世にもあいまいなことばの秘密 | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわニコニコ
 
 
 
 
昨夕から朝にかけてまとまった雨が降りました。
この春はほんとうに雨が多かったので、
とにかく草の勢いがすごいです。
そして、田んぼにまだ水がはられていないのに、
カエルの合唱が聞こえてきます。
今年は不作だわね、
と思っていた🍒が少ないですが実をつけてきました。
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 

川添愛著ー2023年12月発行ー。

 

 

 

毎日何気なく使っている「言葉」。

「日本語」という言語を使っているはずなのに、

毎日そこかしこで誤解しやすれ違いが生じ、

言葉の解釈をめぐって争いが起きることさえある。

 

曖昧さを通して考える言葉の世界は、

不思議な魅力にあふれている・・・。

 

 
 
 
世にも曖昧な言葉たち
ベル自分の解釈が唯一無二の正解か?
言語学者であり作家でもある著者であっても、
言葉に関する失敗は後を絶たない。
 
以前、猛暑が続いていた夏の日、
「明日はだいぶいいよ。マイナス6℃だって」
と言って知人を驚かせてしまったことがある。
著者は今日と比べて6度低いというつもりで言ったのだが、
知人は氷点下6℃だと思ったそうだ。
 
 
こうした誤解は笑って済ませることができるが、
世の中にはそうもいかない事例がある。
SNSでは、言葉の解釈の違いから、
対立が起こる場合が少なくない。
 
 
たとえば、ニュース記事の見出しに
「勉強しない大学生その実態を探る」という表現があったら、
人々の間で解釈が分かれる。
「大学生がみな勉強しないなんて、勝手に決めつけないでほしい」
と言う人もいれば、
「大学生がみな勉強しないなんて書かれていないし、
一部の大学生に限った話でしょ」
と反論する人もいる。
そこでお互いに相手のような解釈もあるかもしれないと
認められればいいのだが、
どちらも「自分が正しい」と言って譲らないケースが多いようだ。
 
 
「勉強しない大学生」という表現は、
言語学的に考えれば、修飾の関係をどう捉えるかによって、
2通りの解釈が可能な表現である。
 
 
「勉強をしない、大学生というもの」と考えれば、
大学生全般が勉強しないということになるし、
「大学生のうと、勉強をしない人たち」であれば、
勉強しないのは大学生の一部ということになる。
 
 
言語学の立場から眺めれば、
言葉のほとんどは曖昧で、複数の解釈を持ちうる。
しかし、多くの人は自分の頭に最初に浮んだものを
「たった一つの正しい解釈」と思い込んでしまいがちだ。
言葉のすれ違いを察知し、
対処できるようになるためには、
言葉を多面的に見る必要がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「OKです」「結構です」ーー辞書に載っている曖昧さ
ベル「微妙な味」とは?ーー肯定的な語義と否定的な語義
著者が知人に自分の料理を食べてもらったとき、
「味はどう?」と尋ねると、「微妙」という答えが返ってきた。
「いまいち良くない」という意味だと受け取ってがっかりしたが、
話を聞いてみると、その人は「良い味だ」という意味で
「微妙」と言ったのだそうだ。
 
 
辞書を引いてみると「微妙」には「いまいち良くない」
という意味のほかに、
「一言で言い表せない趣があること」という語義がある。
著者は後者の意味を知らなかったため、
否定的な意味だと解釈してしまったのだ。
 
 
 
ほとんどすべての単語には、複数の語義や用法がある。
特に注意すべき表現の筆頭は、
「微妙」のように良い意味と悪い意味の両方を持つ言葉だろう。
こういう言葉の中には、もともと悪い意味はなかったのに、
後から否定的な意味がつくようになった言葉も少なくない。
 
 
「忖度」はもとは「相手の真意を推し量ること」を意味していたが、
2010年代の政治問題の報道とともにこの言葉が広まった結果、
「目上の人間の意向を推測して、その人に都合のよいように取り計らう」
という悪いイメージがつくようになった。
 
 
逆に、もともとあまり良い意味ではなかったのに、
肯定的な意味で使われるようになった言葉もある。
「こだわり」はもとは「ささいなことを必要以上に気にすること」
であったが、
今では「良さをとことん追求する」ことにも使われている。
 
 
ある言葉にどのようなイメージを持つかは、
世代差や個人差がある。
自分と他人の「頭の中の辞書」がまったく同じでないということは
意識しておきたいものだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベル「大丈夫です」ーー断わりか承諾か
私たちの日常には「婉曲(えんきょく)な言い方」がたくさんある。
それだけに、すれ違いも多くなる。
 
日本語の「大丈夫」には
「それでOKです」という肯定の意味のほかに、
「そんなことをしてもらわなくて結構です」と断りを入れる意味もある。
やんわりと断るつもりで「大丈夫です」と言ったら、
相手は「それでOK」だと解釈した、
といったすれ違いが起きるのはこのためだ。
正反対の意味を持つ「大丈夫」は、
日本語を外国語として勉強している人々にとって
難しい表現だと言われている。
 
 
 
ちなみに、「大丈夫」を説明するために「OKです」
「結構です」と言う言葉を用いたが、
これらも意味が曖昧な言葉だ。
「OKです」「結構です」とだけ言ったとき、
断わりにも承諾にも取れる場合が多い。
 
 
最近の著者は「ご提案のとおりでOKです」
「お気遣いいただかなくても大丈夫です」
といったように、
具体的な言葉といっしょに「大丈夫」「OK」などの表現を使っている。
こうすることで曖昧さは消えるが、
やんわりとした言葉の印象は残すことができるからだ。
 
 
 
つづく・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本語ってほんとうに難しいですよね。
最近気になるのは、
発言の一部を切り取って解釈する人が多いこと。
文章全体を読んだらそうは言ってないと思うけど、
ってこと多くありませんか。
 
けど、曖昧さが大事もわかる気がします。
 
 
はや明日から5月ですね。
道の駅などに行くと、他府県NOで溢れています。
楽しい休日を。
 
 
 
では、また明日^^
 
 
 
 

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