復讐捜査線(2010) | つぶやキネマ

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140文字以内(ぐらい)という制約を自ら課して、
"つぶやいて"みようと思います...ほとんど
「ぼやキネマ」になりそうですが。

★注意!!! 作品の内容に触れています★

復讐捜査線(2010)

 娘のエマ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)が玄関先で
撃たれて死亡した殺人課の刑事トーマス・クレイブン
(メル・ギブソン)は、担当から外されたにもかかわらず
復讐心から独自捜査に乗り出す...というお話。
マーティン・キャンベル監督によるイギリスのTVシリーズ
「刑事ロニー・クレイブン(1985)」のセルフ・リメイク(注1)
だが、25年前のストーリーを現代に上手く置き換えられて

いないので、色々隙間だらけの凡作になってしまった。
情報化社会となった現代で政府にも深く食い込んでいる
ような核関連企業による陰謀なら、自社の見習社員を
殺す方法やチャンスは他にいくらでもあっただろうし、
ベテラン刑事である父親の家で散弾銃で殺害するような
手段はとらないだろう。標的の娘の父親が執念と行動の
はみだし刑事という事が解ってからも、隠蔽工作は
単純な手段ばかりで、杜撰過ぎる敵を相手に全力で
空回りしているクレイブン刑事が滑稽にさえ観える。
ヒネリの無いキャスティングのせいで真犯人が直ぐに
解ってしまうのもねぇ。放射線被曝させられて弱って
いく過程も大雑把すぎて観客には伝わらないだろう
...メル・ギブソンが想像していたより老けていて吃驚。

●スタッフ
監督:マーティン・キャンベル
製作:グレアム・キング、ティム・ヘディントン、
マイケル・ウェアリング
製作総指揮:ダン・リズナー、デヴィッド・M・トンプソン、
スザンヌ・ウォーレン、ゲイル・ライオン、
E・ベネット・ウォルシュ
脚本:ウィリアム・モナハン、アンドリュー・ボーヴェル
原作(オリジナル脚本):トロイ・ケネディ・マーティン
撮影:フィル・メヒュー
音楽:ハワード・ショア

●キャスト
メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、
ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、
ショーン・ロバーツ、デヴィッド・アーロン・ベイカー

◎注1; 「刑事ロニー・クレイブン(1985)」は全6話の
TVミニ・シリーズで、マイケル・ケイメンとエリック・
クラプトンが音楽を担当していて、メル・ギブソンの
「リーサル・ウェポン」シリーズと共通しているのも
面白い。観てみたいのだが現状では通販のみの高価な
国内盤DVDボックスとイギリス盤DVDが発売されて
いるだけ...イギリス盤でも良いのだがBS・CSで放映
されないかねぇ。


 

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