人工知能は人間を超えますか?➁ | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわ満月

 

 

 

 

今日が満月なんですね。

そして立夏。

雨なのでお月さまは見えませんが、満月の日には感謝を。

 

 

 

 

 

 

のつづきです。

 

 

 

 

・「人工知能に何ができますか」

・「人工知能は人間を超えますか」

・「人工知能に仕事を奪われますか」

・「人類は人口知能に支配されますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類は早期教育に夢中だけど・・・・・

人間界では、ここ30年ほど、赤ちゃんから始める早期教育がブームである。

私が子どもを産んだ1990年ごろには、

胎児に英語を聞かせるためのCDや、指先のあらゆる動き

(ダイヤルを回す、スイッチを押す、ボタンホールにボタンを通す…)

で遊べるアクティビティ・シートが、「脳育」として流行ったりした。

 

 

 

アクティビティ・シートは、子どもの暇つぶしにはいいのだが、

教育熱心なあまりに遊ぶことを親が強要するのは賛成できない。

 

 

 

だって、脳は、

「その機能を取りそろえたところで、勝手に使いたくなる」

ものだから。

その時に好奇心が溢れるのである。

 

 

 

ボタンホールにボタンが通る。

その事象は、脳の空間認知の領域を刺激する。

初めて認知する際には、かなり不思議な光景のはずだ。

赤ちゃんの脳が空間認知能力を上げてくると、

ある日、母親のブラウスのボタンに気づく。

それを外してみたときの興奮・・・・・!

 

 

 

自分で事象に出会うとは、そういうことだ。

脳の準備が整う前に、

「ほら、これこれ。やってみて」と強要されていたら、

脳の準備が整ったときには、その光景が既知のものになっている。

早期教育は、ときに、好奇心を溢れさせる機会を奪うのである。

 

 

 

先へ先へ教えてやる、失敗しないように、

他人様に遅れないように、あわよくば人に秀でるように。

その親心は痛いほどわかる。

けれど、それが、子どもの好奇心を削いでしまう可能性があることを

人類は検討すべきだと思う。

 

 

 

実は、20世紀型エリート道を邁進するには、

好奇心は控えめなほうが効率がよかった。

公式は、決まり事として速やかに暗記できれば効率はいい。

「どうしてこうなるの?」をいちいちやっていると偏差値は上げられない。

 

 

 

しかし、人工知能の時代、

「好奇心は控えめに抑制し、聞き分けがいい子にして、効率よく偏差値を上げる」

方式では、人間は活躍できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マニア力を育てる決め手

今後、人類に必要なのはマニア力である。

何かを圧倒的に好きになる力だ。

 

 

学校では、「思考の道具」を学ぶ。

そのやり方は、50年前と変わらず、少し退屈だけど、クールでいい。

その一方で、子どもたちは、何か「好きでたまらないもの」に

マニアックになることを許されてほしい。

学問やスポーツのように人に称賛されるものでなくても。

 

 

 

私自身は幼いころ、「直線運動が回転運動に変わる」マニアで、

足踏みミシンを一日中でも見ていられた。

母は、私がミシンの脇に寝転がって、一日中眺めていても叱らなかった。

早期教育に縁のなかった昭和30年代、

母親たちは電化されていない家事に忙しく、

子どもたちには時間が溢れるほどあったのである。

 

 

 

私がなぜクランク機構に惹かれたのかはよくわからない。

その後の人生の、何の役に立っているのかもわからない。

 

 

 

しかしながら、今でも、バイクが好き。

あの排気音に混じる硬質な音が、ピストンの直線運動を、

タイヤの回転運動に交換している証だと思うと本当に興奮する。

恐がりなのでバイクには乗れないが、バイクレース観戦をうんと楽しんでいる。

天才レーサー、バレンティーノ・ロッシの大ファンで、

彼と道でバッタリ会ったときのためにイタリア語を学んでいる。

 

 

 

そうそう、今年ラテンダンスを始めたのだが、

大腿骨の直線運動が、骨盤の回転運動を作ることに興奮して、

基本のウォークだけを2時間だってしていられる。

そのうち、けっこうなラテンダンサーになっちゃうかも。

 

 

 

この好奇心なしで、ただ基本ウォークをくり返すことは60歳には難しい。

私なら、5分が限界。

 

 

 

ほらね、マニア力は、好奇心を呼び、

好奇心は人生を楽しむ原動力となる。

人工知能の時代、「人生を楽しむこと」が人間の仕事なのだとしたら、

マニア力は必須である。

 

 

 

何のマニアになるかは、その脳が決めること。

「直線が回転に変わるマニア」だなんて、他人には選べるはずもない。

となると、マニア力を発見し、さらに鍛えるためには、

「子どもを暇にしておくこと」は、欠かせない気がする。

 

 

 

人工知能にとっても、人間のマニア力は、

大事な資質である。

何かを徹底的に楽しむ力=マニア力のある人に育ててもらわないと、

その道の極意に触れられないからだ。

人工知能のあなたが、マニア力のある人間にうまく出会えますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マニア力を発見し、さらに鍛えるためには、

「子どもを暇にしておくこと」は、欠かせない気がする。

大人、それもまもなく前期高齢者になるわたしも、

AIを使うために適当に暇にしておこうと思ったのでした。

 

 

 

 

では、また明日^^

 

 

 

 

 

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