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【強烈なないものねだり】

自分に自信がないからなのか

隣の芝生は青く見えると思うことが

幼い頃からずっとありました。

 

 

自分が手にしている人形があっても

隣の子が持っている人形が欲しくなるような

 

そんな感覚を感じたこと

あなたはありますか。

 

 

この「ないものねだり」

私のお茶への意欲を

目覚めさせました。

地位も名誉も学歴もある

堀内宗心宗匠

90歳を越えてもなお

頭を畳すれすれに下げ

宗匠の発する言葉は

「そうでございますね」

「もうひとつちょっと分かりませんけれど」

「そのような言い方をされませんか」

「大層なものではないのですが」

こんな謙虚で優しい方だったと

伺っております。

 

 

偉そうに20歳そこそこで

断定系で物申していた私には

強烈な無い物ねだりでした。

 

 

なんだ、この美しさは

自分にない謙虚さの塊に

恥ずかしさやら

幼稚さが露呈されたようで

 

 

お茶のその美意識に

強烈に惹かれたことを鮮明に覚えています。

 

 

初めの師匠も今の師匠も

皆本当に謙虚で

今の師匠に

テーブル茶道の話をした時も

「断定してダメだ」

と言えるはずなのに

にこやかに

いろんなお茶があってもいいのではないですか。

お茶のどこを学ぶかは人それぞれですから

なんて柔らかな物言いをしてくださいました。

(そのエピソードこちらに)

 

 

それに甘んじることのないよう

素晴らしい大先輩の佇まいや

お言葉から日々学ばせていただける環境を

大切にしたいと思っております。

今の自分に強烈に足りないもの

それがあなたを変えるきっかけになります。

隣の芝生が青く見えるもの

それがあなたを変えるきっかけになります。

決して悪いことではないので

その感情に蓋をせず

一歩踏み出して欲しいと思います。

https://bit.ly/30nxIGE

本当に憧れの方が

お茶室の襖を閉めるとき

もう会えなくなるかもと思うと

胸がキュンとすることがあります。

一期一会が楽しくて

終わってしまう名残惜しさで

胸がざわつきます。

そんな遊びが他にあるでしょうか。

そんな茶事に招ける

人になりたいと今も強烈に憧れ続けています。

https://bit.ly/30nxIGE

 

「椿の会」はじめての茶道@名古屋