『カシスウー論』 ~清澄白河のカフェバー『content』編~
こんにちは イイダテツヤです。
第60回『カシスウー論』は清澄白河のカフェバー『content』編です。
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カフェバー『content』は東京都現代美術館の地下というか、1階というか、
とにかく美術館の下にある。
例によって私は平日の昼間に行ったので、美術館も、『content』も、とにかくガラガラだった。
本来、空いているというのは気持ちのいいものだし、
このメルマガでも「空いているお店が好き」という話をしたこともあるのだが、
広いスペースにほんのちょっとしか人がいないというのは、これはこれで何かと落ち着かないものだ。
美術館で展示品を見ているとき、部屋にいるのが私と若いカップルだけなんてことになると、
なんだか妙に気を遣ってしまい、作品どころではなくなる。
そんなときは、さっさと次の部屋へと移動するわけだが、
そんな私の行動を隅に立っている学芸員が見ているものだから、
「あのお客さんは作品が気に入らなかったのかな・・・」と心配しているんじゃないかと、
こっちが、さらなる気遣いをしてしまうのだ。
だからといって、学芸員に向かって、
「別に作品が気に入らないわけではありませんよ。
ただ、あの、カップルがいるでしょ・・・それで、こう、気まずいというか・・・」
なんてわざわざ事情を説明するわけにもいかない。
こうなってしまうと、もう完全に作品どころの騒ぎではなくなり、
カップルの邪魔にはならないが、学芸員の視野には入るという絶妙の場所を見つけては、
「ほう、これは見事だ」という雰囲気で、大きくうなずいたりするわけだ。
もはや、誰のために作品を鑑賞しているのかわからない。
人気の企画展なら平日の昼間でもけっこう人がいるけれど、
なんだかよくわかない現代アートの常設展なんかを平日に観に行くと、
周囲に気を遣うだけで終わってしまうので、ぜひとも気をつけてください。
混んでる美術館は最悪だけど、ガラガラなのもけっこうきついのだ。
「過ぎたるは及ばざるがとごし」とはよく言ったもので、
何事もほどほどがいいということなのだろう。
余談ながら、中学のころ、ハラミさんというものすごく勉強ができる女の子がいて、
テストではほぼ毎回学年一位なのだが、これがかわいそうなくらいにブサイクだった。
「天は二物を与えず」という徹底したポリシーを持った頑固な神様が、
その代表作として、つくりたもうた女の子みたいだった。
きっと彼女は「勉強もほどほどでいいから、ルックスのほうも、せめてほどほどにしてください」と
何度も流れ星に願ったに違いない。
どうでもいいことだけど、ものすごく美人だけど、勉強はからっきしダメという女の子は、
ハラミみたいに悩んだりするのだろうか。
つまり、流れ星に向かって「ルックスはそこそこでいいから、もう少し勉強ができるようにしてください」と
願ったりするのだろうか。
まあ、まず、そんな女の子はいないよね。
やっぱ、女は顔なのかなぁ・・・
もし、私が女なら、勉強なんてできなくてもいいから、とにかく可愛くなりたいからね。
さて、話はガラリと変わって、いよいよワールドカップが間近に迫ってきた。
サッカー好きの私としては、いやでも気分が盛り上がってくるのだ。
サッカー好きが語るサッカーの話ほど、興味のない人にとって退屈かつ苦痛なものはないのだけれど、
でも、まあ、この時期ですから、多少はサッカーの話もしないとねぇ・・・
それにしても、近頃の日本代表は救いようがないくらいひどい。
先日の日韓戦はその集大成にでもしようと思ったのか、惨憺たる内容(もちろん結果も)だった。
そんでもって、岡ちゃんは「おれって、辞めたほうがいいのかな・・・」なんて会長に聞いちゃうし、
俊輔は「いままで積み上げてきたものが、消えていくよ~」と泣き言を言い出す始末。
なんとも情けない話だが、あのゲームなら無理もない。
ちょっと前に、大々的にワールドカップのメンバーを発表したけど、
あのゲーム内容なら、誰が選ばれても同じようなものだ。
選手たちはよく「気持ちで負けない」とか、
「勝ちたいという気持ちを前面に出して・・・」みたいな言い方をするが、
気持ちを体で表現するのは、それはそれで立派な才能が必要なのだと私は思う。
たとえば、ゴン中山のように、途中からピッチに入っても、その瞬間から気持ちを前面に押し出し、
観客に「おお、ゴンは気合入ってんな」と思わせるのは、そうそう誰にでもできることではない。
もちろん、選手にもいろいろなタイプがいて、気持ちを表には出さないけれど、
内に秘めた闘志を持って、冷静に、優れたプレーをするという人もいるだろう。
いきなり相撲に例えるのもナンだけど、
感情をむき出しにする朝青龍のようなタイプもいれば、
静かに、気高く勝ち星を重ねる白鳳のようなタイプもいるということだ。
どっちが好きかは、それぞれ好みが分かれるところだが、
日本人はどうしても、クールにかっこよく決めるタイプを選びたがる。
ましてサッカー選手ともなると、感情むき出しの朝青龍タイプはあまり出てこないのだ。
それでいて白鳳やイチローみたいに、クールに、さらりと結果を出してくれるかといえば、
そんなことはまったくない。
そこがいまの日本代表の歯がゆいところだ。
あんな中途半端な代表なら、いっそへたくそでもいいから、
感情を爆発させられる選手を揃えてワールドカップに臨んだほうがよほど気持ちがいい。
女子プロレスを観ていると、「このやろ~」とか「ばっきゃろ~」なんて大騒ぎしながら、
キックやチョップをしているけれど、サッカー日本代表もあれをやればいいんじゃないか。
日本サッカーのレベルは、まだまだクールにかっこよく決めることなどできない。
中村だろうが、本田だろうが、例外なんて一人もいないのだ。
中盤のプレスがどうこうとか、細かいパス回しとか、イメージを共有するとか、
そんなことはもっとレベルが上がってから考えればいい。
いまはとにかく、マイボールを取られたら「ばっきゃろ~」って叫びながらピッチの隅っこまで追いかけ、
チャンスとなれば、ポジションなんて無視して、「おりゃ~!」って言いながら全員で前線に走る。
ワールドカップでは、そんな原始的なサッカーを見せて欲しい。
よくよく思い返してみると、カメルーンやナイジェリアが世界に台頭してきたときも、
韓国がベスト4になったときも、だいたいがそんなようなチームだった。
格下のチームが世界を驚かすとはそういうことなのだ。
プレーで世界が驚かなかったとしても、「ばっきゃろ~」って11人が叫んでいたら、
そりゃあ、ちょっとは驚くでしょ。
とりあえず、今回はそれでいいじゃないの。
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