友人に紹介されて「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本を読んだ。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4532149479/

 

 なかなかおもしろい、興味深い本だった。

 正直言って中盤から後半はけっこう退屈なのだが、前半部分と「ストレングスファンダー」という自分の強みを見つけるテストはかなりおもしろかった。

 

 この本では、さまざなな資質を34個(「活発性」や「共感性」「責任感」「コミュニケーション」など)に分類し、自分はどこに秀でているのか、その上位5つをテストで判別してくれるという形になっている。

 

 3章まで読んで、その後でインターネットでテストを受けるのだが、新刊を買ってIDをゲットしないとテストが受けられないしくみになっている。

 商売として「うまい形になっているな」とは思うけれど、その部分についてはとりあえずどうでもいい。

 

 動物占いとか、脳内メーカーくらいの軽い気持ちで「自分の強みはどこなのかな?」と試してみるのもいいし、その結果をじっくり見て、自分の仕事や人生に生かすのもいいだろう。

 

 何にしても「あなたはこの5項目に優れていますよ」と診断されるのはけっこう楽しい。

 意外でも、予想通りでも、それはそれで楽しめる。

 

 

 ちょっと真面目な話をすると、最近私は「人は『やりたい仕事』をするべきか、『向いている仕事』をするべきか」というテーマに興味を持っている。

 このテーマで人と話をするとけっこう盛り上がるし、いろんな人がいろんな考えを持っていることがわかる。

 

 「『やりたい』と『向いている』は本質的に一致するものだ」という人もいるし、「やりたい、やりたくないに関わらず、向いている仕事でなければ成立しないし、継続しない」という人もいる。

 

 あるいは、「やりたい仕事に就いていないと考える人の多くは、やりたい仕事を明確に持っていないだけ」という人もいれば、「もともと『やりたい仕事』などは存在せず、仕事をやっていくなかで『やりたい分野、側面』が見えてくる。それが本来的な姿だ」という人もいた。

 

 正解も、不正解もないけれど、どれも興味深い意見だ。

 

 そして、話が進んでいくと「向いているとは、どういうことか?」というテーマに向かっていくことが多い。

 自分の「好き」もむずかしいけれど、「向いている」も負けず劣らずむずかしいからだ。

 

 たとえば「向いているとは、誰が決めるのか?」という点について、あなたはどう考えているだろうか。

 

 それは周囲が決めるのか、自分で判断するものなのか。

 

 現実的な話をすれば、「私は企画力に優れている」と言ったところで、周囲が誰も認めなければ、やはりそれは「向いている」とは言いがたい。

 

 自分の考えだけで「向き、不向き」を決めるのは、結局「好き、嫌い」と同じである。

 

 という名言を吐いた人もいた。

 なかなか鋭い意見である。

 

 笑い話の一つなのだが、ある友人に「君は頑固な人間だよ」と私が言ったら、「オレは断固として頑固な人間なんかではない」と頑なに言い放ったということがあった。

 

 さて、この人は頑固? それとも頑固ではない?

 

 似たような例をもう一つ。

 

 「私はどんな場面でも、絶対に柔軟さを忘れることがない」という人と、「柔軟であろうとはしているけれど、ときに私は柔軟さを失ってしまうことがある」という人の、どちらを柔軟な人だと感じるだろうか。

 

 自分の判断と周囲の印象との間には、それなりに大きなギャップが存在しているということなのだ。

 

 結局のところ、自分がどんなタイプなのか、自分にはどんな強みがあるのかを知るのは相当にむずかしいということだ。

 

 でもきっと、楽しく仕事をしたり、自分の能力を効果的に活用するためには、「自分の強み」を知っておくのはけっこう重要だと思う。

 

 別に本の宣伝をするつもりはないけれど、「さあ、才能(自分)に目覚めよう」で、自分の強みを確認するのも、一つの悪くないアプローチだと思う。

 もちろん、この診断結果がすべてではないし、どこまでの信憑性があるのかもわからないけれど、結果を見て「なるほどなぁ」と思うだけでも楽しいし、それを持ち寄って友人や同僚たちとあれこれ話すのもおもしろそうだ。

 


 

 ちなみに、私の強みは「着想、最上志向、未来志向、個別化、活発性」でした。

 一人では「ふ~ん」とか「へ~」と思うだけだけど、仲間内で持ち寄ってみるとこれがけっこうおもしろい。




 ぜひ、試してみてください。