『カシスウー論』 ~「金額と表情のカベ」はけっこう高い・・・編~


 こんにちは イイダテツヤです。
 第93回『カシスウー論』は「金額と表情のカベ」はけっこう高い・・・編です。

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 地震関連のニュースのなかで、いつもちょっとだけ気になるのが有名人の寄付の話。

 誰が、いくら寄付をしたなんて話がちょこちょこニュースになるのだが、
 あれはどうして金額がばっちり公表されるのだろうか。

 ダルビッシュのように「私は5000万円寄付します」と自身のブログで発表する人はいいとして、
 久米宏2億円とか、イチロー1億円みたいな話はどうしてバレてしまうのか。

 まさか本人たちが「金額を公表してくださいね」なんてイヤらしいことを言っているわけじゃないだろうし、
 企業PRを除けば、金額なんて公表して欲しくないと思うんだけど、いったいどうなっているのだろう。

 久米宏なんて、せっかく2億円も寄付したのに、
 心無いネット住人に「ニュースステーションでガッポリ稼いだもんな!」みたいな言い方をされるし、
 5000万を寄付した松井秀喜は「イチローは1億円だぞ! 格が違うな」なんて言われたりする始末。

 これはあんまりだ。
 もともと私はイチロー好きで、松井はあんまり好きじゃないけど、
 こればっかりは松井に同情せざるを得ない。

 金額なんて公表するから、寄付する方も、そのニュースをキャッチするほうも、
 微妙な感じになってしまうのだ。

 ちなみに、モデルの蛯原友里は33万円を寄付したらしい。
 こんなことを、私もわざわざ書かなければいいんだけど、
 その話を聞くと「へぇ、立派だな」と思う前に、「なんで、そんな微妙な額?」と感じてしまう。

 エガちゃんが自分でトラックを運転していわき市に物資を届けたという話を聞けば、
 素直に「スゴイぞ、エガちゃん」と思えるのに、
 33万円寄付した人には微妙な思いを抱いてしまうなんて、ちょっとおかしな話だ。

 寄付の金額とは、じつに微妙な代物なのだ。


 私はコンビニのレジ横なんかで手軽に寄付をしているのだが、
 このときも金額がけっこうむずかしく、ややこしい。

 たとえば、おつりの小銭をちゃらちゃらと募金箱に入れるとする。
 さりげない募金の王道パターンなのだが、
 このケース、私の場合は、「いい大人が小銭かよ!」と若い店員に思われてるんじゃないかと思って、
 妙に申し訳ない気持ちになってしまうのだ。

「そんなこと思ってないよ」と言われたって、
「思われてるんじゃないか」とこっちが勝手に思ってしまうのだからどうしようもない。

 そこで千円札を取り出して箱に入れたとする。


 しかし、これはこれで店員に
「まあ、こんな時期ですから千円くらい、しますよねぇ・・・  あなたもなかなか立派ですよ、ふむふむ」
 なんて思われてるんじゃないかと思い、変に気後れしてしまうのだ。

 まして、透明の募金箱に札が一枚も入ってなかったりすると、
 千円を入れるのはなかなかむずかしい。


 募金のむずかしさはそれだけじゃない。
「どんな表情で募金するか」もなかなかの難関だ。

 「俺ってエライだろ」なんてドヤ顔するのもおかしいし、
「こんなこと、別になんでもないことですし・・・」みたいに澄ました顔をしていると、
 「あの人、無理矢理澄ました顔してるぜ」と思われるんじゃないかと不安になる。

 といって、店員に「ニコっ!」ってやるのも気持ち悪いし、(向こうはもっと気持ち悪い)
 そもそも、そんなこと恥ずかしくて、できるはずがない。

 完璧に「気にし過ぎ芸人」と同じ精神状態なのだが、
 寄付とか、募金というのはホントむずかしいのだ。

「それなら振込とか、ネットとか、いろいろ方法があるでしょ」という人もいるだろうが、
 その類はやっぱりちょっと面倒だ。

 伊集院光がツイッターで「ツタヤのポイント、簡単に寄付できた」ってつぶやいていたから、
 私もやってみようと思ったのだが、いろいろ登録が面倒で結局挫折してしまった。

 その点、コンビニのレジ横ならば、さっと入れてそれで終わり。
 店員が商品を袋に入れている間に、簡単に完了できる。

 しかし、その手軽さと引換えに「金額と表情のカベ」を乗り越えなければならないのだ。

 自意識過剰って言ってしまえばそれまでなんだけど、どうにかならないもんですかねぇ・・・

 寄付はしたいけど、恥ずかしいって思っている人、けっこういると思うんだけどなぁ・・・

 苦しんでいる人に愛の手を差し伸べるためにも、
 私のようなシャイなタイプ(プラス 極度のめんどくさがり)が、
 もっと寄付しやすくなるような愛の手を差し伸べてくれないかなぁ・・・・・と思う今日、この頃。