「椿の会」のブログにお越しくださりありがとうございます。
椿の会茶道教室の生徒さんに向けた資料を
このblogでも連載中です。(あくまで個人的意見です)
ご興味のある方はご覧くださいませ。
5、風習(しきたり)とは親の愛
日本には昔から行われている風習があります。
例えば子供を授かれば、お宮参りにお食い初め、初節句に男の子には兜を
女の子には雛人形を作ったりします。
意味を知らなければ、時間とお金だけかかり何て煩わしいのだろう
時代が変わったと省いていく傾向もみられます。
それがその内に秘められた意味を知ってから気持ちが一遍したのです。
この風習には親から子への愛情が込められていました。
うちの生徒さんのエピソードなのですが
生:「娘の雛人形を高校の時に亡くなった母の着物で作りました。
今年も私と娘を空から守ってくれているかしらと思うと毎年雛人形に会うのが楽しみなのですよ。」
まさしくこれこそが伝統が形になったものなのです。
わが家では男の子を授かりましたが、兜は主人の父のもの、息子のお宮参りの着物は主人の着たものを使いました。私は義父のように強く情に厚い男性に、主人のように優しく頼りになる男性になってほしいと願って同じものを使いたいと思いました。
気持ちのない形など全く意味をもたないし、逆に気持ちが込められているなら新品を買う必要などないと思うのです。
体裁を気にしておこなうのならば
礼儀とは浅ましい行為である。
真の礼儀とは、
相手に対する思いやりの気持ちが外に現れたもの。
礼儀の最高の姿は愛とかわりありません。
新渡戸稲造 「武士道」