トラベリング・ウィズ・ゲバラ
TRAVELING WITH GUEVARA
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
もう一つの“偉大なる旅<グランド・ジャーニー>
額にしわができた今、銀髪になった今、分かっているとも
人生は一吹きの風に過ぎない
熱を帯びた眼差しは、影をさまよい、君を探し、その名を呼ぶ
私は生きる、甘い思い出にすがり
そして涙する・・・
東京のみの情報ですが、追加しておこう。
1952年、当時23歳のエルネスト・ゲバラは、親友アルベルトと共に、8ヶ月間・1万キロにわたるバイクの旅に出た。この時、彼が綴った日記を元に脚色し、撮影した映画が『モーターサイクル・ダイアリーズ』。
実際にエルネストとアルベルトが旅したあの時から52年が経過し、映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影にあたり、その進行状況、撮影風景を記録したものが今、日本のみで上映されている『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』である。
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の中で、エルネスト・ゲバラと共に素晴らしく活気溢れた若者像として描かれたアルベルト。彼もこのゲバラが書き綴った日記“モーターサイクル南米旅行”のもう一人の主役であった。
実は、映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』をご覧になった方々はおわかりだと思うが、映画の中にも僅かに登場する、現在82歳になったアルベルト・グラナード自身が、この映画の撮影クルーと共に6ヶ月にわたる旅をしていたのだ。
映画を見るだけでは分かり得ない、もう一つの知られざる物語が誕生していたのだ。
映画『モーターサイクル・ダイアリー』は実に過酷な撮影だったと知るが、その間、出演者やスタッフに助言を与え、支え、励まし続けたアルベルトの存在があったればこそ、あのような一点の曇りもない秀作に仕上がっていったのではないのか。いるはずのない友が、アルベルトの記憶と遥かな熱き思いを呼び起こしてくれたのだろう。
友、とはそういうものだと思うのだ。
アルベルトは、ゲバラと旅をした同じ道を何を思って歩いたのか。
当時、彼は29歳。そしてゲバラ23歳。映画を撮影していく中に、アルベルトはそこに友の姿を見ていたのではないか。
これはある映画を製作していくドキュメンタリーであり、そこには今を生きる人々と、過去に生きた人の力の結集がある。ある人はいなくなっても誰かの中に深く記憶され、時を経て、語られる時がある。語りを受け継ぐ者が、またスクリーンの前に引寄せられる。
色褪せかけた伝説に命を吹き込むのは、他ならぬ観客として劇場に向かった私達だったのだよ。
50年の時を経た“熱く懐かしき旅”が、きっと更なる感動を呼び起こすに違いないのだ。東京のみでの上映作品となるが、劇場での公開は世界初!3週間の限定上映なのだという。やはり、ここに記載させていただこう。
なんといっても『モーターサイクル・ダイアリーズ』のファンだもの。
TRAVELING WITH GUEVARA
●Director: Garth Jennings ジャンニ・ミナ
●Starring:Alberto Granado アルベルト・グラナード Gael Garcia Bernal ガエル・ガルシア・ベルナル Rodrigo De la Serna ロドリゴ・デ・ラ・セルナ Walter Salles ウォルター・サレス
上映日程
◆上映期間:~3/4(金) (2/21(月)休館)
◆上映時間:21:10~23:15(予告上映なし)
◆料金(当日のみ):一般・学生¥1,500/シニア¥1,000
◆東京恵比寿ガーデンンシネマ・ビデオプロジェクター上映
因みに当blogで映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の感想文をアップしたのは12月23日だった。⇒ツボヤキ飛びますッ!
さて、今頃気づくのだから、しょうもない。ホント、申し訳ない。
そこで昨年のカンヌ映画祭時の素晴らしい様子を以下にしばし添えておきますデスよ。中ほど2枚はプレス時:クリックで画像大
画像クリックで・・・
※発売未定が決定になりました。
■モーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディション
発送可能時期:発売予定日は2005/05/27。予約受付中。
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル, ロドリゴ・デ・ラ・セルナ, その他
監督:ウォルター・サレス
通常版も併せてリリース決定。
■モーターサイクル・ダイアリーズ:サウンドトラックCD
■エルネスト・チェ ゲバラ関連書籍