【若者の汗に心洗われる】

洗心(せんしん)という銘の茶杓を

お茶会で10回使うより

心洗われるエピソードがあって

ぜひシェアしたくなりました。

 

 

それは、引越しでの出来事でした。

13時の約束の引越し業者さんが

13時半になっても来ないので

おそい遅いと文句を言って待っていました。

 

 

すると、遅れてすみません

と汗だくの若者3名が

真剣な表情でやってきて

すぐやりますと

養生をし始めました。

 

 

 

引っ越しに慣れていない私は

段ボールに満遍なく収めることが

出来ず、本ばかりの段ボールは

持ち上がらないくらい重くなっていました。

 

 

 

底が抜けそうと思いながらも

もうやり直す気力もなく

とてつもなく重い段ボールが何箱もありました。

 

 

 

それを20歳くらいの若者が

素手で顔からポタポタ汗を流しながら

二箱持ち上げて

黙々と手際良く

運び出します。

 

 

 

そんな姿を眺めていられず

手伝おうとすると

毎回

ありがとうございます。

すみません。

気持ち良い挨拶が返ってきて

時々にこりとしてくれる。

 

 

 

疲れたという言葉はこの子たちが言うべき

言葉だと思うくらい

力仕事が素晴らしかったのです。

それから引っ越し先まで

トラックを運転し

また運び出します。

 

 

なんと我が家が

二軒目の引っ越しで

すでにヘロヘロなはずなのに。

一人の新人さんが

ぽろっと喉が乾いた

と言ったのが聞こえました。

 

 

すかさず先輩が

聞こえるから言うな!

と小声で指示しました。

プロだ〜〜

なんて一人感動しながら

とにかく「洗心」の境地で私も

片付けていました。

ここからが

すごく可愛いのですが

その先輩が、ダンボールをおろし終わると

真面目な顔をして近づいてきて

私になんと言ったと思いますか。

 

 

 

「あの〜 一つ聞いていいですか。

あの畳はあそこから逃げられるのですか。

床下倉庫になっているのですか」

?????

何を言っているのか全く理解が出来ずに

え??あの扉?

と聞くと

 

 

「いえ、あそこの畳です」

と炉が切ってある畳の場所を指差すのです。

あっ炉をみたことがないのだと分かり

「あれはね、炉と言って冬になると

畳を外して炭を入れて釜を入れる場所なのよ」

と言うと

へ〜〜

すご〜〜〜〜

と言うのです。

 

 

 

数々のお宅に

引っ越しで出入りしているのに

炉を見たのが初めてだったそうです。

忍者の仕掛けか何かに見えたのでしょうね。

可愛い〜

と言っている場合ではなく

炉がある家がもう珍しいということ

茶道経験のない若者が

普通にいること

そんな体験したことのない彼にも

あの人にもこの人にも

まずはこの場でお茶を一服どうぞ

としてみたいと思いました。

 

 

 

こんなに一生懸命やってくれたのだから

是非茶道を体験してほしいなと

感じました。

 

 

家作りを初めて経験して

建築家さん

工務店さん

どんなに大変な仕事か

想像がつきました。

どんなに大変だろうが

気遣いが出来て

謙虚で

真面目で

そんな方達ばかりでした。

 

 

 

仕事が楽なんていうより

大変でも

心を忘れないことは

すでに相手を清々しい

爽やかな気持ちにさせるものです。

私はずっと気持ち良くてたまらなかったです。

それは人がもたらしてくれました。

私の大好きな人は

謙虚で一生懸命な人です。

 

 

 

その姿だけで

一番心が洗われます。

 

 

 

日常の中で

お茶の精神が溢れています。

家づくりに関わる全ての方が

お茶を習っていなかったのですが

お茶の心のある方ばかりでした。

 

 

 

思いが詰まった

我が家で

やっと今月から

お稽古が再開できそうです。

私のお稽古情報は

オープンにはしませんので

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