【入院患者(PC)がやってきた!】
★Acer ES1-511-A12C である。
Windows8.1 x64bit が入っているのに、CPU-Celeron N2830(セレロン2.16GHzデュアルコア)で、なんとメモリーが2GBしかないのである。 (今回はネットにこの機種の分解ネタが無いので実際にやってみます)

依頼者曰く「メモリーが少ないからDDR3-4GBを2本買ってきてつけようとしたけど解からんかった!( ;∀;)」 らしい。
普通ならガチャポンぱっ!で取り付け完了なのに、こいつは頑なにパワーアップを拒むのである。
発売当時の価格は4万円弱らしい。安っ!Σ(・ω・ノ)ノ!
(最初からメモリー増設は不可と謳っている)

さてひっくり返してみると確かにネジ固定の裏蓋が全く見当たらない。こりゃ分解ですね。
予めAcerのサイトで調べてみると、メモリースロットが1つしかありません。
更にメモリーはDDR3L-204pin低電圧版で最大8GBまで。
俺→依頼者※「だんなぁ!折角DDR3-1600-4GBを2本買ってもらってるけど、この子に合いませんぜ!残念でしたね。無駄な買い物しましたやん(;'∀')」
…つーことでたいてい\14000ほどするのを格安(ADATA社製)のを8000円ちょいで見つけて仕入れました。
さて分解ですが、

裏のネジ全部(シールの下にも1本隠れているので)外して、光ドライブを抜きます。
ネジは18本程度?覚えてないです(^-^;

←その光ドライブの開口部に
指を入れ少しずつ引っぺがしていきます。
※注:一気にはがそうとすると薄っぺらなケーブル又は差込口が破損するので慎重に※
これ↓がまた短いケーブルでつながれていて開けにくいったらありゃしない。

手前の2本は↓

小さなマイナスドライバーか爪楊枝みたいなので
両端の黒い部分を
左右交互にちょっとずつ押して行くとボロンとケーブルが外れます。
こんな具合↓に外れる

※逆にはめ込むときは金色の部分を触らないように注意しながら黒い留め具の下に差込ぐいぐいと差し込みます。動かなくなったら黒い留め具をぐっと押し込み固定します。この時斜めになっていないこ事を確認してください※
左奥の青いシート↓がついているのは、

黒い留め具をシートの上から爪に引っ掛ける感じで、ほんのちょっと引くと上向きに開きます。
引っ張りすぎて破損しないように注意しましょう。
※逆に、はめ込むときは、黒い爪の下に差し込み、立ち上がっている黒い部分を倒しこんで押さえれば留まります※
これでキーボードの付いた上蓋↓が外れますので、

液晶の方にずらす感じで外して
脇へどけてください。
中身↓が見えますね。

マザーボードがちっちゃいです。(笑)
次にハードディスクを外します。

如何にもさっと外れそうですが、クーリングファンとの間に銀色のネジが1本あるのでそれを先に取り外します。
それからハードディスクをゆっくりとマザーボードから引き抜きます。
そうそう、忘れるところでした。

ハードディスクを外すついでに
←クーリングファンのネジも外しておいてください。
次に右奥にあるWiFiモジュールを外します。

まずは黒と白のケーブルを指で挟んで爪をテコにしてぐいっとつまむと外れます。先に手前の白いケーブルを、次に奥の黒いケーブルをの順番で抜くとよいかな?白い方が若干長いと思う。(記憶があやふや(;^ω^))
ケーブルが抜けたら、奥の黒いケーブルの先にあった黒いネジを外します。
するとピンっと斜めに跳ね上がるのでそのままモジュールを引き抜いてください。
※こまでやって、ふと気づいた。ケーブルは抜かなくてもよかったんじゃない(;'∀')アハハ
取り付けるときは逆の手順でね※
このままひっくり返せないかな?

…
…
と考えてみましたが
やっぱ、ケーブルが邪魔でどうにも行きません。
…
と云うことで

最後にマザーボードの手前につながっている2束のケーブルを抜きます。

これは指で挟んで引き抜けそうだけど、ちょっと硬いです。
左右交互に、爪を左右のでっぱりにまたはくぼみにあてがってちょっとずつ離していきます。
あとは、マザーボードの左右につながっているケーブルを抜けばやっと作業できます。
…待てよ
今回はCPU交換はしないので、このままでもメモリー交換できるのでは??

これで終わりです。マザーボードの左右に、モニターとつながったケーブルと、電源ケーブルがつながったままですが、このままくるっとひっくり返しましょう。
なんとマザーボードの裏にメモリーがはめてあるんですよ。
普通なら一番取り付け安いメモリーですが、なんとこの機種はメモリーが一番交換しにくかったんですね。
あとは逆の手順で組み立ててください。
さて、立ち上げてみます。
あーーー、何となくですが、若干起動が速くなった気がします。
劇的に早くするにはハードディスクをSSDに交換するしかないですね。
あとはCPUをセレロンからペンティアムに交換とか。
今回はメモリーだけの交換
…パソコンの開腹手術 でしたが(;'∀')

2GBから8GBにしたことで、ページングファイルをハードディスクに作らずに済ませられるので、ハードディスクへのアクセスを減らすことができます。これにより全体的に負荷が軽減されるので、もたもた感がだいぶ減りました。
Windows 8.1 はかなりマシンの性能を要求するのでたまりませんね。
ひどいときにはCPU使用率80%、ハードディスク使用率100%とかになります。
こうなると操作が何にもできなくなっちゃいます。
でも、今回はメモリーだけだったので、全体的な性能はちょっぴりしかアップしませんでした。
Crystal Bench Mark 2004↓

因みに、この非力なパソコンでゲームができるのか?
つーことで ドラクエX のベンチマークを走らせてみます。

なんつーか、フルスクリーンでやったら何も表示しなかった(;'∀')
ウインドウ表示でやったら、最後の最後で「応答なし」に
やっぱセレロンでゲームは厳しいっすかね