強度を下げる | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

ファンクショナルトレーニングの指導において(いや、その他のトレーニング指導でも同じですが)重要なのは「正しいフォームで動く」こと。

そのフォームとは、ファンクショナルトレーニングでは「効く」動きではありません。

いかに動きとして、合理的に動いているか。

いかに強くスムースに力の伝達ができるか。

繰り返しても傷害の危険性が少ないか。

それを知るためには、まず筋・筋膜と神経の伝達経路、そして物理的なメカニズムに基づいた運動連鎖について知り、それに基づいて一つ一つの動きを分析する必要があります。

その上で正しい動きについて、個体差を考慮した「幅」を持たせ、個々人に合ったフォームを見つけ出せる事です。

しかしファンクショナルトレーニングが単なる目新しいエクササイズバリエーションの一つになってしまい、指導者の側が「動きをトレーニングする」という概念にシフトしないまま、従来のトレーニングのように「効かせる」や「追い込む」という意識のまま指導しているケースを見る事があります。

特にグループ指導の場合、指導者の側で「強度を下げる」と達成感や満足感を得られないのではという一種の強迫観念があるのかも知れません。

でもただ上げて追い込むように指導し、それによって正しい動きを犠牲にし、代償動作のままエクササイズを続けるのは本来の目的からの逸脱です。

ですからまず強度を下げて、正しいフォームを徹底的に指導する事が大切です。

ではそのために一番シンプルで、そして効果的な指導方法は?

僕は指導者が完璧なフォームで動き、それを見せる事だと思っています。

だからこそ常に動きを磨き続けるのです。