人間ってね、魂は死なないの。
生まれ変わりがある。
「来世」というものがあるんだよ。
ということは、当然「今世」がある。
「前世」というものもある。
前世では何度も何度も、いろいろな人生を生きてきたんだ。
来世もそうだよ。
次、次、次と、魂は何度も生まれ変わりを繰り返す。
だとしたら、人殺しだとかってバカバカしいの。
だって、相手は死なないんだもん。
相手の魂はあの世に行って、また生まれ変わって自分の目の前に出てくるんだよね。
それなのに、この世で殺人罪を犯した自分は、何十年と刑務所に入って、一生一回のこの人生を棒にふっちゃってさ。
だから、みんな、自分の身近に「わっ、この人、ヤだな・・・」って思うような人がいたら、自分から先に逃げな、って。
えっ、逃げていいんですか?
正しい人ってね、絶対、逃げないんだよ。
オレなんか正しくないから、すぐマイッタして逃げちゃう(笑)。
いつまでも逃げないでがんばってると、戦いが始まるんだよ。
そうすると、夫婦げんかでも何でも、人殺しまで行っちゃう人がいるけど、殺される人も気の毒だけど、殺したほうも気の毒。
どっちかがいなくなればいいの。
どっちかが逃げれば、殺される人も、殺す人もいない。
わかるかい?
正しい人が集まるとけんかが絶えない、っていうけど、それは「自分が悪い」って、マイッタする人がいない。
全員、自分が正しい、っていうんだよ。
そうやっていいたいのも、わかるよ。
だけど、それだから、もめごとが尽きないの。
誰かがマイッタしちゃえばいい、自分が逃げればいいだけなの。
心のなかでは「自分の意見は正しい」と思っていても、とりあえず「いや〜、間違ってたよ」とかいって、その場からまず逃げればいい。
それで、ヨソで自分の意見を主張してればよくてさ(笑)。
いやいや冗談じゃなく、それでホントにいいんだよ。
その辺がよりよく生きる要領だと思うよ。
斎藤一人さん
「 どこまでいっても終わらない話」より
ついてるうさじです。
これが、国どうしとなると、難しい。
お互い、自分の国が正しいって戦争が始まる。
でも、逃げたら国を取られちゃうしね。
国どうし、どっちが楽しいかで争ってくれたら戦争なんか起こらないのにね。