「椿の会」のブログにお越しくださりありがとうございます。
生徒のみなさんにも常々語ることなのですが
茶道は表舞台だけでなく裏方で学ぶことがとても多いです。
茶室には柔らかな光が入り
着物もお茶の邪魔にならない控え目な色のものを選びます。
古いものが香りだつ芳醇さを際立たせるため
新しいものをほとんど使わないのですが
例外があります。
それは、新しい真っ白な茶巾です。
そして師匠から教わった一番大事なこと。
お客さんの足袋が黒くなることが一番亭主として恥ずかしいということ。
私も自信がありませんが
掃除の仕方
掃き方
ふき方
そこまで茶道のお稽古の裏方は学ばなければなりません。
清めていく動作とともに心まで清めていくのです。
そして面白い有名なエピソードをご紹介いたします。
利休は息子の紹安が露地を掃きおえたところを見て
「 まだ綺麗になっていない もう一度やり直しなさい 」
と命じました。
紹安はもう一度露地を隅々まで掃き利休に
「 小枝一本 松一本落ちておりません
これ以上何もすることはありません 」
すると利休が
「 馬鹿者!それは露地の掃除の仕方ではない 」
と言い、露地にでて一本の樹をゆさぶって庭一面に葉を撒き散らしました。
利休がもとめたのは清潔だけでもなく
自然の美意識をとりこむ露地の美しさだったのです。
そんなエピソードがあるように
茶の湯でも裏方の学びは本当に奥深く感性も試されます。
まずは手はじめに清めることに心を入れること。
それを実践して参ります。
「椿の会」はじめての茶道3回完結教室
IN 名古屋

