さて先程の続き。
先に球審は2つのミスをしたと書いた。
順を追って書く。
先ずは見本↓
本塁タッグプレーにおいて大事なのは球審の視認する位置である。
【SSK野球公式】 野球審判講座[7]本塁タッグプレイの見方 (youtube.com)
より引用
で、この時の位置はと言うと・・・・
まず遠いし、更に覗きこんでもいない。
明らかにタッグされていないのにそれすら確認する位置取りが出来ていないのである。
更に空過を確認するにしてもダメな場所。
この時点で球審はジャッジを下すには不適当な事である。
更にはもう一つある。
見本動画にある位置取りにはちゃんとした理由が2つある。
それはコリジョンルール適用により生まれたものでもあるのだ。
コリジョンルールとは
規則の大要
- 得点しようとしている走者が、走路をブロックしていない捕手または野手に接触しようとして、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで、走路を外れることを禁じる
- ボールを保持していない捕手が、得点しようとしている走者の走路をブロックする行為を禁じる(走路ブロックもしくは、走路妨害)
で、今回の捕手の位置は…
この捕手は予めベース前にはいた。
だが、中継の送球を要求をする際に移動し、ラインにかぶるようにわざと移動しているのだ。
写真は見づらいが動画でははっきり左足が白線に被っており、走者はそれを避ける為に本塁より遠い位置から入射する必要が出たのだ。
グレーに見えるが厳密にはコリジョンルール適用範囲なのである。
これで塁審は2つのミスを犯してしまっている。
しかし昔から高校野球では審判へのあからさまな抗議は良しとせず、ましてや『リプレー検証』などない。
よくYoutubuなんかでも過去の高校野球の誤審がさまざま上がっており、その当時の球児はその度に覆らない誤審に泣かされてきた。
近年ではようやく『高校野球にもリプレー検証を!』という声が高まってきたが、まだ旧態依然の高野連は重い腰を上げない。
それはビデオ導入への費用、ビデオ判定員の為に人工の増加などなど理由を挙げている。
一応、高校野球では監督以外の選手には抗議権はあるものの、検証するというのは四審を集めて協議するというアナログかつ、人間の主観での話し合いで心持ち一つでどうとでもあるのである。
それを人間の裁量の余地を入らないようにするデジタルもそろそろ必要なのではないのか?
今回チームの監督や部長はそれをさせなかった。
『実力で勝ちきれなかったのは自分達の実力不足』という潔さがあったからである。
私もそれは同感です。
ただそういう気概とは別な気がする。
昨今において色々な競技の中学以上の大会でビデオによる『リプレー検証』を行っているのがかなり増えてきたいるのだ。
審判だってこの制度が導入されれば、振り返りが出来て質は絶対上がるはずである。
審判の資格を持つ俺は彼らの身体的、心的な重責は良く理解出来る。
審判だって心の中では(まずい・・・今の誤審かな・・・)とかって皆思ってるわけで・
それを訂正する場を与えるのは色々メリットがあると思う今日この頃です。