『カシスウー論』 ~御茶ノ水のおでん処『こなから』編~


 こんにちは イイダテツヤです。 
 第49回『カシスウー論』は、御茶ノ水にあるおでん処『こなから』編です。
 
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 JR御茶ノ水駅の聖橋側から医科歯科大の方へ降りていって、本郷通りに出たら左に曲がる。
 たしか、その次の角を右に入ったすぐあたりに『こなから』はあるはずだが、いずれにしてわかりにくい。

 私としてもこれ以上たしかな説明はできないのだが、
 とにかく、いい感じの日本家屋の門がある、風情あふれる店構えです。

 中に入ると、おでん鍋をぐるりと囲む掘りごたつのようなカウンターがあって、
 見るからに「ここはおいしいでしょ」というムードが漂っている。

 見た目に違わずおでんはとてもおいしいし、雰囲気もいい感じなので、
 だいたいの日は混み合っていて、予約なしにはすんなり入れないことが多い。
 
 店を探すとき、おでんという選択肢は忘れられがちなので、
 思い出したときには『こなから』を目指してみるのもいいだろう。
 ふらっと行っても、たぶん入れないだろうけどね。


 『こなから』で話題になったわけではないが、飲んでいる席で、お金について話すことがたまにある。
 いわゆる「おごる、おごられる」に関する話だ。

 男としては、女性と食事をしたり、飲みに行ったりしたとき、
 おごるのか、おごらないのか、
 どんな相手なら、おごる気になるのか(あるいは、ならないのか)
 いくらまでならおごる気になるのか、などいろいろと考えるポイントがあるわけだ。

 いつもついつい読んでしまうネットニュースによると、
 男性が気になる女性と食事をする際、おごってもいいと思う金額は、

 1位 3000円から5000円  27.6%
 2位 5000円から7000円  22.4%
 3位 1000円から3000円  15.9%
 4位 7000円から10000円 15.5%

 だそうだ。

 二十代を中心にアンケートをとっているみたいなので、
 年齢が上がれば、おごってもいい金額はもう少し上がるのかもしれない。

 この結果をどうみるかはむずかしいところだが、
 たとえば、第1位に属する人(5000円までなら、おごってもいい人)が女性と二人で食事に行って、
 会計が15000円だったら、どうするのだろうか。

 あっさりと「ワリカンにしよう」と言うのか、
 それとも、「3000円だけもらえる?」と言って、「ちょいおごり」みたいなことをするのだろうか。

 あえて余計なことに想像を膨らませてみると、
 もし、この二人が食事をするのは二回目で、前回は二人分の会計が9000円だったため、
 全額男性が支払っていたとしたら、それこそどうするのだろうか・・・・

 いくらなんでも「今回は1万円オーバーなんで、ワリカンでいい?」とは言えないだろう。

 そんなことを言って、相手の女性に「あなたって正直で素敵!」と思われる可能性はゼロだ。
 
 「私はそういう正直な男性は好きだけどな~」と言う女性がいたら、
 あなたは、その男性を、別な部分で好きになってしまったいるだけだ。
 会計をする場面で、バカ正直っぷりを発揮する男が好きなわけではないのだ。

 まあ、たいていの女性は「もちろん、いいよ」とその場は笑顔を向けておいて、
 男と別れた途端に、「今日の男サイテー」と友だちにメールで報告するか、
 ツイッターでつぶやくかのどちらかである。
 それが正常だろう。

 いずれにしても、前回はおごり、今回はワリカン(あるいは、ちょいおごり)だったとしたら、
 女性としては「あれ、今回はなぜワリカン?」と微妙な違和感を覚えるに違いない。

 推察力に長けた人なら
 「はは~ん、コイツ、おごりは5000円までって決めてやがるな。キラ~ン!」ってことになるだろう。
 そんなところで「キラ~ン!」とやられたら、その恋愛が成功する可能性はガタ落ちになる。

 結局のところ、女性におごる金額に上限を設けるのは自由だが、
 その上限を守りつつ、気になる相手に好かれるというのは、かなりむずかしいのだ。

 身も蓋もない結論だが、何でもいいから全部おごっておくのが一番無難なのだ。

 金銭的な損得だけを見れば、微妙な思いをするかもしれないが、
 私が知る限り「何でもいいからおごっとけ~」というタイプのほうが、トータル的には得をしているように思う。
 人生とは(あるいは、男と女とは)そういうものだ。


 たまに男性から聞く意見として、「全部をおごりにすると相手が気を遣うから1000円だけもらう」というのあるが、
 これって意味はあるのだろうか。
 
 私個人としては、そんなことをしてまで「細やかな気遣いぶり」をアピールするほうが
 よっぽど面倒で、ウザイタイプだと思う。

 谷原章介ばりのスウィートボイスで、
 「だって、相手が気を遣うだろ」なんて言われたら、気持ち悪くて鳥肌が立つだろう。

 世の女性たちにも、私と同じ鳥肌をたてて欲しい。


 もう一つ男性からたまに聞くのが、
 「その会が盛り上がればおごるけど、つまんなかったらワリカンにする」という意見だ。
 これは一対一でも、合コンでもあり得る話らしい。

 これについては知り合いの女性(二十代後半から三十代)に意見を聞いたことがあって、
 意外にも答えが二つに割れた。

 一つは、「何だよ、その男、最悪!」「ちいせぇヤロウだよ」というボロクソ型の意見で、
 もう一つは、「つまらなかったんなら、仕方ないよね・・・」という、自己反省型の意見である。
 後者の人は、かなり殊勝ですね。

 あとは少数派だが、「そんなヤロウには、おごってもらいたくもないから、自分で払う」という男前型意見もあった。

 いずれにしても、共通して言えることは、女性の評判は良くなかったということだ。(まあ、当然か)

 さすがにやる気はないけれど、
 おもしろければおごり、つまらなかったらワリカン、というのは企画としてはおもしろいと思う。

 「今日はまあまあ楽しめたけど、100%というほどでもないから、1000円だけもらうね」
 なんて言いながら会計をするのだ。

 それこそ、ブーイングの嵐、速攻で友だちへの報告メール、ツイッターでボロクソにつぶやきまくりだろうけど、
 「君に気を遣わせたくないから、1000円だけもらうね」と言うヤツよりは、はるかに好感が持てると、私は思う。