日本で茶の湯が盛んになると、
お軸はその茶席の最も重要な位置を占めるようになります。
厳しい修行と悟りに裏付けられた宗教的人格の発想に美を見出し、
それを受け止め伝えてきた日本独特の美意識を人々の心に宿すこと。
心が迷ったとき先人から教わることは多いです。
そして、厳しい修行を積んだ人だから発せられる究極の言葉を
それぞれの感覚で読み深めることができます。
そのお軸を、お招きしたあなたを心に留め
選び、床に掛けるのです。
そこからお花を生け、道具を選び
茶席に一つのストーリーを作ります。
そのストーリーに気づいたとき
亭主とあなたの感性がビシビシ交じわり
最高の時間を過ごせるのです。
すべてを整えなくても
たったひとつだけでも
あなたのための「おもてなし」を日常でも作っていける人になりたいですね。
「椿の会」