白兎神社と聞くと、「ああ、オオクニヌシノミコト(大国主命)に助けられた因幡の白兎がまつられる神社ね」と思い浮かべる人が多いでしょう。

 

では、同じ鳥取県にある山の白兎神社をご存じでしょうか?

 

鳥取県八頭町(やずちょう)にある、因幡の白兎とは違う伝承のうさぎ神の神社です。

 

こちらの伝承は、アマテラスオオミカミが天から降りてきて「少しの間、このあたりに住みたい」と思って見回していると、兎が出てきて裾をくわえて引っ張り、道案内をしました。

 

うさぎに導かれた場所がとても気に入り、アマテラスオオミカミはしばらくそこで暮らした後、大きな石の上に冠を残して去って行ったそうです。

 

このアマテラスオオミカミをご案内した兎を神として祀ったのが八頭町の白兎神社です。

 

以前から知っていたのですが「どうやって行きますかね?」と悩んでいたのですが、どうしても行きたくて訪ねてみました。

 

まず鳥取駅からスーパーはくとで郡家(こおげ)駅へ。

 

約9分です。近い!

 

 

 

 

 

 

ホームに降りてから電車が行った後線路を渡って駅舎に入り改札口を通り抜けます。

 

駅の前には小さなロータリー、そしてうさぎさんの石像(^_^)

 

 

 

 

たぶん白兎神社まで歩けば15分くらいですが、実はSNSを通じて知り合った地元の方に車に乗せていっていただいたのです。

 

地元の方達に大切にされてきた小さな山の白兎神社、福本白兎神社に到着です!

 

 

 

 

見えにくいですが、この「兎」の漢字が変わっていて、上の´が刀という字になっているんですよ。

 

 

日本には無い、漢和辞典にも無い、長年「書き写しのミスか」「造語か」などと謎に包まれていたのです。

 

このお話は長くなりますので割愛しますが、意外なルーツがわかりこの地の歴史に大きく関わっていたことがわかったんです。

 

雲が多いですが晴れ間だったので、ガラス戸に外の景色が映り込みきれいに撮れませんでした(^_^;

 

 

二体のうさぎさんの右側の土台石には、アマテラスオオミカミの衣服の裾をくわえて引っ張ってご案内した故事を現代風に。

 

 

左側は草むらにお顔を入れています。

 

 

こちらの白兎神社、非常に珍しいことに江戸時代に作られた社殿がお寺の中に保存されているんです。

 

二匹のうさぎさんに見守られたこの場所からさらに車で細いくねくね道を上っていきまして、成田山青龍寺さんへ。

 

こちらのご住職は小僧さんの時代からずっと千葉県の成田山新勝寺で修行されて、こちらへ。

 

このお寺のご本尊はもちろん不動明王。

 

その不動明王の背後にドーンと白兎神社の社殿が!

 

これはもう見た瞬間「どうやって入れたのよ?」とまず思ってしまいます。

 

もちろん解体して運び組み立てたんでしょうが、いやまあびっくりしますよ。

 

ご本尊のすぐ後ろにあるため、社殿全体を撮るのはプロじゃないと無理です。

 

江戸時代に彫られた波兎だけ撮りました。

 

 

 

 

うさぎとは関係ありませんが、ご本尊の不動明王が厳しいながらも慈悲に満ちた表情でお詣りできてよかったなあと。

 

こちらは一目惚れして購入してしまった御朱印帳と袋。

 

もちろん御朱印もいただきましたよ(^_^)

 

 

社殿の波兎にちなんだストラップも素敵!

 

 

外国産のうさぎラベルワインは知ってましたが、国内にもありました!

 

うちの白兎と記念写真(^_^)

 

 

このワインは鳥取県国府町にある兎ッ兎ワイナリーさんで作られているとか。

 

ホームページから購入もできるそうです。

 

https://www.tottowinery.com

 

四月にうちのうさのお誕生日が来ますから、その時に開けようかと(^_^)

 

 

こちらは郡家駅内にある観光案内所で購入してきたお米。

 

重いので迷いましたが、どうしても買わずにはいられなかったのです(^_^;

 

このお米もうさのお誕生日に封を切ろうと大切にとってあります。

 

 

こちらの福本白兎神社、たいへん興味深い点がたくさんあり、とてもブログで簡単には書ききれません(^_^;

 

今、これまでにお詣りした神社の紀行文を書いていまして、noteで連載する予定です。

 

その時にこの山の白兎神社さんについてももう少し詳しく書きたいと思っています。

 

もし行ってみたいなと思われる方のために簡単な交通手段のご案内を。

 

鳥取駅から因美線で郡家(こおげ)駅に入り、そこから徒歩で白兎神社まで約15分くらい、さらに青龍寺さんまで20分くらい歩くと思います。

 

タクシーを利用する場合は、郡家駅前にたいてい一台地元のタクシーが停まっていますし、いないときは観光案内所に大きくタクシー会社の電話番号が書かれていますのでそこへお電話して呼ぶのがお勧めです。

 

はい、必ず地元のタクシーにしましょう。

 

それは道幅が非常に狭く、特に青龍寺さんへ行く道は狭い、カーブだらけ、山道、道の両側にすぐ民家という、慣れた人でなければ無理だろうなというほどかなりの運転テクニックが必要な道なんです。

 

よそからバイクで行くというのもやめた方がいいです。

 

歩くか地元のタクシーにしましょう!

 

郡家駅の改札を抜けると、すぐ右側に売店、観光案内所、そして八頭の様々な案内パネルが並び、白兎伝説についても詳しく写真や説明が出ています。

 

「やずうさぎプロジェクト」で検索されるとインスタ、Twitter、Facebookが見つかります。

 

水引でうさぎさんを作るワークショップがあったり、様々な楽しいイベントが紹介されていて、ウサギ好き、郷土史好きにはわくわくするような内容です。

 

そうそう青龍寺さんへ行かれるときは、あらかじめお電話して先方のご予定を確かめましょう。

 

お寺さんですから法事やなんらかの行事に重なるかもしれません。

 

海の白兎神社は趣深くすがすがしい神社ですが、山の白兎神社も興味深い所。

 

どちらもお勧めのうさぎ神の神社です。

 

付け加えますと、どちらも神様のおいでになる場所。

 

その土地の人に大切にされてきた聖なる場所です。

 

お詣りの時はそれを忘れずにね。