SAT   中国、韓国、日本 | 頑張るお母さん チャレンジ人生 in U.S.A.

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アメリカの生活、仕事、教育についてのブログ
時々ペットの話も。
日本語教師です。
英語が苦手、だけど頑張ってます。
毎日がチャレンジです。

SATサブジェクトテストには
数学、歴史、サイエンスなどの
20科目の試験があります。
その中で外国語の試験は
ラテン語を含めて9ヶ国語あります。

日本語
中国語
韓国語
スペイン語
フランス語
ドイツ語
イタリア語
ヘブライ語
ラテン語


リスニングのある言語
リスニングがあるものとないものと二種類ある言語
言語によって違います。

日本語はリスニングあり

このテストの結果が
「あぁねぇ」と
アメリカの教育現場をよくあらわしていると言うか・・


800満点のSATテスト

今年の日本語テスト平均点は 694点

なかなか高いですよね。
アメリカの成績にはよくパーセンタイルというのがあって
90%パーセンタイルというのは
試験を受けた生徒全体の上位10%ということ。

この日本語のテストは
満点の800点をとっても
パーセンタイルが87%なんです。
13%の生徒が全問正解と言う事ですよね。

だけどもっとすごい言語があります。

中国語 平均点 759点
韓国語 平均点 768点


最高点ではありません。
平均点です。

800満点とっても
中国語は 64 パーセンタイル
韓国語は 60 パーセンタイル

半分近くの生徒が満点を取っていると言うことです。

では

他の言語テストはどうでしょう?

おそらく一番受験者が多いだろうと思われる
スペイン語
リスニングありと無しがありますが
日本語、中国語、韓国語はリスニングがあるので
スペイン語もリスニングありで
平均点 665点
800満点取ると 93パーセントタイル
たった7%しか満点を取った生徒がいないとうこと?
普通テストってそんな感じですよね。

ドイツ語は平均点644点
800満点だと 86パーセントタイル
 
一番平均点が低いのは ヘブライ語
平均点 608点
800満点取ると 87パーセントタイル

資料はカレッジボードのサイトです。
https://secure-media.collegeboard.org/digitalServices/pdf/sat/sat-percentile-ranks-subject-tests-2014.pdf
https://professionals.collegeboard.com/testing/sat-subject/scores/average

そして更に面白い資料を見つけました。

これは今年のテスト結果ではなく
多分、去年のものだと思いますが
最低得点と最高得点の差を出したものです。
http://blog.prepscholar.com/the-easiest-sat-subject-tests-to-take

日本語は 111点 だそうです。
と、いうことは
最低でも689点は取っていると言うこと?

で、

中国語と韓国語がまたすごい!

中国語は 65点
韓国語は 57点


ありえなーい!!
800満点のテストで
750点取ったら上出来じゃないの!!
最低得点になってしまうなんて!!

SATサブジェクトテストは
多くの生徒にとっては必要のないテストです。
難関大学ほど必要とし
普通の大学では全く必要としないところが多いようです。
必要とする大学でも
数学や理系のテストを要求していたり
あとはどれでも二つとか三つとか。
数学+なにか別の科目一つ、ないしは二つみたいな。
おそらく言語を指定している大学はないと思います。

それゆえに
「お勉強頑張ってます!」
「賢いです!」
と、アピールする為なので
この試験を受ける生徒は
高得点を取れる自身がある生徒
または優秀な生徒しか受けません。

だから

どのテストも比較的
 高得点

なのですが

それにしても

中国語と韓国語の結果はすごいと思いませんか?

そして

それに続くのが日本語です。


アメリカは移民の国です。
いろんな人種がいます。

大学では

 ダイバーシティー (多様性)

と言う言葉がよく出てきます。

これは
ある一定の人種、宗教、出身地、家庭環境などに
偏りがなく
いろいろな背景を持った人を受け入れようとするものです。

大学受験で合否決定される大きな要因

 GPA(学校の成績) & SAT/ACT(試験結果)

ですが

これだけで合否を決めてしまうと

 ほとんどがアジア人になってしまう!

実際、進学校と言われる
アメリカの高校では
マジョリティーの白人よりも
マイノリティーのアジア人生徒の方が多い
と言う現象があります。

おそらく
この言語テストにインドの言語ヒンドゥーがあったら
中国語や韓国語と同じ結果になると思います。

これではダイバーシティーにならないので
大学は割合が少ない
アフリカ系、ヒスパニック系、インディアン系
これらの血を受け継いだ生徒を受け入れやすくし
成績の良いアジア人は
 点数をマイナス
操作をすると言われています。

カリフォルニアではそういうことは止めようと
法案ができたようですが
法案ができるぐらいそういうことがあったという事ですよね。

でも

別にアジア人に生れたから
賢くなった
と言うわけじゃないのに
これはひどいですよね。

しかも

ラテン語を元の言語として持っていない
日本語や
それに近いと言われている韓国語を
習得することは
かなりの努力を必要とするのに。

SATテストの結果も単に
中国語や韓国語のテストが
他の言語よりも簡単だから
と言うのではないと思います。

満点を目指している生徒が多く
満点を取らないと目立たないからと
生徒たちが努力しているからだと思います。
その努力が
他の言語の生徒そしてその親たちよりも熱心だから。

そして

そこにはやはり人種差別がちらりと伺えませんか?

中国語、韓国語、日本語の他の言語は
マジョリティーとされる白人系の言語ですよね。

アジア人の親が
なぜ教育熱心なのか?

そんなこともこのテストから
 あぁ、ねぇ

と思ってしまうんですよね。