『カシスウー論』 ~ブスカワジャンルで一人勝ち・・・編~
こんにちは イイダテツヤです。
第86回『カシスウー論』は、『ブスカワジャンルで一人勝ち・・・』編です。
--------------------------------------------------------------------------
このメルマガ『カシスウー論』の名付け親で、本文にも度々登場している先輩のJは、
毎クール、一つか二つテレビドラマを観ているらしい。
新番組が始まるこの時期、第一話だけはあれこれチェックしてみて、
「これは!」と思ったものを二つくらい選んで、その後も見続けるという。
そして、この一月スタートのクールでは、多部未華子主演の「デカワンコ」がめでたく採用されたらしい。
意外と言えば、意外な展開。
いわゆる刑事モノとしては北川景子の「LADY」、
「ゲゲゲの女房」で乗りに乗ってる松下奈緒主演の「CONTROL」を抑えての快挙だ。
落選二作は、はっきり言って力の入っている作品たち。
犯罪心理に焦点を当て、それなりのストーリーやプロットを組み立て、
人物描写とか、人間関係なんかにも、まあそれなりに力が入っている(ようにも伺える)。
一方の「デカワンコ」は、初めっからふざけたムードの「B級ドラマ」だ。
多部ちゃん扮する新米デカが、警察犬に負けないレベルの嗅覚を持ち、
捜査中にそこら中をクンクン嗅いで、事件を解決するという、いわゆる「トンデモ設定」なのだ。
そんな「デカワンコ」を、Jが選んだと知ったら、
「LADY」や「CONTROL」のプロデューサー始め関係者一同は「ふざけんじゃない!」
と地団駄踏んで悔しがるだろう。
しかし、私も先輩Jの意見に完全に賛成だ。
半端に真面目で、たいしたことないストーリーを「すごいドラマでっせ」という具合に観せられるくらいなら、
多部ちゃんの「クンクン」のほうが完全におもしろい。
それにしても、多部ちゃんは「ブスカワ」ジャンルで、まさに一人勝ち状態だ。
もちろんブスじゃないんだけれど、
近い世代の女優陣、宮崎あおい、長澤まさみ、綾瀬はるか、新垣結衣などに比べれば、
「抜群にカワイイ!」というタイプではない。
前のドラマ「GM」でも、少年隊の東から「腫れぼったい目の菊人形」と言われていた。
それでいて、キュートな魅力十分なのだ。
「誰か一人の作品を選べ」と言われ、女優だけでチョイスするなら、私も迷わず多部ちゃんを選ぶ。
そんなわけで、私もJに習って「デカワンコ」を追いかけていこうと思っている。
もっとも、前のクールで私がイチオシだった「パーフェクト・リポート」(松雪泰子主演)は、
惨憺たる視聴率だったらしいから、「デカワンコ」も大コケするかもしれないけどさ・・・
さて、ドラマついでに言ってしまうと、織田裕二扮する『外交官・黒田康作』とは、いったい何者なのだろうか。
映画『アマルフィ』のときから思っていたが、あんなに強くて、鋭くて、FBI顔負けの外交官なんて、
ほとんどマンガの世界なのに、ひたすらマジに描いていく。
ちなみに去年、私は元外交官という人に取材をしたことがあるが、まったくあんな感じじゃなかった。
まあ、当然だよね。
「踊る」の青島刑事の次のキャラクターをフジテレビも、織田裕二自身も探しているのだろうが、
果たして、うまくいくだろうか。
今年の夏には、続編映画「アンダルシア」の放映が決まっているらしいから、
テレビドラマは映画への大いなる予告編となるんだけれど、そのパターンもどうかと思う。
V6の岡田くんと堤真一が出ていた「SP」でも、ドラマシリーズでは話が完結せず、
「続きは映画で!」なんて最終回だったが、そういうのはかなりシラけてしまうのだ。
テレビでは儲からないから、映画まで持っていって、
なんとか稼ぎを上乗せしようという意図丸出しなのだ。
別に私は業界関係者じゃないし、視聴率などどうでもいいのだが、
ちなみに言うと、「デカワンコ」の初回視聴率が13%で、「外交官・黒田康作」は13.3%。
力の入れ具合、金のかけ具合を考慮すれば、多部ちゃんの完勝だ。
私としては、どっちのドラマも観てしまうだろうけど、
最終的に「デカワンコ」が「外交官」に勝ったらおもしろいのになぁ。
黒田の野郎も、カッコつけて海外ロケなんてやってないで、近場でクンクンやってればいいんだ!
本当にどうでもいいことだけど、「LADY」の初回視聴率は13.8で、「CONTROL」は18.4だって。
やっぱり、やるなゲゲゲの女房。
がんばれ、ブスカワの星、多部ちゃん!
