『カシスウー論』 ~神保町のイタリアンレストラン『ボーナマイア』編~
こんにちは 菓子酢ウーロンです。
第19回『カシスウー論』は、神保町にあるイタリアンレストラン『ボーナマイア』編です。
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神保町の交差点のすぐそばにあって、便利といえばこれ以上ない立地に『ボーナマイア』はある。
靖国通りを歩いて、神保町の交差点を通過したことのある人なら、一度は目にしているお店ではないだろうか。
店内は、何ていうんだろう、まあ、普通の、カジュアルな、イタリアンレストランです。
コースメニューを頼み、大きなグラスでイタリアワインを楽しむような店ではなく、
ピザとか、パスタとかを適当に注文して、みんなでシェアしながら、ワイワイやる店だ。
カシスウーロンを飲むのにも、まったく引け目を感じる必要はない。
(もっとも、最近はどんな店でも引け目なんて感じていないが・・・・)
私たちが訪れたとき、料理が出てくるのがちょっと遅いのが気になったが、
たまたまその日がそうだったのか、いつもそうなのかはわからない。
どこの人だか国籍のわからない中年のウェイターがいたので、
「きっと彼がオーダーを忘れてしまったんだ」と勝手に決めつけて確認したところ、
彼はオーダー内容をきっちり覚えていて、
「ちょっと時間がかかるけど、もう少ししたらできるから待っていて欲しい」と割合きちんと説明してくれた。
特別親切ということはなかったが、少なくとも彼が忘れているのではなかった。
勝手に疑って、すみません。ホントに。
しかし、彼はなに人なのだろう。
日本語はまったく問題ないので、もしかしたら(本当にもしかしたら)日本人かもしれないが、
おそらく中東系ではないかと私は睨んでいる。
「イタリアンレストランで働いている外国人はイタリア人」という純粋無垢な思いを抱いている人は、
世間知らずの夢追い人である。
ずっと昔、阿佐ヶ谷によく行くイタリアンレストランがあったが、
そこで働いていた人(私たちはイタリア人だと信じて疑わなかった人)が、じつはイラン人だったことがある。
「まさか、ヨーロッパからも外れていたなんて・・・・」とショックを受けて、私は世間というものを知った。
もちろん、イランよりイタリアが上だなんて言うつもりはない。
でも、まあそこはイタリアンレストランなんだもん、イタリア人であって欲しいじゃない。
でも、そうじゃなかった。
祖国へ帰ることになったとき、そのイラン人はそれまではやしていなかったヒゲをはやし始めた。
「イランの男はヒゲをはやさないと、お母さんに怒られるんだ」と彼は説明した。
それが国の文化なのか、家庭の事情なのかは知らないが、とにかく彼はそう言っていた。
ドラマで観た『ガンジス川でバタフライ』には、「インド人がつくるカレー屋」が登場するが、
つくっているのは日本人の店主で、働いているのはネパール人だった。
世の中、そういうものなのだ。
「おふくろの味」をウリにしている小料理屋の女将が、未婚で、子どもがいなかったとしても、文句を言ってはいけない。
だからきっと、神保町の『ボーナマイア』で働く彼もイタリア人ではないはずだ。
「イタリア人だと思ったら、じつはイラン人」的経験から、私は中東系だと睨んでいる。
別になに人だっていいんだけどさ・・・
イタリアと言えば、少し前に映画「アマルフィ」を観た。
画面のなかで、アマルフィはハッとするほど美しい街だったが、映画そのものはまあまあだった。
映画にはよくある話だが、織田裕二扮する外交官の黒田が普通に拳銃を使い、
それなりにけっこう強かったのには「そこはやっぱ映画だよね」と思ってしまう。
真保裕一原作・織田裕二主演の「ホワイトアウト」でも、
一介のダム職員がたった一人でテロリストを何人もやっつけていたから、そういうものなんでしょう。
スティーブン・セガールみたいに、
「特殊訓練を受けた元軍人のコック」なんて無理やりな人物設定よりはマシか・・・
(たしかに、あの設定は無意味だった。かつ強引で、チープだったけど、そこがまたおもしろかった。)
いろいろ文句を言ってみても、「アマルフィ」はそれなりにおもしろかった。
ただし、映画の日に1000円で観るか、レイトショーで1200円で観るという条件は外せない。
私は必ずと言っていいほど、家の近くのシネコンで、レイトショーの1200円で観る。
思い立ったときにふらっと映画館へ行けて、だいたい1000円で楽しめる。
映画とは、そういう立ち居地でいるべきものだと、私は昔から思っている。
わざわざ行くのは面倒だし、1800円は高過ぎだ。
今年で言えば、「おっぱいバレー」「バーン・アフター・リーディング」「ルーキーズ」「剣岳」なんかを観たけど、
どれも1200円だから楽しめるという作品ばかりだ。
1800円なら、つまらない。
1500円なら、ちょっと不満。
1200円なら、まあまあおもしろい。
500円なら、けっこういけるじゃない!
というのが、平均的な映画の感想である。
「オマエが観てる映画がミーハー過ぎるんだよ!」と言われれば、反論のしようもないけど、
これってけっこう一般的なラインだと思うんだけど、どうでしょうか。
どうでもいいことだけど、さすが「ルーキーズ」には若い人がたくさん観に来ていて、けっこうみんな泣いていた。
チャラチャラしたいまどきの連中が、目を赤くして泣いているのを見たら、
「日本も捨てたもんじゃないな」なんて、関連性はまったくないけど、そう思った。
そんなことを言いながら、私もちょっと泣いちゃったんだけど、泣いちゃっただけに、
「泣くか、泣かないか」っていうのは、映画のおもしろさに必ずしも比例しないことが体験的に理解できた。
市原隼人くんがマウンドの上でワーワー泣く場面。あれは泣けます。
ただし、「あの映画は泣けたよ」と言って勧められる映画が、必ずしもおもしろいとは限らないので注意してください。
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こんにちは 菓子酢ウーロンです。
第19回『カシスウー論』は、神保町にあるイタリアンレストラン『ボーナマイア』編です。
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神保町の交差点のすぐそばにあって、便利といえばこれ以上ない立地に『ボーナマイア』はある。
靖国通りを歩いて、神保町の交差点を通過したことのある人なら、一度は目にしているお店ではないだろうか。
店内は、何ていうんだろう、まあ、普通の、カジュアルな、イタリアンレストランです。
コースメニューを頼み、大きなグラスでイタリアワインを楽しむような店ではなく、
ピザとか、パスタとかを適当に注文して、みんなでシェアしながら、ワイワイやる店だ。
カシスウーロンを飲むのにも、まったく引け目を感じる必要はない。
(もっとも、最近はどんな店でも引け目なんて感じていないが・・・・)
私たちが訪れたとき、料理が出てくるのがちょっと遅いのが気になったが、
たまたまその日がそうだったのか、いつもそうなのかはわからない。
どこの人だか国籍のわからない中年のウェイターがいたので、
「きっと彼がオーダーを忘れてしまったんだ」と勝手に決めつけて確認したところ、
彼はオーダー内容をきっちり覚えていて、
「ちょっと時間がかかるけど、もう少ししたらできるから待っていて欲しい」と割合きちんと説明してくれた。
特別親切ということはなかったが、少なくとも彼が忘れているのではなかった。
勝手に疑って、すみません。ホントに。
しかし、彼はなに人なのだろう。
日本語はまったく問題ないので、もしかしたら(本当にもしかしたら)日本人かもしれないが、
おそらく中東系ではないかと私は睨んでいる。
「イタリアンレストランで働いている外国人はイタリア人」という純粋無垢な思いを抱いている人は、
世間知らずの夢追い人である。
ずっと昔、阿佐ヶ谷によく行くイタリアンレストランがあったが、
そこで働いていた人(私たちはイタリア人だと信じて疑わなかった人)が、じつはイラン人だったことがある。
「まさか、ヨーロッパからも外れていたなんて・・・・」とショックを受けて、私は世間というものを知った。
もちろん、イランよりイタリアが上だなんて言うつもりはない。
でも、まあそこはイタリアンレストランなんだもん、イタリア人であって欲しいじゃない。
でも、そうじゃなかった。
祖国へ帰ることになったとき、そのイラン人はそれまではやしていなかったヒゲをはやし始めた。
「イランの男はヒゲをはやさないと、お母さんに怒られるんだ」と彼は説明した。
それが国の文化なのか、家庭の事情なのかは知らないが、とにかく彼はそう言っていた。
ドラマで観た『ガンジス川でバタフライ』には、「インド人がつくるカレー屋」が登場するが、
つくっているのは日本人の店主で、働いているのはネパール人だった。
世の中、そういうものなのだ。
「おふくろの味」をウリにしている小料理屋の女将が、未婚で、子どもがいなかったとしても、文句を言ってはいけない。
だからきっと、神保町の『ボーナマイア』で働く彼もイタリア人ではないはずだ。
「イタリア人だと思ったら、じつはイラン人」的経験から、私は中東系だと睨んでいる。
別になに人だっていいんだけどさ・・・
イタリアと言えば、少し前に映画「アマルフィ」を観た。
画面のなかで、アマルフィはハッとするほど美しい街だったが、映画そのものはまあまあだった。
映画にはよくある話だが、織田裕二扮する外交官の黒田が普通に拳銃を使い、
それなりにけっこう強かったのには「そこはやっぱ映画だよね」と思ってしまう。
真保裕一原作・織田裕二主演の「ホワイトアウト」でも、
一介のダム職員がたった一人でテロリストを何人もやっつけていたから、そういうものなんでしょう。
スティーブン・セガールみたいに、
「特殊訓練を受けた元軍人のコック」なんて無理やりな人物設定よりはマシか・・・
(たしかに、あの設定は無意味だった。かつ強引で、チープだったけど、そこがまたおもしろかった。)
いろいろ文句を言ってみても、「アマルフィ」はそれなりにおもしろかった。
ただし、映画の日に1000円で観るか、レイトショーで1200円で観るという条件は外せない。
私は必ずと言っていいほど、家の近くのシネコンで、レイトショーの1200円で観る。
思い立ったときにふらっと映画館へ行けて、だいたい1000円で楽しめる。
映画とは、そういう立ち居地でいるべきものだと、私は昔から思っている。
わざわざ行くのは面倒だし、1800円は高過ぎだ。
今年で言えば、「おっぱいバレー」「バーン・アフター・リーディング」「ルーキーズ」「剣岳」なんかを観たけど、
どれも1200円だから楽しめるという作品ばかりだ。
1800円なら、つまらない。
1500円なら、ちょっと不満。
1200円なら、まあまあおもしろい。
500円なら、けっこういけるじゃない!
というのが、平均的な映画の感想である。
「オマエが観てる映画がミーハー過ぎるんだよ!」と言われれば、反論のしようもないけど、
これってけっこう一般的なラインだと思うんだけど、どうでしょうか。
どうでもいいことだけど、さすが「ルーキーズ」には若い人がたくさん観に来ていて、けっこうみんな泣いていた。
チャラチャラしたいまどきの連中が、目を赤くして泣いているのを見たら、
「日本も捨てたもんじゃないな」なんて、関連性はまったくないけど、そう思った。
そんなことを言いながら、私もちょっと泣いちゃったんだけど、泣いちゃっただけに、
「泣くか、泣かないか」っていうのは、映画のおもしろさに必ずしも比例しないことが体験的に理解できた。
市原隼人くんがマウンドの上でワーワー泣く場面。あれは泣けます。
ただし、「あの映画は泣けたよ」と言って勧められる映画が、必ずしもおもしろいとは限らないので注意してください。
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