■グレート・ディベーター 栄光の教室 | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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■The Great Debaters

●やっとDVDでリリース。見ないままでTrailerのみでアップしたのが2008年の1月15日だったのか。長かったな。
当時から幾人かの方からこれ、上映されないのか、DVDは。。。といった類のコメントを頂いていた。
4年以上の時が経過してのリリースに半ば諦めかけていたので少し驚いた嬉しさ。
「Help」の公開が少しは功を奏したのか。。。スターチャンネルでの放映があったというがいろいろ事情もあるのか。
「Help」は白人による白人のためのカラフルなオブラートに包まれた黒人差別にまつわる映画で、しかしながら黒人俳優の活躍の場を提供できたという部分は認めたい。で、あの映画が公開されて、本作が公開されていなかったというのは配給会社の日本人観客を見据えた駆け引きだったか。

デンゼル・ワシントンが自ら監督した本作、テキサスを舞台にした中で黒人社会の枠組みの中で目立たぬようにひっそり生き、すれ違う白人と大人しく付き合っていくのが安全だった時代。
それでも彼らのコミュニティの中、伸び行こうと意識を持った集団の中には楽しい思い出だって詰まっている。そんな場面を描きながらも、見ていると紙一重のところに恐怖が感じられる。

未見のままにアップしている部分に訂正があるとすれば、学生たちは周囲の社会から批判の的にはなっていない。
さらにここには労働者たちの組合結成が生まれる前、ねじ伏せられ屈服させられた時代背景も描かれていた。物語と繋がって意味を成す。最後には、ここで闘った本人の写真も添えられている。ああ、こんな少年だったのか、とか後に牧師になったあの彼の姿だとか・・・多くの闘ってきた彼らの写真の目には差別社会を越えたいと願って先を目指した光が宿る。

4年経てば、ジェイムズ・ファーマー,Jr役を演じたデンゼル・ウィテカー。ま、スリムになって別人のような青年であります。因みに名前のデンゼルは、デンゼル・ワシントンの名をとって名づけられたのだそうで。今回は父親役のウィテカーと組み合わさって不思議な縁だったかな。
邦題は「グレート・ディベーター 栄光の教室」だと。なんでかな。。。グレート・ディベーターって、なんでかな。

2008年の第65回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞は「つぐない」(Atonement)だったが、その時のノミネート作品を見れば「アメリカン・ギャングスター」(American Gangster)、「イースタン・プロミシズ」(原題)(Eastern Promises)、「グレート・ディベーターズ」(原題)(The Great Debaters)、「フィクサー」(Michael Clayton)、「ノーカントリー」(No Country for Old Men)、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(There Will Be Blood)といった具合だった。ノミネート作品の中で唯一劇場公開されないまま・・・今、DVDで見ることの出来るのが本作「グレート・ディベーター 栄光の教室」だ。是非、ご覧ください。

さて、いつも悩むのがカタカナ表記。フォレスト・ウィテカーか、フォレスト・ウィッテカーなのか。Yhooの映画欄ではウィテカー。Amazonでもウィテカー。Yahooレンタルではウィッテカーでなければ検索できない。Wikipediaはウィテカー。どっちやねん!ちなみに当ブログでは本作をフォレスト・ウィテカーと表示しております。。。


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グレイト・ディベイターズ