女性にもデッドリフトはオススメです! | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

最近の美尻ブームで「ヒップスラスト」という種目が注目されています。

これね。

確かに大臀筋が完全に収縮した状態に負荷がかかるという点では有効です。

ある程度の重量を使って適切な回数・セット数行えば、確実に大臀筋は筋肥大するでしょう。

 

ただだからと言って「ヒップスラスト」の方が「デッドリフト」よりも優れているということではありません。

それぞれのエクササイズの特徴が違うので効果も違うということなのです。

 

デッドリフトの場合、持っているバーベルの負荷が最もかかるのは股関節を曲げている状態の時です。

下の画像でいうと右の写真ですね。

 

 

もちろん左のスタートポジションは意味がないのではなく、この時のフォームこそ立位での正しい姿勢と臀筋の収縮を作るために重要なのです。

 

 

この時、肩甲骨をやや後ろに引いて下に下げ、脇の下の後ろ側を収縮させながら、骨盤をまっすぐに立てて大臀筋の収縮を感じます。

そうすると体の後面全体の連動が促されます。

そしてその時、胴部の全面、つまり腹筋群を同時に収縮させることで肋骨が広がりを抑え、腰に負担を軽減する事ができます。

 

つまり体の前後の筋肉を同時に活性化させることにより、正しい姿勢を作る方法を学ぶ事ができるのです。

これは立位ではない「ヒップスラスト」にはない利点ですね。

 

そしてもう一つ、バーを握るという要素です。

以前書いたように脳の運動野に於いて指の領域は非常に大きい。

ですから強く握るという行為はより強い運動刺激を脳に伝え、脳はその刺激によって体に変化をもたらします。

 

そのためにも一般のフィットネスで持ち上げる重量程度なら、女性でも握りを補助するためのストラップを使わない方が良いでしょう。

 

また最近は「大腿四頭筋(腿の前の筋肉)」を使わないスクワットをしたいという事で、お尻を後ろに引き、ほとんど膝を前方に動かさないでバーベルバックスクワットをする人が増えていますが、腰の負担で考えるとあまりオススメできません。

「だからベルトをしてるんだ」というのは、体幹も含めた全身の連動性で考えるとまさに本末転倒です。

 

だとすれば「デッドリフト」が有効でしょう。

 

ただ初期段階でデッドリフトのフォームの習得が難しい場合、「トラップバー(ヘックスバー)」を使ったデッドリフトを行っても良いでしょう。

 

では「トラップバー(ヘックスバー)」を使ったデッドリフトにはどんなポイントがあるのか、それはまた次回書きますね!