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ヤスの音楽生活

他人より少し早目に仕事をリタイアし、コンサート通い・楽器演奏・ホームシアターなどなど、好きな音楽にどっぷり浸かった音楽生活を始めたはずでした。そんなお気楽生活を日々綴っていくつもりでした。
が。。(^^;

NHK教育テレビ(って今は言わないのかな?)の「ピタゴラスイッチ」といえば、毎回あっと驚く凝ったアクションを見せてくれるピタゴラ装置やいつもここからのアルゴリズムたいそうなんかが有名ですが、番組のBGMを担当しているのがこの人たち。



栗コーダーカルテット。
去る3月10日に国産オペラ「夕鶴」を鑑賞した後、その足で向かったのが彼らのコンサートでした。
グループ名を聞くとリコーダーの演奏会かと思いきや、実はメンバーはそれぞれリコーダー「も」演奏するしほかの楽器も演奏する、マルチプレイヤーたち。実際、上の写真では誰もリコーダーを手にしていません。

現在いくつかのリコーダー・アンサンブルの練習に顔を出させてもらっているヤスの周りには当然リコーダーを趣味にしている人たちが多いのですが、栗コーダーに関しては、オッカケをするくらい好きだっていう人と、逆に好きになれないという人と、意見が真っ二つに分かれます。特にリコーダー歴の長い人にアンチ派が多いように感じます。積志リコーダーカルテットを嫌いだという人を見たことがないのとは対照的です。

で、ヤスはというと、栗コーダーのCDを1枚持っていることは持っているのですが、そんなにハッキリ好きとか嫌いとか言えるほどの感想を抱いていませんでした。(一番悪いパターン?^^;)
そこで今回、実際に生の演奏を聴いてみて、なんでそんなに好き嫌いが分かれるのか理由がわかるかな?ついでに自分はどっちなのかちゃんと感想を持てるかな?と思い、ハシゴになるのは了解しつつ、コンサートに足を運んだという次第です。
というか、まぁ、普通にリコーダー(+α)の演奏を聴きたかっただけというのもありますが。

演奏会は昼に主に子供向けのショートバージョンが、夜に大人向けのロングバージョンが行われました。ヤスは昼はオペラを観ていたので、夜の部に行ってきました。夕方5時から7時過ぎまでの2時間強です。


こちら、手作り感溢れる当日のパンフレット。運営は静岡文化芸術大学の学生さん達です。
会場となった鴨江別館は、コンサート会場にしてはややこじんまりとした建物で、鉄筋コンクリート造りの3階建て。その3階の会議室での演奏です。会議室といっても100人くらいは優に入る広さで、天井も高く、木の響きとは違うものの、残響の長いよく響く会場でした。さらにマイクとスピーカーを使った上にその音にリバーブまでかけていたようで、ビンビン響いていました。
「やる気のないダースベイダーのテーマ」が、結構本格的に響きすぎてしまい、笑いどころがわからなかったくらいです。

ステージは2部構成で、第1部はテレビや映画などで馴染みの深い曲を中心に、第2部は栗コーダーのオリジナル曲を中心にした内容でした。

で、感想ですが。
結論から言います。ヤスは栗コーダーを嫌いではありません。とても楽しかったです。
様々なジャンルの曲を自分たちのキャラクターのサウンドに昇華して演奏するスタイルは決して嫌いではありませんし、第2部のオリジナル曲はどれもとても美しい曲ばかりでした。

アンチ派の人に嫌いな理由を聞くと、「音が軽い」「音色が一本調子」といった音色に関する意見が多かったりします。確かに生で聴いてその通りだと思いました。とても特徴ある音で、リコーダーが最も活躍したルネッサンス期~バロック初期くらいの荘厳な曲を演奏するには全くそぐわない音色だと思いました。でもこの8ビット機のゲーム音楽を思わせるような素っ惚けた音色(失礼!)が栗コーダーカルテットの脱力したMCと合わさると、他にはない癒し系の心地よいサウンドになります。リコーダーをこよなく愛し独自の世界観を持って長く吹き続けているベテラン奏者にアンチ派が多い理由も、CDを聴いただけでは十分に魅力が伝わってこなかった理由も、なんとなくわかるような気がしました。

もう一つ、アンチ派の方から聞いた意見として「リコーダー以外の楽器を使うから」というのもありました。これはもう完全に好みの問題で、リコーダーだけという制限の中でどれだけ様々なジャンルに挑戦できるかという楽しみ方もあれば、いろいろな楽器を使ってという自由度の中でどこまで表現の幅を広げられるかという楽しみ方もあります。ヤスにはそのどちらも魅力的に見えます。リコーダーだけでワーグナーやラヴェルを演奏するのもチャレンジャブルで楽しいですが、他の楽器を加えて音を厚くするとまた違った魅力が見えてきます。

それから、栗コーダーの使う楽器に関して思ったことをいくつか。

左端の栗原さんが「アンデス」という楽器を使っていました。形は鍵盤ハーモニカなんですが、音色はケーナやリコーダーのような柔らかい音で、外見とのギャップと相まってとても気に入りました。そんなに高い楽器でもないし。。って、ま、まずい、いつもの物欲が。。(^^;

右端の関島さん、主に低音担当ですが、使っていた楽器はバスリコーダーではなくてグレートバスでした。バスより4度低くテナーの1オクターブ下、なので運指はソプラノやテナーと同じ楽器です。普通はあまり活躍の場がないので意識していませんでしたが、よくよく考えてみると結構魅力的な楽器かも。
このとき使っていたのはヤマハ製でしたが、ウェブで調べるとキュングには首の曲がったニック式のがあるみたい。。しかも、とても評判が良いんだとか。手持ちのキュング製バスリコーダーのような音が出てさらに低音の楽器だとしたら、、う~ん、確かに魅力的。でも値段が40万円?!さすがにおいそれとは買えないか。。(-_- ;

さらにその関島さん、テューバも吹いていました。
そう言えばウチには友人から譲ってもらったユーフォニアムがあるんでした。リコーダーと金管楽器では息の使い方が全く違う上にヘ音記号の読み方に一クセあるので、両方一度に練習するのはムリと諦め、今はバスリコーダーの方を優先して練習することにしていたのでした。
テューバとユーフォニアムでは、形は似ていても音域が1オクターブ違うし、アンサンブルの中での役割も全く違います。が、栗コーダーの演奏を聴いていて、そろそろユーフォニアムもしっかり練習しないとな、という気に、ちょっとだけなってきました。

なんとも気の多いことですが。(^-^;