重低音不意に聴こえる。それは小鳥のさえずりかと思いきや、まるで、象の雄叫びの様である。どんなに耳を塞いでも、どんなに意識を逃しても、それは嫌が応にも鼓膜を揺るがし…。そして。漂うその霧は、どんなに息を止めようとどんなに口を塞ごうと、容赦なく、我が身を襲う。ときに連続する象の雄叫びは、まるでジャングルのオーケストラの様に、壮大なメロディを奏でるのである。