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【手に恋をして】
美しい手にも憧れる。けれど
味わいのある手にもっと惹かれます。
振り返ると
お茶のお稽古の時
何を見つめているかと振り返ると
手を見つめていることが多かったです。
シワシワの手でも
お茶の手は美しさこの上ないです。
まるでつぼみの花のように
手だけで美が凝縮されます。
真っ直ぐ立った美しさが
外国的美しさなら
手タレの手も
外国的美しさ。
対して
人に頭を下げて
頭を低くされて生きてきただろう
少し丸くなった
佇まいの美しさは日本独特の美です。
そう
侘び寂びの
【侘】は
人がうずくまっているような形をした
漢字なのです。
日本文化が手だけでも感じられます。
手先までずっと意識してきた
その手の美しさは
もう吸い込まれるように
美しいです。
堂々と立つ美しさもあれば
謙虚さが出る立ち方や
顔つきもあることを知ると
あなたの奥行きがぐんと
広がるような気がします。
お茶は新たな発見が一杯なのです。
海外茶会で華々しく映える
美を見せるより
外国の方は
日本のその佇まいや考え方に
興味があるのだと感じます。
いつかはそんな手や姿勢になれる
人になりたいと思っていますが
年齢にもよるので
今は真っ直ぐ立てるように意識し
そのうち
真っ直ぐ強くと言う雰囲気から
柔らかく柔軟になれるように
成長していきたいものです。
あなたの奥行きを作るのに
知らない世界を知ることも
一つですよ。
きっと腹の底から湧いてくるような
満ち足りた感情に触れられると思います。
