なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学 | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわニコニコ
 
 
 
 
生きている間にしたいことのひとつ、
お隣の町の奈義町現代美術館に会いたい作品があって
夫といっしょに行ってきました。
あのまあるい筒状の美術館にどうやって入るのか疑問でしたが、
やっと体験できました。
自分の平衡感覚とかおかしくなった?・・・とクラクラ。
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 

和田秀樹著ー2024年2月発行ー。

 

 

 

誰しも、よかれと思って人に何かをしてあげたのに、

その優しさを当たり前のように受け止められたり、

拒否されたりした経験があるだろう。

そんなときには、釈然としない気持ちや「優しくして損した」

という感情を抱いたりしてしまうかもしれない。

そんなモヤモヤから解放されるはずの1冊。

 

 

 

「優しい人」の人生がうまくいく理由

ベル優しさの「見返り」を求めていないか?

電車でお年寄りに席を譲ったのに、当たり前のような態度をとられた。

困っている後輩を助けてあげたのに、反応が薄かった・・・。

人に親切にしたのに感謝されないと、損した気分になることがある。

これは、自分が差し出した優しさに何らかの「見返り」を求めているからだ。

 

 

日本人は、相手の「好意」を勝手に期待する傾向がある。

夏の暑い日に訪ねてきた人に冷たい飲み物を差し出す文化がいい例だ。

気を遣われることに慣れている日本人は、

自分の期待値に見合う度合いの感謝を相手から得られないと、

裏切られたような気分になりがちである。

 

 

無意識に相手からの見返りを期待し、

それが得られないと勝手に傷ついて、

相手を悪く思ってしまうという経験を何度も繰り返すと、

人と関わることを避けるようになる。

そうして人に対する「無関心」が助長され、

「優しい人」を「優しくない人」に変えてしまう。

 

 

 

 

ベル「情けは人の為ならず」は科学的に正しい

この言葉は、人に親切にすることが、

巡りめぐって自分の利益につながるという意味だ。

人に優しくすることの本質を示している。

 

 

旧5000円札の肖像画で知られる教育者で思想家の新渡戸稲造は、

著書『一日一言』の中で

「施せし情けは人の為ならず己(おの)がこころの慰めと知れ

我れ人にかけし恵は忘れども人の恩をば長く忘るな」

と記している。

 

 

現代語に訳すと「情けをかけるのは、人の為ではない。

ただ自分が満足できれば、それだけでいいと知っておこう。

人にかけた情けは忘れても、

自分がかけられた情けは、すっと忘れないようにしよう」

という意味になる。

 

 

つまり、親切は自分に還ってくるのだから、

人に見返りを求めるのではなく、

自分が満足するだけにしておこうということだ。

 

 

著者は精神科医として、新渡戸稲造の考え方は

科学的にも正しい視点だと考えている。

 

 

人間の心理には「返報性の法則」と呼ばれる原理がある。

これは、相手から優しくされたり親切にされたりすると、

それに「お返しをしたい」と感じる心理のことだ。

 

 

一方、返報性の法則はマイナスに作用することもある。

相手に嫌なことをされると、

「仕返しをしたい」「復讐したい」という気持ちが生まれる。

 

 

周囲に優しく接している人にいいことが起きるのは、

当然の結果だと言えよう。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
ベル「優しい人」の脳内で起こっていること
人は誰しも、体調や機嫌がいいときの方が優しくなれる。
逆に、不安やストレスに悩まされているときや体調がすぐれないときは、
他人に優しくする余裕がないものだ。
「優しい人でありたい」と考えるのであれば、
まずは体調管理やメンタルの安定が肝要である。
 
 
ここで、人間の脳が備える不思議なシステムも理解しておくといいだろう。
人に優しくすると、「3大ハッピーホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンが
分泌されやすくなり、
多くのポジティブな影響が生まれる。
 
 
【3つのホルモンの主な特徴】
 
 
①「セロトニン」(通称:幸せホルモン)。
ポジティブで前向きな気持ちになる、
メンタルを安定させて幸福感が得やすくなるなどの特徴がある。
 
 
➁「オキシトシン」(通称:愛情ホルモン)。
ストレスの軽減、不安や心配の緩和、
気分を安定させるなどといった作用がある。
 
 
③「ドーパミン」(通称:快楽ホルモン)。
多幸感を得られる、意欲がアップする、
集中力が高まるなどの特徴を有する。
 
 
医学的に見ても、
人に優しくすることは
あなたの人生にいい影響をもたらしてくれるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「優しい人」になるには?
ベル誰かと自分を比較しない
インターネット上では、社会的弱者への過激なバッシングが蔓延している。
この現象の背景には、次の4つの理由がある。
 
 
①自分より劣ると感じる相手を罵倒することで、
「憂さ晴らし」をしているということ。
自分の方がマシだと感じることで一時的な優越感を得て、
自分の置かれた苦しい状況を忘れようとしている。
 
 
➁相手に対する想像力が欠如していること。
社会的弱者には、
病気やケガで仕事を辞めざるを得なかったなど、
今の苦境に追い込まれてしまった事情がそれぞれある。
こうした事情を想像し、理解しようとすることなく、
「能力的に劣っているからだろう」などと
一括りにして相手のことを決めつけている。
 
 
③すべてが「他人事」で「自業自得」と考えていること。
社会的弱者が苦境に立たされているのは「自業自得」であり、
「自分はそんなことにはならない」
と何の根拠もなしに信じているから、
他人を上から目線で批判できるのだ。
だが本来、仕事が忙しくて身体を壊したり、
上司のパワハラによってメンタルを病んだりすることは、
誰にでも起こりうる。
 
 
④自分の意見や考え方こそが絶対的に正しいと信じており、
多様な意見や生き方があると理解できないこと。
SNSにおける誹謗中傷の多くは、
「世間のバカな連中は、なぜこんなことが理解できないのだろう?」
という意識に基づいている。
 
他者と自分を比較したり、自分より下の人を見つけて
溜飲を下げたりする行為は、
自分のマインドをマイナスに向かわせる。
こうした発想を続けていても、
自分の生活が豊かになることも、人生が楽しくなることもない。
一刻も早く改めるべきだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベル「自分は運がよかっただけ」と考える
自分のことを「苦労して這いあがってきた」
「自分の才覚で勝ち進んできた」と考えている人は、
何も努力してないように見える人に冷たく接しがちだ。
それが行き過ぎると、「自己責任論」や「自業自得論」に発展し、
相手に対する無意味なバッシングが始まってしまう。
 
 
著者の場合、「平穏無事な毎日が送れているのは、
誰かの助けがあったり、ラッキーなめぐりあわせがあったからで、
自分の実力だけで手に入れたものではない」
と考えている。
自分は運が良かったのだと考えれば、
思い上がることなく、幸運を素直に喜べるものだ。
 
 
自分は運が良いと思える人は、
自分の実力を過大評価することがなく、
謙虚な姿勢で物ごとに臨めるし、周囲の人にも優しくなれる。
自分の能力を過信することがなく、
上から目線で周りの人を見ることもないため、
自然と周囲に優しくできるのだ。
 
 
 
 
ベル自己愛を満たしてくれる人とつき合う
「金持ち喧嘩せず」ということわざは心理学的にも正しい。
金持ちがケンカをしない理由は、大きく分けて2つ。
 
 
①「ケンカには生産性がない」と合理的に判断しているから。
 
➁生活の心配がないため、気持ちに余裕があるから。
 
 
別の視点で見ると、金持ちは自己愛が満たされているため
他者に対して優しく接することができる、とも分析できる。
自己愛とは、自分で自分を愛せる感覚、
自分が他者から愛されている感覚のことだ。
現代精神分析学では、親の愛情をたっぷりと受けた人や
子どものころから褒められて育った人ほど、
自己愛が満たされていると考えられている。
また、自己愛は年齢を重ねるごとに成熟し、
その結果、他者にも愛情を注げるようになるとされる。
 
 
オーストリア出身の精神科医ハインツ・コフートは、
この状態を「成熟した自己愛」と呼ぶが、
著者はこの理論が金持ちにも当てはまると指摘。
 
 
お金に困らないことが自己愛を満たし、
気持ちに余裕が生まれ、
人に優しくでき、
良好な人間関係が広がっていくという好循環が生まれるのだ。
 
 
コフートは、自己愛を満たすためには、
誰かに「褒められる」「注目される」体験が大切だと指摘している。
周囲から認められたり愛されたりする経験が、
自己愛を満たすことにつながり、「優しい人」をつくるのだ。
いい人生を送るためにも、
自分を褒めたり認めたりしてくれる人を友だちや恋人に選ぼう。
 
 
 
 
つづく・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
読む人の心に寄り添う数々の自己啓発書を出してこられた
精神科医・和田秀樹さん。
いつものあたたかな言葉で、
人に優しくすることの効用や具体的な方法を教えて下さいます。
 
 
誰かに優しくしたいなら、まず自分自身に対しても優しくすること。
自分を愛していなければ、
誰かに優しくする余裕など生まれませんものね。
 
 
 
 
では、また明日^^
 
 
 
 
 

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