『カシスウー論』 ~神楽坂『蕎麦 練り屋 文楽』編~

 こんにちは、菓子酢ウーロンです。
 カシスウーロンがなかなか登場しないことでお馴染みの『カシスウー論』も記念すべき10号目を迎えました。
 読者数が伸びないという悲哀に満ちた悩みを抱えつつ、これからもがんばっていきますので、
 みなさん、お知り合いの方にはぜひ宣伝してください。心からお願いします。 

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 今回は神楽坂にある『蕎麦 練り屋 文楽』を紹介する。
 ちなみに、「そば ねりや ぶんらく」と読む。
 ちょっといい感じの蕎麦屋で、大人たちが酒を飲んだシメに蕎麦をすするというタイプのお店だ。

 神楽坂に詳しい人はよくわかるだろうが、
 この辺りのお店の場所は、とても説明などできない。

 裏道をくねくね歩くと、情緒あふれるお店がいっぱいあって、その1つが『文楽』だ。

 言うなれば、この程度しかない。
 どうしても行ってみたい人は、自分でくねくね歩いてみることをおすすめする。
 神楽坂のくねくねには、ほかの町のくねくねにはない、独特のくねくね感がある。
 そんなくねくね感もたまにはいいものだ。

 そして、もし「ああ、全然みつからねぇ~」ということになったら、近くにある適当な店に入っちゃってください。
 ひょっとすると、びっくりするような値段をとられるかもしれませんが、それもひとつの経験です。 
 

 その翌日とか、数週間後に、友人から「神楽坂ってどんな町?」と聞かれたら、
 「くねくねの果てに、びっくりする町だよ」と意味深に答えてあげよう。
 あなたの言い方に魅惑的なムードがあれば、きっと友人は興味を持つはず。
 その意味深さに、友人がひっかかったらこっちのものだ。
 不幸の手紙とか、面倒なチェーンメールみたいに、その友人にも「びっくりするような人生経験」を味わってもらおう。


 誤解のないように言っておくが、神楽坂のすべての店がびっくりするような値段のわけではない。
 一部に高級な料亭がある反面、同じような店構えなのにけっこうリーズナブルな店もたくさんある。
 その混ざり加減が、「びっくりするような人生経験」を誘発するわけだが・・・・・
 


 さて、『カシスウー論』も10回を数えるようになると、周りの人がけっこう気を遣ってくれるようになる。

 「そろそろ、ネタが尽きてきたんじゃないの?」
 「せっかくだから、今日はこんな店に行ってみようよ」

 という具合に、いろいろな店を紹介してくれるのだ。
 このメルマガに何度か登場しているジンなどは、一晩で3件ものお店に連れて行ってくれた。
 カシスウー論的スタンプラリーみたいな感じだった。
 原稿を書くために店をハシゴするなんて、「お前はグルメライターかっ!」とツッコミたくもなるが、ありがたいことに変わりはない。

 しかし、困った問題もある。
 例によって私がカシスウーロンを頼むと、
 「おっ、出たな」とか、「待ってました!」とか、「さすが、ウーロン先生!」みたいに冷やかされる回数が急増してきたのだ。
 「かんぱ~い!」の替わりに、「ウーロン!」と叫ばれることもあって、周囲の人はかなり怪訝そうな目でこっちを見ている。

 まあ、でも、このくらい露骨にやられるのはまだいい。
 ちょっと距離のある人になると、「やっぱり、カシスウーロンなんですね、うふふふ」みたいなリアクションをされる。
 (ちびまる子ちゃんに登場する野口さんをイメージして欲しい。http://www.nippon-animation.co.jp/na/maruko/nakama/noguchi/index.htm
 
 するとこっちも、「ええ、まあ、一応、えへへへ」と愛想笑いを返すしかない。

 引きこもりの2人がお見合いをしているみたいな微妙な空気になってしまうのだ。

 完璧な引きこもりなら、そこで沈黙してしまうのだが、
 中途半端な社交性を備えている人は「カシスウーロンのどんなところがおいしいんですか?」
 なんて、どうでもいいことを真面目に質問してくる。

 「そんな話に興味なんかねえだろ!」と心のなかでは思うのだが、むげに話を打ち切るわけにもいかず、
 「なんていうか、それなりに、すっきり、さっぱりしてるというか・・・」と歯切れの悪い返事をする。

 すると相手は「なるほどねぇ~」と、わかったような顔でうなずく。

 もちろん、この「なるほどねぇ~」ほど信用できないモノはない。
 響きこそ「なるほどねぇ~」だが、実際には「よくわかんないけど、これ以上この話題はムリそうね~」という意味を含む。
 もっと悪意のある人なら「アンタの話って、全然盛り上がんないね~」かもしれない。
 
 いや、いや、いや、いや、そうじゃなくて!
 どうでもいいことを、真面目に質問してきたのはアンタだろっ!

 と裏拳でツッコミたいところが、さほど親しくもない間柄ではそうもいかない。
 やむを得ず、「最近、何か映画観ました?」なんて、最低の切り口で話題転化を図るしかなくなる。
 沈んだトークの見本みたいな展開だが、そこは無理をせず、冴えない質問でその場をしのごう。


 有益な情報がまったくないと評判の『カシスウー論』だが、今日はひとつ重要な忠告をしておく。

 もし、話している相手からミドルトーンの「なるほどねぇ~」が出たら、即座に退散しよう!
 深追いしても、手負いのキズが増えるだけだ。 

 また、「なるほどねぇ~」を連発しているのに、めげずに話し続けるヤツがいたら、
 そいつは紛れもなく「独りよがりのタフガイ」だ。
 「独りよがりのタフガイ」をどう攻略するかは私にもわからないが、
 「マジ、それってすごくな~い!」とその場では言っておいて、
 後日、メルマガのネタにするのがいいだろう。


 メルマガをやってない人は、『カシスウー論 ~私の周りの独りタフガイ係~』まで連絡をください。
 ネタが集まり次第、『独りタフガイ祭り byカシスウー論』をお届けします。
 


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