『カシスウー論』 ~an an流 モテ男の落とし方編~


 こんにちは イイダテツヤです。 
 第74回『カシスウー論』は、「an an流 モテ男の落とし方』編です。

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 雑誌「an an」の先週号で、「モテ男の落とし方」という特集をやっていた。
 もともと「an an」というのは、そういった露骨な特集を好む傾向にあるので、
 とりたててめずらしいことはないのだが、それにしても「モテ男の落とし方」とは、どうにも気になる。

 電車の中吊り広告でその特集を知ってから、
 「いったい、モテ男ってどんな男なんだろう・・・」
 「そのモテ男を落とすなんて、どんなテクニックなんだろう・・・」と私は無性に気になってしまった。

 だって、そうでしょ。
 ただの男を落とすのとはワケが違いますよ。
 モテ男を落とすだなんて、それこそ脅威のテクニックだ。
 モテ男を落とす技を習得すれば、そこらへんの男なんてちょろいもんですよ。

 さあ、みんなで、いますぐ書店へ走りましょう。

 そんなわけで、私はその特集号の「an an」を買ってしまった。

 コンビニのレジにいた女の子は「なに、この人、モテ男を落としたいのかしら・・・」
 とかなり不審に思っただろうが、そう思われるのは仕方がない。
 私が逆の立場なら、間違いなくそう思う。

 それにしても、「モテ男の落とし方」なんて特集を大々的にやられたら、
 当の女の子だって買いにくいだろうに、an an編集部はそのあたりをどう考えているのだろうか。

 もし、私がコンビニで働いていて、「モテ男の落とし方」なんて特集を買いに来た女性がいたら、
 「ねえねえアンタ、だいたいアンタのその顔じゃあ、雑誌を読んだところで、モテ男なんて落とせやしないよ」
 と心の中で思い、冷ややかな視線を向けるに決まっている。

 何も、私が特別性悪な人間なのではなく、
 たいていの人は、多かれ少なかれそんなふうに思うに決まっている。
 まして女性同士だったら、相手が立ち直れないくらい、辛らつなことを陰で言うんじゃないかな。

 私にしてみれば(あるいは、多くの人にとっても)「モテ男が落とせるかどうか」より、
 「この人、モテ男を落としたいんだぁ」と思われるほうが、よほど大きな問題なのだ。

 まあでも、そんなことを屁とも思わず、
 堂々と雑誌を買っていく、タフで、凛とした女性たちが大勢いるのだろう。

 そんな女性を、いわゆるモテ男たちが好むかどうかは別としてね・・・・


 さて、雑誌の中身だが、「モテ男の落とし方」そのものについてたいしたことは書いていなかった。
 彼の好みをリサーチするとか、アプローチに駆け引きは無用だとか、
 割に当たり前のことをもっともらしく書いてあるだけだった。

 まあ、そりゃそうだよね。
 昔から、雑誌の特集とはそんなものだ。

 ちなみに、最近のモテ男のスタンダードは、
 「ガツガツしてはいないが、まあまあ、けっこう肉食系」らしい。

 ガツガツしてはいないが、まあまあ、けっこう肉食系のモテ男を現在狙っている最中で、
 アプローチ方法について完全に行き詰っている人は、藁をもつかむ思いで、an anを買ってみてはいかがでしょうか。

 わずか390円で、あなたの夢がかなうかもしれませんよ。

 完全なる余談だが、メンズノンノでは「夢をかなえるシャツ番付」という特集をやっていた。
 「夢をかなえるシャツ」なんて、もはやドラえもんの道具じゃないか。

 それだけ、雑誌業界も必死ってことなのね・・・

 ちなみに、メンズノンノでは、おまけとしてポール・スミスのミニポーチを付けていたけど、
 最近のモテ男は、あんなおまけ欲しさに雑誌を買ったりするのかねぇ・・・
 
 ポール・スミスのミニポーチ欲しさにメンズノンノを買う男と、
 その男を落とすためにan anを買う女。

 なんだか、世も末だ。