスコミに登場。専門は比較経済体制論・公共経済分析論。現在、千葉商科大学学長。
(わかりやすそうな)加藤氏の著書
- 著者: 加藤 寛, 中村 うさぎ
- タイトル: 税金を払う人使う人―加藤寛・中村うさぎの激辛問答
- (ちょいコメ)税金について、中村氏が疑問を投げかけ、それを加藤氏が答えるというもの。結構素朴な疑問を答えているように思います。
その他の著書
- 著者: 加藤 寛
- タイトル: 経済政策
- 著者: 加藤 寛
- タイトル: 体験的「日本改革」論―経済算術と政治算術












