幸い我が家は無事でしたが、台風の爪痕はまだ残っています。
 
被害に遭われた方が早く普段の生活に戻れますように。
 
 
さて、遅れていた介護旅に出発しました。
 
今回はいろいろな意味で、一人で何もかも背負うたいへんさを最高に味わっています。
 
母の時はまだ父が動けましたし、遺産もそれほどではありませんから、たいへんであっても何とかこなせました。
 
しかし、今度は父が入院。
 
これから医師と面談ですが、入院が長引くのか、あるいはすぐに施設へ移るのか、家はどうする? などなど問題は山積み。
 
とはいえ、私も今はそうそう親のところへ行くことはできず、今回もどうしても予定通りに東京へ戻らなければならない事情ができましたし。
 
協力を頼める親戚がいたらとっくに頼んでいましたが、父の身内はほぼ死に絶え、生きている親戚は高齢で遠方。
 
覚悟はしていましたが、諸事情ががらりと変わったり、「それ、最初の約束と違うわよ!」と叫びたいこともあり、いろいろ。
 
腹をくくってこちらへ来ました。
 
なるようになる。
 
それでも親の家の近所に私の古い友人や親切な隣人がいてくれるので、お任せできることはご厚意に甘え、自分の生活を守るようにします。
 
介護のたいへんさは、お金の問題もありますが、時間のロスの大きさも痛いんですよ。
 
医師からの説明は、祭日ならば医師はお休みで、その間こちらは待つだけ。
 
治療や入院の目安がわからなければ、こちらも動けない。
 
介護認定が変われば、ケアマネさんだけではなくヘルパーさんや福祉器具関係の人全員が集まって、私を交えてミーティング。
 
みんな、こんな面倒なことをしたくないんですが、この面倒をこなさなければ手続きが進まないというお役所の掟。
 
つくづく「この国は、高齢者も働き盛りの人間も、ひとまとめにして介護疲れで皆殺しにしたいんじゃないか?」と勘ぐりたくなるほど、あらゆる手間がかかり、そのために時間は費やされ、さらに生活や仕事に支障をきたすという悪循環。
 
こちらへ来る寸前にも「それ、約束が違うわよ!」と言いたくなることもあり、正直なところ人間不信に陥っています。
 
なんだか貧乏くじを引く人生だな~と、ため息交じりにこの記事を書いています。
 
それでも、きっとすべてうまくいくんだろうと信じましょう。
 
これまでも、もうダメだと思ったことでも、意外なところから助けが来たり、思いがけない良い方へ転んだりしましたから。
 
でも古いつきあいであっても、頼りになる人ならない人がいることがよくわかりました。
 
その人が悪いのではないのですが、介護の不透明さ、計画がたてられない突発性を甘く見ていたんだと思います。
 
これは経験値の差ですから仕方がないですし、私も身近な人たちがすべて介護の修羅場をくぐった、あるいは修羅場中の人ばかりなので、「わかった上で約束してくれたんだろう」と甘く考えていたのが悪かったんですが。
 
父の今後がどうなるのか、不動産の始末、物の整理、そのための膨大な手続きとあらかじめ決められない時間や期間など不透明さは大なのに、こちらは母の時ほど自由には動けない。
 
お金もさることながら、時間を自分で仕切れない問題が、非常に大きいです。
 
今回の一連の出来事は、本当の意味であてになる人、ならない人を教えてくれたのかもしれません。
 
そう考えると、今の状況も悪くないのかも。
 
よし、元気を出して、限られた時間内で解決しましょう。
 
きっと大丈夫。
 
 
 
 
一人で親を遠距離で看取る経験をした人も、まだ実際に介護修羅場未経験者も、クリックして前を向いて行きませんか?

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