突きとパンチと肩甲骨 | 新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿四谷発 ファンクショナルトレーニングマスター 岩沢陽介のファンクショナルな日々

新宿区四谷でトレーニングジム「ファンクショナルトレーニングラボ クエスト」を経営、TRXシニアマスターインストラクター、ファンクショナルピラティス/マスターエデュケーター、美圧ヨガ創始者、パーソナルトレーナー、セミナー講師 etc。そんな私の日常を書きます。

前回、基本的動作について書きました。

今回はその中でも得に上半身の動きである「Push」について簡単にご説明します。

Pushつまり押す動きはウェイトトレーニングにおいても基本動作ですが、ウェイトトレーニングでは体幹の安定性や股関節や骨盤との連動性は求められていません。

しかしファンクショナルトレーニングとして重要なのは体幹の安定性なのは、このブログを読んでくださっているみなさんならご理解いただけるでしょう。

また肩甲骨を動かすのかもしくは固定するのかも重要で、特にPushの場合、全体の動作の中でその両方を使い分ける事ができるようにトレーニングします。

例えば「武術で相手を突く」のと「ボクシングでパンチを打つ」という一見同じように見える動きでも、全く違う肩甲骨の動きが求められるのです。

「武術」では時に肩甲骨を下制することで広背筋を活性化し、それ以上腕を後ろに引けないようにし、全身で飛び込むように当てる場合があります。

この時には前に打つにも関わらず肩甲骨の引きが重要です。

しかし「ボクシング」のパンチでは肩甲骨を外転し、胸椎の回旋をし易くしてくリーチを稼ぐだけでなく、前鋸筋を動作に参加させる事でより強い力を生み出します。

しかし面白いのは「武術」でも間合いが遠い時には「ボクシング」的な肩甲骨の使い方をしますし、「ボクシング」でもショートパンチの際に「武術」的な打ち方でKOするのを何度も目撃しています。

しかしいわゆるウェイトトレーニングでは、それらの要素を盛り込むことのは難しいのです。

そこでプッシュアップやチニングなど自体重を使ったトレーニングやTRXのSuspension TrainingやRip Trainingが有効なのです。