アンディままさんとお会いした時に、ハロウィンのお話を少ししたのですが、それを思い出し

まして少々蘊蓄を(*´∀`*)


 そもそもハロウィンって何だか、ご存じでしょうか?


 簡単に言えば、死者の魂を思い祈る行事と、収穫祭の一部が合体した祭り。


 日本風に言えば、稲を神前にお供えし収穫を神々に感謝する「秋祭り」と、ご先祖様をお迎え

する「お盆」が合体したもののアメリカ版。


 これ、古代ケルトに起源があることはあるのですが、現在のハロウィンの形は実質的にはアメ

リカのクリスチャンが始めたお祭り。


 キリスト教と言っても、カトリックとプロテスタント諸派とギリシア正教では少しずつ違いま

すが、おおむね共通しているのは万霊節、万聖節などと呼ばれる、死者のための祭儀だというこ

と。


 11月1日は聖人聖女をたたえ、それと同時に一般の死者の魂を慰める日。しかし、良い魂ばか

りとは言えず、悪質な邪霊もまた跋扈すると考えられ、良い魂に祈りを捧げると同時に悪い魂が

もたらす災厄を振り払うために前日にランタンを灯すことに。


 だから、仮装するときに魔女など本来「悪い者」に扮装するんですわ。


 そしてカボチャを使うのが、典型的なアメリカからの風習。


 だってね、古代ケルトにカボチャはなかったんですよ。多くはカブをくりぬいてランタンを作

っていました。


 カボチャって、新大陸の発見と共にヨーロッパにもたらされたもので、ジャガイモと同じく新

参者なんです。


 そして収穫を祝い神に感謝を捧げる気持ちと、死者への弔いや恐れがくっついて、ハロウィン

でカボチャ・ランタンを作ることに。


 もちろんアメリカにはれっきとしたサンクス・ギビング・デイという七面鳥を焼いて収穫を感

謝するお祭りもありますが、ハロウィンにもその一部が流れ込んで合体しているところがありま

す。


 なぜカボチャか? ということには諸説ありますが、よくある話は、アメリカへヨーロッパか

ら移民が来た当初、麦などはあまりとれず、カボチャ、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコ

シ(アメリカの原住民から教わった)、豆などが主流なのでカボチャを捧げたとか、オレンジの

カボチャは食用にならなかったのでランタンにした、とか。


 このあたりも「伝承」にありがちで、どれが正しいとは言えませんが、おそらくどれも合って

いると思います。


 キリスト教の一部では、「異教徒の祭り!」として排除する宗派もあるのですが、いやいや今

のハロウィンってれっきとしたアメリカのクリスチャンのお祭りなんですが(^_^;


 「古代ケルトに起源が~、クリスチャンにとっては邪教の祭りだ~(`⌒´)」と言うならば、

クリスマスもイースターも全部古代ケルトの風習とキリスト教の合体行事なんですけど~(^_^;


 などとアンディままさんに試食品をお願いしたときにお話しして、ちょっと盛り上がったの

でした。


 さて、お昼ご飯を作りますか。


 ちなみに今日は、ジャガイモに芽が出始めたので、急遽コテージ・パイです。


 デザートが、朝作ったパンプキン・タルト。


 なりゆきでジャガイモにカボチャの取り合わせですから、何か葉野菜のスープを作りまし

ょう。


 どちらも消化がいいのですが……。


 早く胃腸が正常になってほしいわ……トホホです。