息子高校1年  その①強豪相手にボコボコにされる&元チームメイト達の応援へ | 波太の日々精進 (サーファーだった人)

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さて秋も深まり、急に気温が下がったこの時期。

息子達のチームは県予選で敗退した秋季大会。

 

息子は秋季大会も1年生ながらベンチ入りし、先発中継ぎ抑えとマウンドに立たせて頂きながらも、自分の力不足を感じた話しをしていた。

 

その後しばらくは毎週末にある練習試合に登板し、無難な結果を残していると連絡があった。

 

しかし、つい最近県外遠征に行き甲子園経験もある有名高校と対戦。

 

まあ見事にボコボコにされたそうだ。

中学でも経験した事のない5回7失点でのKO。

それも"7失点で済んだ"と表現するほどの内容だったそうだ。

序盤に先輩エースが2回持たずにKOされ、中継ぎでマウンドに上がった。


初球ストレートをいきなり痛打。

スピード表示は137kmでそこまで調子は悪くないはずだった。

そこからストライクゾーンに行く度にパカスカ打たれたらしい。

5回投げて後続にバトンタッチし、ベンチに戻って監督やコーチにも慰められたらしい。

 

結局、息子のチームのピッチャーは誰1人その試合では通用しなかったそうだ。

 

遠征から寮に帰ってきてからLINEがあった。

『マジで強かった…こんなに通用しないものかって凹んだ。

部長先生にも良い経験出来たなって言われたけどさ…

マジで言い訳出来ないくらいやられた…

 

それに対して俺も部長先生と同じ感想だった。

 

それは"打たれないで偉大になったピッチャーはいない"のである。

むしろ高校に入学してここまでが順調すぎるのだ。

 

ここらでそろそろ高校野球の壁に思い切り跳ね返されなければ、次の段階への成長はないと思っていた。

 

相手も野球ファンなら知っている強豪とは言え秋季県大会では2位。

センバツのブロック大会に出るとは言えその県では彼らを抑えたピッチャーが存在しているのも事実だ。

 

客観的に見て、今のままなら息子は県内外の大体のチーム相手でもそこそこは投げられるだろう。


だがそれでは足らないのだ。


全国の上位を目指すチームや相手に正面からぶつかっても負けない力を本人が必要としている。

だからここで凝縮した努力が必要なのである。

大学やその先では野球をやらない、その代わり高校野球は頑張ると言ったいるのだから、この短期間で中身の濃い取り組みと成果を自分に課してほしい。


ついに根本的な肉体改造が必要な時期に入った。

183cmながら70kg弱のガリガリ君体系から高校野球に適応したフィジカルが必要になってきたのだ。

この冬に必要なのは先ずは体重増加。

いわゆる『でぶ活』が必須である。


野球において身長-100が体重の目安と言われているが、今の身長ならば83kgが理想的だ。


ただ息子は食が細いし、お腹が緩い。

食べても食べても太れない。

コーチや監督からも体重増加が至上命題とずっと言われている。

とにかく太るしかない。

休み時間中でも何かいつも食ってるくらい必要だ。

 

加えてバルクアップするウェイトトレーニングも必要だ。

肩周り、広背筋、ハムストリング、腹斜筋など。

何せベンチプレスさえ自分の体重すら上げられない貧弱な筋量の息子。

よくこれで140kmを超えるストレートを投げられてるものだ。

まあそれは幼少期からフォームやコツを教えたから。

 

少しは感謝してほしいもんである。

 

だが、フォームだけで通用するほど甘くない段階に来た。


普通に部活だけやってれば3年生の頃にはそれなりに仕上がってるかもしれない。

だが、お前が理想としているのは2年になる来年春には名実共にエースになりたいんだろ?

 

であればついに上のレベルで必要なフィジカルに手を入れる時期に来たんだよ。

俺は中学まで筋トレをあまりさせなかったのは、ピッチャーとして投球の原理原則のみを叩き込み、フィジカルに頼らない投球を身に付けてほしかったから。


フィジカルトレーニングは高校からでも充分間に合うし、骨が出来上がってないからだった。

ウェイトトレーニングの成果である大きな筋肉が付くようなバルクアップは3ヶ月くらい必要。

 

それが出来れば見た目にも内容的にも高校野球のどことやっても楽しい勝負が出来るようになる。


嫁には言ってあるが

"もしこの冬に目標を何か達成出来なければ2年生では個人で苦労する1年になる”

可能性があると言ってある。

 

1年生ながらそこそこ周囲に期待されてベンチにも入り、それなりの結果も出しているが、それはあくまで中学時代の貯金の切り崩しな部分もある。

来年になれば中坊臭さの取れた高校球児に則した実力と結果を問われる。

だが人よりセンスも無く、コツコツゆっくり地道に進む息子はいつも周りが思うような成長を遂げずに周りをヤキモキさせてきた。


それはおそらくチームメイトも同じように思い、多少浮いてしまう可能性がある。

更に同級生にも追いつかれ始めて本人も焦ってくるだろう。

それに性格上、生真面目な息子は先輩には可愛がられるが、同級生のあまり真剣じゃない子からしたら『いけ好かない奴』にも見えるだろう。

そこに加えて期待されながらも結果が付いてこなければ、そんな子らからしたら余計に面白くない。

ピッチャーというポジション上、どうしても孤独になりがちだし、ここまで誰よりも頑張ってきている自負がある以上なかなか理解を得られず苦しい時期が出るだろう。

 

ま、これはあくまで

‟この冬に目標を何か出来なければ2年生では個人で苦労する1年になる”

というシナリオだから、体重増加や筋トレでの明らかな肉体改造のどっちかが成功すれば起きない。

どこまで自分を高められるか、どこまで純粋に目標を終えるか。

 

この冬に向けてやるべき事がはっきりした息子。

 

果たしてどうなるやら。