『カシスウー論』 ~クレイジーな人たち・・・編~

 こんにちは イイダテツヤです。 
 第101回『カシスウー論』は「クレイジーな人たち・・・編」です。

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 みなさま、ご無沙汰しております。久しぶりのカシスウー論です。

 あまりに久しぶりすぎて、何を、どう書けばいいのかわからないのだが、
 余計なことは考えず、スティーブ・ジョブズのことを書こう。

 私はずいぶん長くMacを使っているが、別にジョブズの信奉者でも、熱狂的なMac愛好者というわけでもない。
 初めて買ったパソコンがたまたまMacだったから、そのまま何代にもわたって使っているに過ぎない。

 私が初めてパソコンを買った十数年前、「Macはウィルスに感染しないよ」と言われて、
 パソコンにおけるウィルスというのがいったい何なのかも知らずに、盲目的にMacを買ってしまったのだ。

 まあそれに「Macのほうがカッコイイよ」なんて言う人もいて、
 「そうか、Macのほうがカッコイイのか」と若かりしころの私はアホみたいに信じ込み、
 そのまま買ってしまったという事情もある。
 
 だからというわけでもないが、
 ジョブズがどれほどの人物で、アップルがどれほどの会社なのかを、じつは私はよく知らない。
 あまり興味もないからね。

 ただ一つだけ、アップルのCMのなかで忘れられないものがある。
 これまでの見てきたあらゆるテレビCMのなかで、もっとも印象に残っているといっても過言ではない作品だ。

 アップル通というか、CM通のなかには、
 そう聞いただけで「ああ、あのCMだな」と思い当たる人もいるかもしれない。

 そう、まさにあのCM。

 アップルがまだ「Think different」というキャッチフレーズを使っていた頃、
 画面にアインシュタインやガンジー、キング牧師やジョン・レノンなど、
 さまざまな偉人の映像が次々に映し出され、そのバックに重厚なナレーションが流れるというCM。
 興味のある人は、ネットで検索してみてください。

 私はこのCMの最後の部分がとても印象に残り、決して忘れることができない。
 すばらしいCMはほかにもたくさんあるけれど、印象に残っているという意味では、やはりこれが一番だろう。

 偉人のバックに流れるナレーションは、おおよそ次のような内容。

 さまざまな偉人のなかには、反逆者、厄介者、クレイジーと呼ばれる人たちもいる。
 彼らを賞賛する人も、けなす人もいるだろうが、彼らを無視することは誰にもできない。
 なぜなら、彼らは世界を変えたから。人間を前進させたから。
 そんな彼らを、私たち(アップル)は天才だと思う。

 簡単に言えば、そんな内容のナレーションなのだが、
 CMの最後に、こんな言葉が語られる。 私がもっとも好きな部分だ。


 自分が世界を変えられると、本気で信じる人たちこそが
 本当に世界を変えているのだから


 このCMが流れた当時、なぜだかはわからないけれど「う~ん、そうだよなぁ」と私はものすごく感心してしまった。
 そして、その思いは今でも変わっていない。

 たとえば仕事をしていると「この業界はそういうものだから・・・」「普通、そうするのが当たり前だから」
 というだけの理由で、何の考えもなしに物事が進んでいってしまうことがある。
 まるでそれが正解であるみたいに、訳知り顔で「そういうもんだから」と言う人がいる。

 そんな場面に出会うたび、なんだかつまらないなと私は思う。
 もっとクレイジーに「世界を変えられる」と信じる人が増えればいのにと思う。
 世界は変えられなくたって、社会や業界、会社や組織を変えられる人はたくさんいるはずなのに・・・

 ジョブズが亡くなったというニュースを聞いて、そんなことをふと思った。