その差 大きいですか? | 小さな工務店の大工の日記(旦那のブログ)

小さな工務店の大工の日記(旦那のブログ)

愛媛県松山市にある小さな工務店の大工の日常を

書いてみようと思います。

仕事半分、色々な思った事や起きた事を日記風で

表現?してみようと考えています。

家を建てる時に

 地元の桧材に 構造材の柱を 変えるとして

大量生産可能な 集成材の柱(外材)との差額は

10万円程、高くなります。(原価計算で。)

30坪ほどの標準的な お家での事。

その差、大きいですか?

私の家は 問答無用?で 標準仕様としています。

外材の集成材。 100年 持つらしいのですが、

それほどの年月の 実証は できていません。

(そんなに 古くから あるものでも ございません。)

躯体に関して 構造に関わるものは 信用性が 大事。

この考えから 躯体に構造用合板の計算を入れる 方法で

 建築確認を 取るのは 私は 嫌いです。

現在は ツーバイフォー以外でも 在来工法でも

 構造用合板で 筋交いを入れない工法が 伸びています。

計算上は 合理的。

では その保証は 誰が。。。。。

建てた工務店の法的な保証は 10年。

10年位で どうにかなるものでは ないと思いますが

昔、松山にも 100年住宅と言う ハウスメーカーがありました。

3年程で撤退(というか 倒産。)。

このお家を 昔 下請け時代 応援で 建前に 行った事が ございますが、

 ホワイトウッドの集成材の柱。

昔は 上棟が 終わっても 雨の養生(シートで覆うとか)

する 習慣が ございませんでした。(10年も経っていません)

上棟の前後で 雨に当たるのは 現在でも 普通。

柱が 集成材で その時に 上棟(雨)した時に 翌日、 

ほぞの部分の 集成部分(接着部分)割れていました。

現在でも 上棟の後の 養生を しない所も ハウスメーカーさんでも ございます。

現在も 集成材の柱の 端材を あてと言う 輪木に して

現場で 木材の下に 置く時に使う場合が ございます。

それを ゴミ箱に 入れて 1か月も置いておくと バラバラになっています。

現在、地元大手プレカット屋さんに 頼んでいる 刻み。

私の所は 製材屋さんから木材持ち込みですから、

集成材は 一つも 構造材にないのですが、

そのプレカット屋さんから 養生のあてとして 現場にくる

 集成材の端材は そこを使っている 大手ハウスメーカーさんの

柱のプレカットした 端材。

そこでは 強度は 集成材が 強いと 謳っています。

(外のごみ箱に入れておくと 一月でバラバラになるものを。。。)

机上の計算とは 違うのは 当然ですが、

雨が当たらずに 何カ月もの工期の間 終わるとは 考えられない のが

 現在の施工。

寺社建設の時みたいに 全体を覆う 仮の屋根や壁でもしていれば 別ですが。。。。。

無垢の木とは 少々の雨に打たれても 大丈夫なので

現在、私が しているような 上棟後の雨養生は  昔は していませんでした。

現在しているのは 床に 下地合板を使うから。。。。(私の所)

上棟の時に 施工が 終わっているので そうしています。

もし、 雨漏りが 発生したら ツーバイフォーの家は 大変な事に

 なっていることも ありました。

リフォームで ツーバイフォーのお家に 行った時。

水道管の不良で 半年間程、 漏水していた 現場がございました。

(2階のトイレ部分) すでに どうにもならない状態。

デザイン優先で メンテナンススペースもない お家でしたので

壁の強度を担う 合板は 押すと指が入る状態。

集成材と 合板は 水には 今でも 弱いものだと

解っている 一般の方が どれほどいるのか?

わかりませんが、

桧風呂の例えで 無垢木は 水に強いものは 数年耐えるものも ございます。

今日のお題ですが

本当に その差 大きいですか?

人の骨格が 集成材の様に なっている事は ございません。

家の骨格も 同じ事。

机上の計算だけで 国も指針を出すのも おかしなものですが

国とは 試験結果だけで 認定するのも しょうがない機関だと 思いますので

 間違いも起きます。 (認めるには 長い期間を 要しますが。。。)

判断するのは 自分。

コストの削減は とても大事な事ですが、

大事な軸まで 変えるのは いかがなもの。

その差大きいですか?

終わります。



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