■シンデレラ・マン/Cinderella Man | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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■Cinderella Man / シンデレラ・マン
●ラッセル・クロウの新作だ。これまでラッセル・クロウ独自を注目した事は『LA.コンフィデンシャル』位だったか。スクリーンで見る彼と、オフの緊張感の全くない、あまりに締りのない様子の落差についていけなかった、というのが正直な感想(コヤツのおかげでメグ・ライアンはあんな妙な○スクになってしもうた、と怒ってみても。それって、本人の性ですな)。だが、今回のクロウ、ちょっと違うゾ。少し見ない内に、役作りの為、かなりスリムになり、顔立ちも精悍になった。TRAILERを見て、当方あらま~と、しばし目は釘付けとなる。

2004年のフィナーレを飾った話題が、クリント・イーストウッドの『ミリオンダラー・ベイビー』であり、この映画の主人公が女ボクサーの話なら、2005年公開の注目作『シンデレラ・マン』は、伝説のボクサー、ジム・ブラッドドックの実話を元にした物語。

倒れても倒れても、最後まで試合を放棄することなく、相手に挑み続けたボクサー、ジム・ブラッドドック。そのジムを演じるのがラッセル・クロウ。妻には、レニー・ゼルウィガー。
で、どうもトレーナーの様子なのが、今期の賞取りレースの大親分(こんなん言うか~)『SIDEWAYS』のポール・ジアマッティ。なんと、ここではシリアス1本の演技を見せてくれそうだ。







ジムの最大の対戦相手マックス・ベアに扮するのは、驚きのクライグ!。『ラスベガスをやっつけろ』(名作傑作です!)でその姿を見たのが最初だが、ブロードウェイ、2000年のトニー賞主演男優賞に『The Music Man』でノミネートされている。役者修行を怠る事無く頑張っていた。で、毎度役柄にも、作品にも恵まれなかったクライグ、今回は如何か。監督はロン・ハワード、ってんだから描き方は一等良いかも。クライグはボクサーもやるんだぜッて、これ、いいかもと期待する。あ、主役はラッセル・クロウですが、いい。TRAILERで見る限り、異常にいい!いままでと顔つきが違う。どーしたんでせう。何が彼に起こったか!ご存知の方、おられればご一報を。TB10個でもしまっせ。(バカです)こーいう嬉しい驚きがあるから、映画は堪らない。クロウ、男40にして、新たなる開眼!(次回作「The Long Green Shore」もロン・ハワードと一緒!?日本叩きするんかッ)

時代設定は1930年代。世界恐慌の暗い日々を送るアメリカ人を歓喜させた男、『シンデレラ・マン』と呼ばれたボクサーの物語。かつて華々しいボクサーとして活躍した男が、今は先行きの見通しさえ敵わない不況と混乱の時代の中。男はくたびれ果てていた。
貧しい男の生活は困難を極めた。波止場の日雇い労働者で家族を養っているが、怪我を隠してもギャラの入るボクシングをやめるわけにはいかない。ガスは止められ、食べる物も満足にない日々。壁は立ちふさがる。ある理由からライセンス剥奪。それがある日、男に試合の話が舞い込む。貧困からの脱却を願い、途方もない闘いに挑む男。ボクシングの世界チャンピオン2位にランキングされた選手と対戦。そして男は、なんと第3ラウンドで勝利するのだ。貧しい生活を続けていた男が一躍脚光を浴びる。夢さえ持てない時代にあって、人々は自分達の代表者であるかのような視線を男に送る。人々は、男の姿に自分達の希望を重ね、その闘いに挑む姿に歓喜し、彼を『シンデレラ・マン』と呼んだ。

男は新たな試合に挑むことになる。相手は既にリング上で、2人のボクサーをあの世に送ったというヘビー・ウエイト級チャンピオンで最強の選手マックス・ベアだった。この闘いでジムは手に傷を負いながら、幾度も倒れながらも立ち上がり、闘いを挑む事を止めない。そして・・・。時は1935年、スクリーンの上で、死闘のゴングが鳴り響く。

監督ロン・ハワードによる映画『シンデレラ・マン』。これは『ロッキー』では見ることのなかった、ヒューマンな男の素顔を浮き彫りにさせてくれそうだ。また、単なるボクシング映画では語れない場面がありそーだ。それはTRAILERをご覧になればお分かりだと思う。
公開日が若干遅れたようが、撮影でクロウは肩を負傷。この回復で撮影が遅れたのが原因の模様。
ところでロンさんよ~、君がプロデューサーに名を連ねていた『アメリカン・ギャングスター』なんだがね、没にした張本人はいったい誰なんだい?ってボヤキながらも、ロン自ら監督をつとめた新作、久し振りに期待してみようじゃないかい。

因みに、シンデレラ・マンこと、ジム・ブラッドドックは1905年ニューヨーク生まれ。チャンピオンの座についた期間は長くはなかった。37年ジョー・ルイスとのタイトル戦で敗退。彼のトレードマークともなったブライト・グリーンのガウン姿が印象的だったと語るファンが今もいる。1974年ニュージャーシー州にて没。(2005年/製作国アメリカ/米公開2005年6月3日/日本公開未定)



※追記:見た後の感想をアップしておきます。誤解を招くとイカンですね。当方、この映画に出た役者には満足しております。映画「シンデレラマン」のラッセル・クロウ、矢張り巧い。若さを失いつつあるボクサーとしてのあり方は、彼が望んだであろう姿形をそこに見る事ができる、と。トレーナーのジアマッティ扮した、勝負の世界にいる気性も巧い。戦いの相手になるクライグも見事にベアのキャラクター、さらにボクサーとしての役を心得て、向かってくる。よう身体作ったデス。世界大恐慌といわれた時代、セントラルパークがいったいどんな様子になっていたのか、その様子にも釘付けになる。リングを見守る大観衆の様子にも目を奪われる。


しかし、今回、ロン・ハワードはあくまでも男が養う、守ろうとする家族を背景に、物語を描いていく。それが最後まで尾を引いてしまう。そこが残念。レニー・ゼルウィガー巧い。それでも「ビューティフル・マインド」で相当な場面の削除、カットをやってのけたロン・ハワードが今回はどうしたことだろう、切れなかった。テンポ、リズム、流れにこだわった作品を目指していた監督が、ここでは後半、それが出来なかった。そこが無性に腹立たしい。亀はいいんだ、そこまで出さなくって。


これは、ボクサーの話。家族を愛した男のリングでの闘う姿で突っ走って良かったのではないか、ロンさんよ~。あれだけ力入れて見せた試合の重みが、すう~っと引いていくんだが。我は、熱くなった戦いから、次第に醒めてしまった。編集、構成、監督の成せる技に迷いがあったのか。ああ~勿体ない、ぞ。いい演技をしてもここでは、役者が勿体無い、というのがよく分かった。


緻密な性格描写など、ここには要らなかった。正解。そーゆーボクサー、男だった。だからラッセル・クロウの演じ方には、なんら文句つけないぞ。君は正しい、んだと、肩を持っておこう。

ロン・ハワードさんよ~、ボクサーの、男の顔でココはきっちり締めて欲しかった。デイモン・・ラニアンまで引き出しておきながら、目いっぱい「シンデレラ・マン」に花を持たせて良かったろうに。ああ~勿体ない。






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※TRAILERやや時間がかかりますが必見!我慢です。


●Directer:Ron Howard ロン・ハワード
●Screenwriter:Cliff Hollingsworth クリフ・ホッリングスウォース Akiva Goldsman アキヴァ・ゴールドマン●Cast:Russell Crowe ラッセル・クロウ Renée Zellweger レニー・ゼルウィガー Craig Bierko クレイグ・ビアーコPaul Giamatti ポール・ジアマッティ Paddy Considine パッディ・コンサイダイン Bruce McGill ブルース・マクギル Ron Canada ロン・カナダ

※クリスマスちゅうのにPCの前、アタフタなおバカ。しかし、『シンデレラ・マン』ってんですから、零時前に、滑り込みセーフでアップですかな。


アーティスト: Steve Tavaglione, Lawrence (Bud) Freeman, Joseph Meyer, Thomas Newman, Misha / Portnoff, Wesley Portnoff, Irish Traditional, Spencer Williams, Lawrence (Bud) Freeman, Miff Mole, Phil Spitalny
タイトル: Cinderella Man [Original Motion Picture Soundtrack]