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ヤスの音楽生活

他人より少し早目に仕事をリタイアし、コンサート通い・楽器演奏・ホームシアターなどなど、好きな音楽にどっぷり浸かった音楽生活を始めたはずでした。そんなお気楽生活を日々綴っていくつもりでした。
が。。(^^;

前の記事からさかのぼって、3月10日(日)。この日は音楽三昧の一日でした。
午前中はリコーダー・アンサンブルの練習、午後はオペラ鑑賞、夕方からはコンサート。あ、出る方じゃなくて聴く方です、もちろん。
で、今回は午後のオペラ鑑賞についての報告です。

行ってきたのはコレ。



国産オペラの代表作で、團伊玖磨作曲の「夕鶴」。
タイトルから想像できる通り、童話「鶴の恩返し」を題材にしたオペラです。

日本語のオペラを観るのは今回が初めてです。
オペラと言えばヴェルディやプッチーニに代表されるイタリアものが主流で、続いてモーツァルト、ワーグナー、R.シュトラウスなどのドイツもの。当然言葉はイタリア語かドイツ語。日本で上演されるときは、ほとんどの場合原語で演奏されてステージ横に日本語字幕が流れるというスタイルになります。
ですが、やっぱり本場の演奏が聴きたい!と思ってイタリアまで行ってオペラを鑑賞しようとすると、当然のことながら日本語字幕はない状態で観ることになります。まぁ、有名どころの作品なら事前に何度もDVDで観てストーリーがわかっているので、今さら歌詞の訳がわからなくてもさしたる問題はないのでしょうが、それでもイタリア語を理解できるとできないでは楽しみ方が変わってくるはずです。ましてや、あまり観たことのないオペラであれば、原語の理解は必須でしょう。つまり、オペラを本当に楽しむには、自分がイタリア語やドイツ語を理解できるようになるか、日本語のオペラを観るかしかないと思っていました。

さて今回。
物語のあらすじは子供の頃から知っているし歌詞は日本語だしで、ようやく字幕の助けなしに直接歌詞を理解しながらオペラを鑑賞できることになると楽しみにしていました。

開演は2時。今回自由席のチケットを買ったので、3階席からの鑑賞です。上から見下ろす形になり、オーケストラピットの中まで丸見えな席です。
全1幕ということでしたが、途中で一旦幕が下り15分間の休憩タイムがありました。終わったのは4時過ぎ。1幕物としてはやや長めかなという感じです。

感想ですが、まず、曲はとても良かったです。さすがに世界に受け入れられているだけのことはあります。オーケストレーションが豊かで、イタリア歌劇よりはワーグナーの楽劇に近い印象を持ちました。実際、ワーグナー流のライトモチーフのような旋律の使い方が随所にあったように思います。随所に現れる日本的な旋律と西洋のオーケストラの音がうまく融合していました。
また、浜フィルの演奏がとても雄弁で、オペラ全体をドラマチックに盛り上げていました。

その一方、日本語の歌詞ですが、これは正直言ってちょっと残念な思いが先行しました。
やっぱり西洋クラシック音楽の発声法に日本語は乗せにくいのでしょうか。理解できる言語のはずなのに何と言っているのかうまく聞きとれず、字幕が欲しいと思ってしまいました。
また日本語を歌うソプラノ歌手がNHKの歌のおねえさんのように聴こえてしまい、「おかあさんといっしょ」を見ている気分になってしまいました。いや、上手いは上手かったのです。アリアなんかはとても美しくて、会場からブラボーの声が飛んでいました。プッチーニあたりを歌えばもっと素晴らしかったんだろうと思います。

結局、今回の演奏を聴いた限りでは、日本語のオペラはちょっと不自然かなと。やっぱりイタリア語かドイツ語がよく馴染むし、それに日本語字幕が付くのがベストなのかなと。現地で本場の演奏を聴きたいなら、原語を覚えざるを得ないのかなと。ちょっとハードル高いけど。
そういえば、以前小泉さんが総理だったときにイタリアとドイツを訪問してヴェルディとワーグナーを聴いてきたって言ってたけど、言葉の壁はどうクリアしたんだろ?訳なんか必要ないくらいによく知ってる曲だったのかな?なんてことを思いました。

ま、とにかく、良い点悪い点を含めて、とても良い経験になったオペラ鑑賞だったことは確かです。