叱られるものには、大きい喜びがある。
叱事(こごと)の言いやすいひとは、しあわせなのだ。
頼みもしないのに、あっちからも、こっちからも悪いところを教えてもらい、気づかせてもらうのだから有り難い。
ひとの一生は修行である。
「もう、これでよい」という時はない。
だから欠点を改めることが必要であるが、叱事のいいにくいひとは誰も注意してくれない。
そのため、欠点に気づき、それを直す機会がやってこない。
叱事を言って下さるのは有り難いと喜ばねばならない。
いつもひとの言うことには感謝し、何事も喜んで受けるように努めれば、誰でも叱事を聞かせて下さる。
叱事(こごと)を言ってもらえるひとは、しあわせなのである。
紫陽花 (朴の木に油彩 )