季節の移り変わりは本当に早いものですね。
半年間のけがれをはらう夏越の祓えも終わり文月ももう半ばです。
夏越の祓え
夏を迎え荒廃しがちな心を清めるみそぎ(禊)の神事です。
みそぎは身滌(みそそぎ)の意味で、身の汚れをそそぎ落し心気を清々しく保つために、古くから海や河、泉や井戸で時をえらばず行われていました。
その中でも日本中で定期的に行われていたのが夏越の祓です。
昔からこの神事が行われるのは夕日の降(くだち)と定められ、
今でも薄暮せまる頃から始められます。
「母の分 もひとつくぐる 茅の輪(ちのわ)かな」と、小林一茶が詠んでいるように、この夏越祭には茅の輪くぐりがあります。
ご神前に置かれたかや(茅)を束ねて作った輪をくぐれば、災厄からまぬがれるという言い伝えです。
また、この輪はくぐり抜けることによって災厄をまぬがれる風習で、くぐり返ってはならないというしきたりがあります
文月に入ると、京都は祇園祭の時期ですね。
本格的な夏がそろそろやってくるなという感じがいたします。
こうした暑い時期にも、また茶の湯の楽しみ方があるので
たのしみです。
利休居士は
「夏はいかにも涼しきように、冬はいかにもあたたかなるように」
とおっしゃられたそうです。
涼やかなお茶の風情を楽しみたいと思います。