上村愛子のことをずっと応援してきたけれど、
今回のオリンピックでも、彼女はメダルをとることができなかった。

四年後を目指すかどうかはまだわからないけれど、
彼女自身、今回のバンクーバーが大きな区切りになると思っていただろうし、
それだけに、結果にこだわって臨んだ大会でもあったはずだ。

第一エアから第二エアまでのミドルセクションが長いコースで、
ターンの技術とスピードから言えば、彼女にもチャンスがあっただけにとても残念な結果だった。

「もう少しリスクを負って、攻めることができれば・・・」と彼女自身思っただろうし、この先何度も思い返すのかもしれない。


それにしても、オリンピックのメダルというのは、本当に不思議なものだと改めて思った。

里谷多英が長野で金をとったとき「メダルは手の届くところにあるんだな」と割合軽く感じたものだが、この十二年間の上村を見ていると「そんなに手を伸ばしても、届かないのか・・・」と強く、強く思わされる。

それが上村愛子という選手と、オリンピックとの距離感なのかもしれない。

こんな言い方は失礼かもしれないが、
バンクーバーでの四位というのも、ある意味で彼女らしい結果のようにも思える。

できることなら、ほんのちょっとだけ神様が微笑んでくれて、
うれしいご褒美をくれればよかったのに、とは思うけれど、
でも、まあ、それが厳しい競技の世界というものなのだろう。