霜月は、風炉から炉に変わる時期。

茶の湯の世界では、お正月にあたります。




五月の八十八夜に摘まれたお茶がようやく眠りから覚め新茶としていただけます。





そういうわけで神無月がなごりの季節にあたり、


茶碗や花入れも少し古びたものを使ったり、


ひびの入ったお茶碗でさえあえて使ったりします。





霜月に入ると一転、新しい茶碗や紅白のお菓子でおめでたい雰囲気をかもしだします。

畳を変え、茶壺を飾り、茶壺に紐を絡げる。




その準備の労力を思っただけで一服のお茶が途端贅沢極まりないものになります。

お蔭様で茶の湯のお正月を楽しませていただくことができました。

これから炉でするお点前が茶道の醍醐味な気がして楽しみです。

日常生活の器などもいよいよ本格的に冬仕様に変えますよ。