毎月の『覚書』は、その月に参加した研修や学会、読んだ本などを記録しています。
感想や考えなども一緒に残して、自分の振り返りに活用していますが、ブログを見て下さっている方の学びの参考にもなればいいなと思っています。
1月は12月に引き続き、川原先生の本をゆっくり繰り返し読んで過ごしました。
同じ本をすぐに繰り返し読むことは普段あまりしないのですが、「保育」に想いを巡らしながら自分の中で反芻したいことがあり、この本が支えになってくれました。
1月はこれだけ。
12月と1月は、毎年あまり前に進まずに過ごすことが多いみたいです。
そういう時間も大切かなと思っています
その分なのか、2月・3月はエンジンがかかります
2月のzoomでの学びは
『保育現場でのアセスメントの在り方について』
主催:臨床発達心理士全国研修会
講師:真鍋健先生(千葉大学)
『いごこち神経系アプローチ〜神経を育むセラピーによる癒し〜』
主催:沖縄トラウマ研究会
講師:浅井咲子先生
『HSPと発達障害は区別可能なのか?〜研究からわかったこと〜』
主催:公認心理師ネットワーク
講師:菊池哲平先生(熊本大学)
『社会で子どもを育てるーIFCAと歩んだ10年とこれからの10年のために』
主催:IFCA10周年記念企画シンポジウム
講師:白川美也子先生
なかなか欲張りなスケジュールでした。
臨床発達心理士会の研修は、3時間で一コマです。
5年ごとの更新制の資格なので、研修や学会などで学びを深める必要があります。
今回の内容も、保育現場での連携や保育士の発揮している(発揮するべき)力などについて、具体的な提起がありとても面白かったです。
アセスメントはフォーマルなもの(発達検査など)とインフォーマルなもの(対話や観察、ヒヤリングなど)を組み合わせて行う必要があります。
幼児期は特に、現場での子どもの姿の見取りやそこから実際の関わりを展開している保育士の見立てがアセスメントの要となります。
生活の中で展開される姿やその中で生まれている本人や大人の困り感を、どのように整理して考えると良いのかということが今回の研修の課題でした。
巡回相談でありがちなトップダウンの個別指導ではなく、「保育ならでは」のエピソードを中心とした生活の中で育む支援からアセスメントを深め、さらにより良い支援としていくことの地道さが必要だなと思います。
評価の視点を「発達」だけにせず、「子どもの楽しさ」に合わせていくことでアセスメントそのものやアセスメントの“活かし方”が変わります。
そして子ども理解は保育者や保護者を含めたチームで行うことで、ニーズも強みも具体的に確認できます。
ひとつひとつは当たり前のようで、難しい「アセスメント」
自分にとっても今の大きな課題のひとつです。
HSP(Highly Sensitive Peason)の研修は、今のHSPブームにもやもやしていた気持ちを整理するのにとても役立つタイムリーな研修でした。
あと、“心理学研究法”が今ひとつニガテな私にとっては「解析の実際」が良くわかるというおまけ付きの研修となりました。
研究そのものはHSPを否定する内容ではないし、私自身も環境感受性の強さを感じる人に出会っているのでHSPという概念には肯定的です。
ではHSPをどのように扱うか
それは人の認知や行動といった社会的な問題でもあります。
自分はHSPである
あの人はHSPである
ということを、“何のために”知ろうとしたのか
HSPだと判断することが、どんなメリットとデメリットを人にもたらすのか
昨今のHSPブームに警鐘を鳴らす、良い提起だなと思いました。
合わせてこちらの本も読みました。
HSPが気になる人や自分はHSPかもと思う人は読んでみるといいかも。
こちらは薄い本なのですぐに読めます。
もう少し詳しく…と思う方はこちらもおすすめです。
あとの二つの研修はトラウマに関するもの。
どちらの先生のお話しも何度か伺っていて、とても好きなので参加できて良かったです。
今年はトラウマをじっくりしっかりと…と思っていて研究参加などもしています。
ケアも含め、アウトプットもしていけたらと思っています。
明和先生の本は新書で読みやすく、「人が育つ」ことにしっかり心を寄せた明快な内容でとても好きです。
マスクをしてきたこと、これからマスクを外そうとしていること、その是非だけでなく
社会が子どもに何を強いてきたのか
私たちはその責任にどう向き合うのか
それを考える内容です。
子どもと関わる人はみんな読むといいなぁと思います。
この本も何度も紹介してきました。
3月も研修三昧の生活です。
そろそろ自分が開催する学習会の案内もしたいなぁと思っています
お知らせ&ご案内
子育てカウンセリング・保育相談
しずかなおうちきなりでは、子育て・保育についての個別相談を行なっています。
子どもとの関わり・発達・子育てや保育の不安や苛立ちなどを相談できます
保育・子育て支援学習会案内
『タッチケアと発達理解を深める支援者講座』準備中
『トラウマインフォームドケア学習会』準備中
『発達性トラウマの理解と支援』準備中
支援者講座を受講した方との継続した学習会を予定しています。
現場での取り組みの様子や悩み、あらためて確認したいこと、今後に向けての課題などを共有する場とします。個々のスキルアップと連携を目指します。
第1期から第6期までの支援者講座の様子、
親子向け支援講座の様子はブログ内の
をご参照ください。
発達性トラウマの講座の様子は
をご覧ください。
講師依頼について
『子育て支援・発達講座』
『乳児期・幼児期子育て講座』
『タッチケア講座』
『トラウマケア講座』
『ボードゲーム講座』
『おもちゃ講座』
などの保育園・公民館等の施設開催、職員研修などのご相談、ご依頼も受け付けしています。
保護者向け、職員向け等、対象者に合わせた内容を相談の上準備します。
お気軽にご連絡、ご相談下さい。
今までご依頼頂いた講座の様子はブログ内の
『専門職向け講座の案内と感想』をご覧ください
お申し込み・お問い合わせ
もしくは
mailto:shizukanaouchi.kinari@gmail.com
*お名前をご記入の上、ご連絡ください。
*LINE@の登録方法がわからない場合はをこちらをご覧ください。
*メールの場合、24時間以内に返信がない場合は迷惑メールホルダをご確認の上、再度ご連絡いただけますと助かります。
※しずかなおうちきなり公式LINEは、私個人のLINEとは異なります。
支援者講座や学習会、ゲーム会などの先行案内は公式LINEでご案内していますので、必要な方は上記『友だち追加』よりLINE登録して下さいね。
ご訪問ありがとうございました